この記事は「エンジニア転職活動ハックをシェアしよう! by キャリアデザインセンター「Direct type」 Advent Calendar 2022」の参加記事です。
トップバッターは恐れ多いなとも思ったのですが、何事も経験と思い書かせていただきます。
自己紹介
こんにちは、あるいはこんばんは(SPY×FAMILY)。
株式会社dottでエンジニャーをしているHALと申します。
転職の話は職歴の話と関連する部分が多いので、まず自己紹介をさせてください。
自分は現在30代後半アラフォーのシステムエンジニアです。
今の仕事はWEB系のシステム開発をやっていて、役割としてはリーダー的な感じで、お客さんといろいろ調整したりしながら、チームメンバーと一緒に開発を進めていくようなことをしています。
実装もしますし、設計もしますし、仕様検討やアーキテクチャ検討、ネットワークやデータベースなど、一通りなんでもやります。
まぁ、そのくらいの規模のそんなに大きくない開発を主にやっているという感じです。
今の会社に入る前は大手のSIerグループ会社で働いていました。
そこでもやっていたのは同じような仕事です。
相手にするお客さんが変わって、オンプレが多い業界からクラウドが多い業界に移動したくらいの感じで、(作ってるものはだいぶ違いますが)自分のやることはあまり変わっていないような感じです。
この記事では、前職のSIerから現職に移る際の転職活動で、何が良かったと考えているか、どんなことを考えていたか、といった辺りを書こうと思います。
なお、転職しようと思った経緯なんかについては、noteに長々と書き綴りましたので、興味があればこちらを読んでみてください。
転職活動の開始
転職活動の開始は、とりあえず転職サイトへの登録とエージェントの登録でした。
もともと自分の市場価値をなんとなく把握しておくために、転職サイトには以前から登録をしていましたが、登録している情報を最新化し、さらにエージェントさんにもついてもらった形です。
活動を開始したのは7月か8月頃だったかなと思いますが、特に急いで転職する理由はなかったので、ゆるゆると良いなと思った会社に応募をする感じで少しずつやっていきました。
エージェントさんからは職務経歴書とそれに添付するポートフォリオを作ってみましょうと提案されました。
職務経歴書は良いけど、ポートフォリオかぁ・・・と思ったのですが、「個人開発でスマホアプリ作ってるということですので、これまでに作ってこられたアプリについて紙にまとめてアピールすれば良いですよ」とのことだったので、アプリの紹介と採用技術、どんなところを意識して作ったのかなどを紙にまとめました。
これが転職活動に直接的に役に立ったかは分かりませんが、紙にまとめる際に、これまでの自分の開発について振り返っておけたことは良かったなと思いました。
転職活動では当然面接などがあるわけですが、エンジニアだと普段どんな事を考えながら開発をしているか、といったような質問をされることが多いです。
そんなときにスムーズに回答するために、一度自分の過去の開発について振り返っておくことはとても重要だなと思いました。
内定は出たけど・・・悩む
そうこうして数社受けたうち、1社から内定をいただけました。
外資系のまぁまぁ大きな会社で、待遇などはまぁ悪く無さそうかな?という感じでした。
ただ、仕事の内容が前職とあまり変わらず、開発よりは仕様調整やマネジメントがメインとなりそうで、だったら転職する意味あるんかな・・・と悩むことになります。
このタイミングで、もう一度転職する理由を考え直しました。
転職するに当たり、待遇の改善、平たく言えば給料アップは一つポイントとしてはありました。
ただ、それ以上に「これまでと違うシステム開発をしてみたい」というのは外せない条件だな、と思い直しました。
年齢的にも30代なかばだったため、今経験しておかないと、開発の現場に携われる機会は減る一方だなと思いましたし、何より個人開発でいろいろ開発していくうちに、個人でやれることには限界もあるよなという思いも出てきていました。
結局、内定を頂いた会社は辞退をすることにしました。
Twitterでお誘いが来る
そうこうしていたところ、11月下旬にTwitterで一通のDMが届きました。
Twitter上では大々的に転職先を探したりはしていなかったですが、転職活動中であることは宣言していました。
それを見て何人か声をかけてくれる人はいて、その中のひとりに現職の代表がいました。
その時点では正直なところTwitter経由での転職というのはあまり考えていませんでした。
Twitterでの転職は玉石混交・・・ならまだしも、怪しい会社もたくさん見かけるので、ちょっとリスクが高いよね、というのが当時の印象でした。
なので、代表に声をかけられたときも、8割位は転職する気なく、とはいえ時間もあったので話でも聴いてみるか、という感じでした。
転職を決めた理由
結局dottに転職を決めたのですが、決めた経緯はこちらのnoteにも書きました。
簡単に行ってしまえば代表の人柄に惚れた、というところになりますが、それ以外にも以下のようなところが良かったなと思います。
- WEBSITEなどから過去の仕事の実績や仕事への考え方が伝わってくる
- 変にキラキラした感じを売りにしたり、最高の会社だ、みたいなことを言わない
- 合う人には合う、合わない人には合わない、とハッキリ言ってくれた
総じてとても正直に包み隠すようなことなく接してくれた、というところが大きいと思います。
どんなに世間的には良い会社と言われても、人によって向き不向きがあるのは当然で、そこを嘘ついてもお互い不幸だよね、ということを理解されていて、またそれを面接でも感じましたが、それ以外のWEBSITEや社員の人との会話の中でも感じることが出来たのが好印象でした。
外面だけがよく、面接官は耳障りの良いことを言う会社もよくありますが、dottはそれを一切感じなかったのです。
声をかけてもらえた理由
逆に、僕が声をかけてもらえた理由も、僕がdottを選んだ理由と大きくは違っていないのかなと感じています。
転職活動において、自分の能力をアピールすることは大事なことではありますが、誇張したり嘘をついて入社できても、またすぐに合わないなと感じて辞めなければならなくなるだけです。
また、自分は転職活動をする1年くらい前からTwitterを開始していて、主に個人開発の状況や仕事の中で考えていることなどを発信していました。
その当時は転職することは考えていなかったので、飾るようなこともなく、素の自分でツイートできていたと思います。
そこから僕がどんなことを考えていて、開発にどう向き合っているのかを見てもらうことが出来たので、声をかけてもらえたのだと思っています。
一時期「#Twitter転職」みたいなタグが流行っていたころ、転職するためにアカウントを開設して活動している人というのがまぁまぁいました。
それ自体を否定するわけではないのですが、転職活動のために開設したアカウントだと、どうしても転職を意識した「盛った」投稿をしたくなってしまうと思います。
でも、入社したあともずっとそのときのテンションで仕事をするのは辛いわけで、力を抜いた普段の様子も知ってもらえている方が、ミスマッチは少ないと思います。
Twitter転職をするなら、なるべく普段から発信しているアカウントでそのままやるのが良いかなぁと思います。
別に、普段技術的なことを発信する必要はないと思います。
ただ、つぶやいているだけで、人となりが分かるようなアカウントに勝手になっていきます。
それをそのまま見てもらって、それでも良いと思って貰える人と繋がれれば良いんじゃないかなと思うわけです。
(もっとも、声をかけてくださる人も忙しいので、あまり見ずに声かけてきたんだろうなぁみたいなこともあります)
まとめ
最後に自分のTwitter転職がうまく行った理由をまとめてみます。
あくまでも僕のケースの話なので、参考としてください。
- 普段から開発について発信したり、個人開発の様子などを呟いていた
- 転職のための飾った投稿ではなかったのが良かった?
- 待遇だけを評価せず、やりたいこととのバランスを取った
- 待遇が良くても、やりたいことをないがしろにしてたらまた転職することになっただろうなと思うので、時間に余裕があるなら妥協せず探すのも大事
- 良いところも悪いところ(あるいはアンマッチかもしれないところ)も正直に伝えてくれる会社だった
- すべてが100点な転職は難しいけど、アンマッチだと思われるところも伝えてもらった上で自分で納得すれば、後悔は小さくできる
下2つはTwitter転職特有の話ではないですね。
最初の普段の様子を発信してるのが良かったというのは、なんか婚活にも似てるかなという気がしていて、マッチングアプリなんかで出会った人より、結局昔から繋がりがあった人のほうが、自分の普段の様子を知ってくれているのでアンマッチが少ないんですよね。
それと同じように、Twitterで転職先を探すなら、アカウントを新しく作って始めるより、なんならもともとエンジニアじゃなくても、これまでのツイートを見てもらった上で良いなと思ってもらえる会社に転職したほうが、結果として良いのではないかなと思います。
結局、着飾ってもそのうちメッキは剥がれてしまうので、普段からちゃんと頑張って、それを評価してもらいましょう、ということですね。