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Spring GraphQLを試してみた

Last updated at Posted at 2021-09-24

概要

Spring BootでGraphQLのQueryを
試してみたときの記録です。
Spring GraphQLを遅ればせながらのお試し。

GraphQLの説明は本家を参照してください。

開発環境

OS : Windows 7 Home Edition 64bit
Java : Java 11
STS : 4.10.0

確認手順の概要

  • Spring Bootプロジェクトを作る
  • GraphQL周りを設定する
  • サーブレットをGraphQL経由で実行する

Spring Bootプロジェクトを作る

Spring Bootのバージョン2.1.9でプロジェクト作成、
依存関係は以下の通りです。DB周りは個々の環境に
合わせてください。

  • Lombok
  • Spring Data JPA
  • Oracle Driver
  • Oracle Database XE

GraphQL関連

要注意事項

  • Spring Bootのバージョン
  • GraphQL単体で使うことについて

Spring Bootのバージョン

Spring GraphQLではpom.xmlでkotlinの
バージョン指定が必要になります。
ですが、Spring Bootの選択可能なバージョンが
この記事投稿時点で2.5.5, 2.4.11等で、
これらのバージョンでは
Spring Bootの依存関係で既にkotlinがバージョン指定されて
pom.xml側で指定するとMavenでエラーになります。
回避策として一度選べるバージョンで
Spring Bootアプリケーションを作成し、
古いバージョンにグレードダウンさせて、
kotlinのエラーが発生しないようにしてから試しています。

GraphQL単体で使うことについて

STSでGraphQLを使おうとしたのですが、
GETのメソッドではURLパラメータを
エンコードしないといけないので、
GraphiQLを使うことにしました。

ただし、プロジェクト作成時に
依存関係追加対象に無かったため、
pom.xmlを直接編集して追加しています。

STSのバージョンによっては
作成時の依存関係追加ができるかもしれません。

pom.xml(抜粋)
<dependency>
    <groupId>com.graphql-java-kickstart</groupId>
    <artifactId>graphql-spring-boot-starter</artifactId>
    <version>11.1.0</version>
</dependency>
<dependency>
    <groupId>com.graphql-java-kickstart</groupId>
    <artifactId>graphiql-spring-boot-starter</artifactId>
    <version>11.1.0</version>
</dependency>

Queryを試す

次のようなクラスで登録されている情報を
リスト取得するために必要な手順を説明していきます。

UserInfo.java
// 前略
@Data
public class UserInfo {
    private String id; // ID
    private String name; // 氏名
    private Integer age; // 年齢
}

尚、今回の説明では既存のRESTな
Spring Bootアプリケーションに
GraphQLを使う場合に必要な手順を説明します。

  • GraphQLQueryResolverの実装クラス作成
  • application.yamlへの追記
  • schema.graphqlsの作成
  • GraphiQLで動作確認

application.yamlへの追記

アプリケーション内でGraphiQLを動かし、
動作確認するためにGraphQLのエンドポイント、
GraphiQLのエンドポイントを指定します。
以下、最低限度の指定です。

application.yaml
graphiql:
  enabled: true
  mapping: /graphiql
  endpoint:
    graphql: /graphql

GraphQLQueryResolverの実装クラス作成

GraphQL経由でDBデータ操作する場合に
このインターフェースの実装が必要となります。
UserInfoDaoはSpring Data JPAで
作った既存部品のDAOのため、説明を割愛します。

UserInfoQueryResolver.java
// 前略
@Component
public class UserInfoQueryResolver implements GraphQLQueryResolver {

    @Autowired
    UserInfoDao userInfoDao;

    public List<UserInfo> getUserInfoList() {
        return userInfoDao.getUserInfoList();
    }
}

schema.graphqlsの作成

schema.graphqlsというファイルを
src/main/resources/graphql配下に
置くことでアプリケーションから
呼び出すデータの構造、メソッド、データを指定可能です。
以下、最低限度の指定です。

schema.graphqls
type UserInfo {
    id: ID!
    name: String!
    age: Int
}

type Query {
    getUserInfoList: [UserInfo]
}

GraphiQLで動作確認

GraphiQLの使い方はこちらを参照してください。
まず、アプリケーション内のGraphiQLをブラウザで表示させます。
image.png

次に取得したいリストを呼び出します。
image.png
できました。

最後に

GraphQLでクライアント側のAPI呼び出しが画一化され、
クライアント側の多様化にもスムーズに対応できていきそうです。

余談

GraphQLをSpringで使えるようになり、
他言語でもGraphQLを扱っている中、
むしろサーバーサイドはJavaでなくても、と
改めて認識する良い機会になりました。

あと、全く関係ないですが、
こちらだと
Spring GraphQLは「リリースに向けて」と記載されています。
英語の必要性を再認識しました。

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