銀残し
http://www.ayatoweb.com/ae_lab/lab13.html
こちらのサイトを見て渋い映画のようなルック(銀残しというらしい)を再現するのをAEでなくフォトショップでやってみまして、結果、
ベース画像 | 結果画像 |
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と、まあ、できたのですが、
中間画像 | 結果画像 |
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ブレンドモード輝度のレイヤーを最後に重ねる前の様子はこんなでして、なぜ輝度のレイヤーを重ねるとこうなるのか? と考えてみるわけです。ブレンドモード輝度って使ったことがなく、用途も計算ロジックも知らないので、調べてみます。
http://handywebdesign.net/2012/07/photoshop-blend-mode-part2/
こちらのサイトによると、
輝度を適用すると、上に重なるレイヤーの色の輝度が下のレイヤーに移る
との事です。最初のリンク先の銀残し手順ではに中間画像を作るのにスクリーンレイヤーを重ねていますが、(自分はトーンカーブで似た感じにしましたが)スクリーンを適用すると画像は明るい部分がどんどんと白に近づいていきます。中間画像もかなり白いです。ここに輝度レイヤーを重ねると、色相はそのままで輝度成分のみがリセットされるわけですから、結果的に元画像の明るい部分がグレースケールに近づくことになります。
つまり、 銀残しとは 暗部は比較的そのままの色合いで、明るい部分ほどモノクロに近づいた色合いにする、という手法だという事になります。なるほど、がってん。
##ブレンドモード輝度の使い道
さらに考えを進めます。まず、人間の目は色差よりも輝度成分に敏感に反応するという事実があります。ソースは割愛。輝度成分をブレンドモードでリセットするということは、その画像を人間が認識するもっとも大事な部分を元に戻すということです。どれだけ色合いをハチャメチャにいじっても、単色になってしまっても、輝度が元のままであれば元のものと認識が出来るという事です。映像・画像のルックで輝度成分を手堅く守りつつ、色彩で冒険するのは、ルールを守った中で自己主張をしていくような大人のおしゃれと言えるんではないでしょうか。知らんけど。
で、フォトショで画像の色彩をいじる時も、まず元の絵のコントラストはきちっと整っている前提ですが、なんかやりすぎちゃったなー、という時に輝度レイヤーを乗っけてその透明度で印象の強さを調整するとか、まず輝度レイヤーをおさえで作っておいて、そこからガンガン色調をいじっていくというやり方が考えられます。失敗づらいという事でこいつは便利だ。
##中間画像をスクリーン以外でいろいろやってみる
"銀残し"は途中のブレンドモードにスクリーンを使用しましたが、上記の理屈でいくとそこでどんな色彩調整をしても輝度レイヤーを載せる事でそこそこ整って見えるはずです。という事でいろいろとやってみます。
乗算+輝度。暗い部分がグレースケールによっているはずです。表現としてありだな。
オーバレイ+輝度。オーバーレイ=スクリーン+乗算なので、中間調以外がグレースケールによる感じです。発色がよくなるのはなぜだろう。表現としては、ありかな?
焼き込みカラー+輝度。暗い方向にコントラストがつく感じで、印象としてはオーバーレイと似た系統にみえますね。印象強い。
覆い焼きカラー+輝度。明るい方向にコントラストがつく処理なんですが、結果としてできたこれはなんだろう。8ビット感あるというかポップですね。しかし単純にポスタリゼーションかけたのとはまた違う感じ。
##普通に色彩調整して輝度レイヤーを乗っけてみる
レイヤー構成。もいっちょ。
レイヤー構成。なかなか便利です!
使用した画像
素材集サイトからおかりしています。
怠惰な秋田犬
https://www.pakutaso.com/20170833240post-12987.html
ハロウィンの子猫
https://www.photo-ac.com/main/detail/1198625
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https://www.photo-ac.com/main/detail/540828