bash変数のあれこれ

変数のスコープ

#/bin/sh
#
# コマンドを発行し、とある文字列を検索する
#
do_cmd_grep () {
  local CMD=$1 # 関数内ローカル変数として定義
  local STR=$2
  echo "#DBG#" ${CMD}
  echo "#DBG#" ${STR}
# localを付けないと、同一シェル内でグロール
  ret_cmd_grep=`${CMD} | grep ${STR} | wc -l`
}

do_cmd_grep "netstat -nr" "^0.0.0.0"
echo ${ret_cmd_grep}
echo "cmd is " $CMD

シェル変数の展開

name=/var/log/boot.log
     ーーーーー＞        boot.log      ${name##*/}  basename
             ＜ーーーー　/var/log      ${name%/*}   dirname 
                  ＜ー　/var/log/boot ${name%.*}   拡張子なし
     ーーーーーーーー＞   log           ${name##*.}  拡張子
# 拡張子変更 /var/log/boot.txt
${name%.log}.txt 

1.部分文字列（ゼロオリジン）

  ${var:n:n}   ※  ${var:offset:length}
  ${var:n}

ここでのn:nはoffset:lengthとなり、変数varのn番目からn個の文学が展開される。
lengthが省略された場合、(offset)番目から最後までが展開される。

2.先頭からマッチした部分を削除する。

  ${var#pattern}
  ${var##pattern}

varの値の先頭からpatternにマッチする部分が削除された状態で展開される。
＃一つの場合は最短一致、＃＃二つは最長一致となる。patternにはパス名の展開と同じ規則
が適用される。

3.後ろからマッチした部分までを削除　→　拡張子の変更

  ${var%pattern}
  ${var%%pattern}

＃と逆でvarの値の後ろからpatternにマッチする部分が削除された状態で展開される。
%の場合は最短一致、%%は最長一致となる。patternにはパス名の展開と同じ規則が適用される。

  OTF=${INF%m4a}mp3
  OTF=`echo $INF | sed s/mkv$/mp4/`

4.置換

  ${var/pattern/str}      最初だけ置換
  ${var//pattern/str}     全部置換
  ${var/pattern}          パターンを削除
  ${var//pattern}         パターンを削除

varの値のうちpatternにマッチする部分がstrに置換された状態で展開される。
/の場合は最初にマッチした部分のみが、//の場合はマッチする部分すべてが置き換えられる。

初期値

Refs

	hoge	：＋	＋	：ー	ー
定義済＆ notNULL	hoge="Hello"	変更	変更	そのまま	そのまま
定義済＆ Null	hoge=""	Null	変更	変更	そのまま
未定義		Null	Null	変更	変更
		${hoge:+replace}	${hoge+replace}	${hoge:-replace}	${hoge-replace}

• コロン付き代替値 :+
  空の場合は、代替値を使用しない。
• コロン無し代替値 +
  変数が定義済みであれば、空文字でも、代替値を使用する。
• コロン付きデフォルト値 :-
  値がある場合は、存在する値を使用する。
• コロン無しデフォルト値 -
  変数未定義のみ、デフォルト値を使用する。

#!/bin/bash

hoge="Hello"
# hoge=""
# hoge=""

echo ":+>" ${hoge:+replace} "<"
echo "+ >" ${hoge+replace}  "<"
echo ":->" ${hoge:-replace} "<"
echo "- >" ${hoge-replace}  "<"

特殊変数

$? コマンドの終了ステータス
$$ プロセス番号
$0 コマンド名
$# 引数の数
$1 1番目の引数
$* 引数全て. "$1 $2 $3 … "
${#array[@]} 配列 array[]の要素数

$ array=(a b c d e f)
$ echo ${array[@]}  a b c d e f
$ echo ${#array[@]} 6
$ echo $array       a
$ echo ${#array}    1

# arrayの全要素を処理する
for TT in ${array[@]}; do echo $TT ; done

#空白を含むファイル名の展開
$ ls bin/*.txt
bin/hoge hoge.txt

$ for f in bin/*.txt; do echo `basename "$f"` ; done
hoge hoge.txt --- Good

$ for f in bin/*.txt; do echo `basename $f` ; done
hoge ------------ NG