なんとなく使っているけど、よくわかっていないこと, [ ] / test / [[ ]] の違い

１．前提

　[ 外部コマンド・・・実体は、/usr/bin/[
　test 外部コマンド・・・実体は、/usr/bin/test
　[[ bashの内部コマンド

結論から言えば、条件式は

　[[ ]] を使って、 == != < > <= >= とする
　[ ] は、文字列を対象に、== != か、
　整数を対象に　-eq -ne,,, だけ使うということだ。

２．[ (test)　と　[[ の違い

　　　　　　[ test 　[[ ]]
文字列　＝　　　○　　　　●
文字列　！＝　　○　　　　●
文字列　＜　　　▲　　　　●
文字列　＞　　　▲　　　　●

整数　　−ｅｑ　○　　　　△
整数　　−ｎｅ　○　　　　△
整数　　−ｌｔ　○　　　　△
整数　　−ｇｔ　○　　　　△

[ test のハマリポイント

▲ [ “a” > “b” ]　とすると、[ コマンドを引数”a”で動かして、
その、リダイレクト出力が“ｂ”になる。
その結果、ファイル　ｂ　が作成される。

▲ [ “a” < “b” ]　とすると、[ コマンドを引数”a”で動かして、
その、リダイレクト入力が“ｂ”になる。
ファイル　ｂ　があれば、なんか動いてしまう。
ファイル　ｂ　がなければ、ファイルｂがないとエラーになる。

△ [[ -eq -ne -lt -get ]]は、整数に対してだけ正しく
文字列を評価した場合は、想定外動作をする（エラーＭＳＧもない）
　　　文字列１　−ｅｑ　文字列２　・・・　無条件にＴＲＵＥ
　　　文字列１　−以外　文字列２　・・・　無条件にＦＡＬＳＥ

● [[ = == != < > ]]は、文字列・整数のいずれにも想定動作する

３．検証結果

[ test ＃文字列

$ [ "a" = "a"  ] && echo "ok"
ok
$ [ "a" != "a" ] && echo "ok"
$ [ "a" = "b"  ] && echo "ok"
$ [ "a" != "b" ] && echo "ok"
ok
$ [ "a" < "b" ] && echo "ok"
-bash: b: そのようなファイルやディレクトリはありません

[ test ＃整数

$ [ 1 = 1   ] && echo "ok"
ok
$ [ 1 != 1  ] && echo "ok"
$ [ 0 -lt 1 ] && echo "ok"
ok
$ [ 0 < 1 ] && echo "ok"
-bash: 1: そのようなファイルやディレクトリはありません

[[ ]] #文字列

$ [[ "a" = "a"  ]] && echo "ok"
ok
$ [[ "a" != "a" ]] && echo "ok"
$ [[ "a" != "b" ]] && echo "ok"
ok
$ [[ "a" == "a" ]] && echo "ok"
ok
$ [[ "a" < "a"  ]] && echo "ok"
$ [[ "a" < "b"  ]] && echo "ok"
ok