こんばんわ。
キャリアアドバイザーの原田です!
今日は、スティーブ・ジョブズの生涯から、VUCAの時代と言われ
先の見えない現代のキャリア形成について、記載していきたいと思います。
”connecting the dots(点をつなぐ)”
これは、2005年スタンフォード大学卒業式でのスピーチに出てくる言葉です。
スピーチの中でジョブズは、自身の生い立ちに触れ自身が
偶然現在の両親に育てられなければ、大学を中退していなかったこと。
中退をしていなければ、後にMacに採用される複数のフォントが存在しなかったこと。
それがなければ、Macに追従したWindowsでも複数のフォントが存在しなかったと語っています。
★一見マイナスに見える出来事が、後に大きな成果につながるというメッセージです。
同じく偶然きっかけから始めたことで成功する方も多くいます。
□波乱万丈の経歴
1976年にアップル・コンピューターを創設すると
AppleⅡの大ヒットによりアップルは急成長。1984年「マッキントッシュ」を開発世界からも
注目される企業となりました。しかし、1985年には自らスカウトしてきたプロ経営者により、会社を追放。
その後、コンピューター会社のネクストを創業。
「ピクサー」となるルーカスフィルムを買収。
世界初のCGでのアニメ「トイ・ストーリー」で成功を収める。
アップルがジョブズの会社を買収し、アップルに復帰。
その後は、iPod、iPhoneなどのなどのヒット商品を次々と世に送りだしカムバックを果たしています。
★こちらでも、自ら創業した会社を自ら雇った人間に追放されるという
憂き目にあっていますが、それをきっかけにピクサーにて大きな成功を収めています。
□キャリアは思い通りにはいかないが、危機に対応できる方法がある
ジョブズのような劇的な人生を送る方はごく少数かと思いますがキャリアは平坦ではありません。
自分が望むようなキャリアを送れている期間もあれば、外的な要因によりそれができないことも
ありますが、最終的にそのときに習得した経験やスキルに助けられ大成するキャリアも多くあります。
その【意外な】チャンスを生かす心構えとして、ここではキャリア理論を紹介します。
□計画的偶発性理論
こちらの理論は、目まぐるしく変化していくビジネス環境の中で、従来は、個人のキャリアは先が見通せるものであったが、現在は、自身のキャリアを先まで見通すことが難しく、
偶然の要素も味方につけキャリアアップに繋げていくというスタンスが重要視されるようになってしています。
<行動指針>
・好奇心
興味関心のある分野にとどまらず、普段から視野を広げるよう努めることが大切。
・持続性
失敗してもあきらめず向き合うこと。困難を避けたり苦手意識を
持ったりすると、その先にある可能性が閉ざされてしまうことがある。
・柔軟性
こだわりや理想にとらわれて、行動や思考を狭めないこと。
常にフレキシブルな姿勢で臨機応変な対応を心がけます。
・楽観性
失敗や困難もポジティブに捉えること。何が起きても良い方向に
行くと信じる態度は、自分自身をプラスの方向に運びます。
・冒険心
リスクを恐れず行動すること。不確実性の高い環境において
失敗はつきものです。ある程度のリスクは引き受ける心構えが大切です。
□やりたいこと探しの迷路に入らない
【やりたいことが見つからない】というご相談をされる方が多くいらっしゃいますが
考えて選択するだけでは出会うことは難しいという事実があります。
まずは、好奇心をもって今ある可能性に向き合って、
極めてみることでそれが楽しくなる。
意外なやりがいが見つかることもありますので
【やりたいこと探す】ではなく動いてみることを
おすすめします!
□まとめ
計画的偶発性理論の話しをすると、それではキャリアビジョンを描く意味が
ないのでは?と考える方もいるかと思いますが、自身のありたい姿や
仕事の目的を明確にし、そのうえでのこちらの理論を参考にしていただけると
より充実したキャリアを過ごすことができると考えています。