はじめに
当記事はSORACOM Advent Calendar 2024 7日目の記事です!
SORACOMとの出会い
こんにちは、ふくちです。
少し前になりますが、2024年11月2日(土)に、全国9ヶ所+オンラインで開催された「SORACOM UG Explorer 2024 〜HUB-ing FUN!」に参加してきました。
個人的にはIoTに全く触れたことがなかったので、IoTを学ぶ第一歩目として非常に良い機会だと思って参加してきました。
その中で、地方×IoTの取り組み事例が非常に印象的でした。
例えば、四国では以下のような取り組みが行われていました。また、AmplifyとIoTを組み合わせて使用している、と言うのが個人的には驚きで非常に興味が湧きました!
これを知って、他にどんな事例があるのか非常に興味が湧きました。
また、私はスマートシティの事業領域にとても興味を持っているため、その分野についてもなにか学べることがないかと思って色々調査してみました。
SORACOMの導入事例
そこで見つけた以下の記事を参照し、学んだことが つあります。
1.人の代替としてのIoT
代表的なユースケースとして、人の代わりを務めるようなユースケースが多かったです。
例えば、上記の三菱重工業株式会社の例では、洋上にある原子力プラントにおいて異常検知から現地での検査ロボット稼働までをすべて遠隔で行うことが出来ます。
異常検知はもちろん、ロボットの稼働にもSORACOMが使われていました。
これによって、洋上にあるプラントまでわざわざ人が赴いて検査する必要が減少しています。
また、カワサキ機工株式会社では、農業とIoTを組み合わせて、属人化を排除していました。
広大な茶園における作業日誌を自動で作成することで、農家の方がわざわざ手動でレポートを作成する必要がなくなりました。
上記などを踏まえて、やはり自動化を進めて、人の介入や負担を減らしていくのがIoTとしての大きな役割の1つであると実感しました。
2.社会課題の解決
続いて、社会における課題と密接に結びついているのが印象的でした。
ハローライト株式会社は、電球をIoT化して高齢者の遠隔見守りサービスを提供しています。
現代日本社会において、少子高齢化は見過ごせないほどの社会課題です。減り続ける若者と、増え続ける高齢者。若者の負担は増えていく一方です。
また、高齢者が自宅で倒れていた、などの事件もあります。
そんな中でコロナ禍などもあり、高齢者への直接訪問をせずとも見守れるようなサービスのニーズが高まっていました。
それを実現したのがHelloLightというサービスでした。
この電球を取り付けると部屋の電球点灯有無が遠隔で管理され、もし24時間以上点灯がなければ異常を検知して連絡してくれるそうです。
これによって社会課題である少子高齢化に対して、遠隔見守りという1つの改善策を提示することができています。
また、最近増加している日雇い犯罪などに対しても、人感センサーとHelloLightを組み合わせることである程度抑止できるかもしれません。
特に農作物のビニールハウスなどに設置しておき、監視カメラとも組み合わせて監視しておくことで、防犯機能がより一層向上しそうです。
他にも、日本社会における大きな課題があります。それは異常気象と、それに伴う災害です。特に豪雨による被害というのは毎年のように起こっています。
実際に豪雨被害を受けた熊本県人吉市は、IoTを用いて河川の水位を監視し、その水位を元に反乱の危険度をライトで住民に知らせる「人吉市ライティング防災アラートシステム」を運用開始しています。
これまでは災害発生時にエリアメールや防災無線で災害情報を伝達していたそうですが、それが聞こえていない市民も多くいいたことから、システムの限界を感じたそうです。
そこで市民に知らせる方法として、橋のライトアップを始めました。これは観光目的ではなく、災害対策としてのライトアップです。
IoTを用いて水位センサーで常に川の水位を計測し、水位が一定基準を超えたら水位アラートを発報。それに連動して、橋の色が変わるような仕組みです。
この取り組みの興味深いところは、水位によって色が変わるところと、平常時には観光客にとって幻想的な観光スポットになりうるところです。
平常時は、ライトが温かみのある色をしており、観光スポットになる。
緊急時は、赤色・点滅する赤色に変化し、異常を一目で理解できるようになっています。
防災推進と、観光名所を両立させているというところで、非常に面白い取り組みだと思います。
未来を妄想する
他にも色んな目的でIoTの導入を進めているところはあると思いますが、上げればきりが無いのでこのあたりで。
上記を踏まえて未来を妄想すると、スマートシティ・スーパーシティの実現が面白そうであり、SORACOMの力があれば日本でもできるようになるんじゃないか、と私は考えています。
なぜならスマートシティ・スーパーシティの実現にはIoTやICTの技術が必要ですが、SORACOMはすでにそれを独自で確立しているから。
SORACOM DiscoveryでもMAXさんからお話がありましたが、SORACOMの強みとして、ただIoTのデバイスを提供しているわけではなく、プラットフォームとして提供しているということがあります。
そんな仕組みを持つSORACOMを使うことで、よりデジタル化された便利な社会を一層実現できるのではないか、なんて夢が膨らんできました!
思い返せば、私は就職活動時期に「スマートシティを実現したい」という意思に基づいてIT業界を志したのでした。
働く中ですっかり忘れてしまっていたその熱を再燃させることができました。ありがとうSORACOM!
今後のアクション
SORACOMを知れてよかったと思うと同時に、それだけではダメだと痛感しました。
やはり自分でも手を動かしてみる必要があるな、と思います。
ということで、今年度中にIoT DIYをなにか1つやってみる、というところから始めてみようと思います!
そして自宅のスマート化に挑戦して知見を蓄え、いずれはスマートシティ化のプロジェクトにも携わる(or自分で作り出す!?)ことができるように頑張りたいと思います!