2024年12月3日、Amazon Aurora DSQL(Previw)が発表されました!
Aurora DSQLって?
公式には、以下のように記載されていました。
・Amazon Aurora DSQL は、事実上無制限のスケール、最高の可用性、インフラストラクチャ管理が不要なサーバーレス分散 SQL データベースです。
・最速の分散 SQL 読み取りと書き込みを提供し、データベースのシャーディングやインスタンスのアップグレードなしで、ワークロードの需要に合わせて簡単に拡張できます。
・アクティブ/アクティブ分散アーキテクチャを備えた Aurora DSQL は、99.99% の単一リージョンと 99.999% のマルチリージョンの可用性を実現するように設計された強力なデータ一貫性を保証します。
・サーバーレス設計により、パッチ適用、アップグレード、メンテナンスのダウンタイムなどの運用上の負担がなくなります。
PostgreSQL互換もあるので、開発者目線でも使いやすそうですね。
また、プレビュー期間は無料で使用できるようです!
プレビュー中に使用感とかいっぱい確かめてみたいですね!
ドキュメントはこちら。
デプロイしてみる
2024/12/4 3:20現在(日本時間)、利用可能なのはバージニア北部リージョンと、オハイオリージョンのみでした。
※以降、「現在」の記載は日本時間2024/12/04 3:20とします。
作成画面を見た私の第一印象は、
え、設定項目少な!!!
でした。
これが意味するところは、本当にインフラの管理をしなくて良い、ということなのでしょう。
オートスケーリングも、インスタンスサイズも、バッチ適用も、暗号化キー管理も、一切不要。それが、最新のAuroraです。
ちなみに暗号化キーはKMSのマネージドキーが用いられるようです。むしろCMKは非対応とのこと!
話を戻しましょう。
利用者側で設定できることは、大きく3つです。
1.クラスター設定
上記の説明にあった通り、Aurora DSQLはマルチリージョンに対応しています。
それがコンソール上で簡単に設定できるようになっています。
別のリージョンに移動して、そこで設定して〜という面倒な手順はありませんでした。
↓ Add linked Regionsにチェックをいれる
このマルチエージェント設定を有効にすると、データを書き込むすべてのトランザクションが、構成したすべてのリンクされたリージョンに複製されます。
これが全リージョンに対応した時、どうなってしまうのでしょうか…コストは死ぬほど嵩みそうですがw
設定項目的には、2つあります。
Linked cluster Region:
このリージョンにもクラスターを作成して、メインリージョン(ここではバージニア北部)のクラスターとリンクしてくれます。
書き込みを同期的に複製するため、リンクされたクラスターからも強力な一貫性でデータの読み書きができます。
Witness Region:
日本語訳すると、「監視リージョン」と言ったところでしょうか。
このリージョンでは、クラスターに書き込まれたすべてのデータを受信します。書き込むことは出来ません。暗号化されたトランザクションログの一部を保存し、マルチリージョンの耐久性と可用性を提供するようです。
クラスターの設定としては以上です。
2.削除保護
続いては削除保護。これはよく見るやつですね。
オンにしておきましょう。
3.タグ
なんと設定は以上。いざデプロイ!
マルチリージョンだし、データベースって立ち上がるまでやたらめったら遅いし、どのくらいかかるのかなーと思っていたんですが、
↓
なんとたった4分で爆速デプロイ!!
これめちゃくちゃ早くないですか…?普通のAuroraくんは見習ってどうぞ…
そしてデプロイすると右上にConnectボタンが生えてきます。ここに接続情報が載ってます!
実際の接続は公式ドキュメントを読みながら別途やります!
さて、リンク先リージョンに選択したオハイオリージョンも確認しておきましょうか。
こちらにもクラスターが作成されていました!当たり前ですが、エンドポイントは別です。
監視リージョンに選択したオレゴンリージョンは、恐らく接続しないとログが確認できないので、ここではスキップ。
まとめ
もし書かれていることがすべて本当なら、最強のデータベースが爆誕しました。
これはぜひキャッチアップして触っておきたい!無料のうちに!