はじめに
こんにちは、ふくちです。
この記事はANGEL Dojo 2024 Advent Calendar1日目の記事です!
今回は、せっかく参加させていただいたANGEL Dojoで得たもの・感じたことなどを共有させていただこうと思います。
ANGEL Dojoとは
本編に入る前に、ANGEL Dojoについて簡単にご紹介しておきます。
AWS Next Generation Engineers Leaders Dojo、通称ANGEL Dojoとは、「AWSで日本を元気に!」をテーマとした3ヶ月間のハッカソン型トレーニングです。
参加者はサービスの企画から開発まで実施することで、AWSを活用したモノづくりを体験できます。
そして、実際の開発プロジェクトで活躍できる人材を排出することが大きな狙いになっています。
詳しくは以下の記事をご参照ください。
※このANGEL Dojoには、以下の人たちが参加可能となっております。
私はこの内の、パートナー企業部門で参加させていただきました。
したがって、1~3年目の若手目線で参加するメリットや、参加して学んだことを中心にまとめます。
結論:私が思うANGEL Dojo参加のメリット
早速ですが、この記事での私の結論は以下の2つです。
- 同年代の他社エンジニアと活動をともにすることで、自身のレベルを客観的に測定できる
- 自分に足りないものを知り、今後飛躍していくための第一歩になる
1.ANGEL Dojoにおける率直な感想
ただただ一言、悔しいでした。
私にとってのANGEL Dojoは、自分の無力さを知る3ヶ月間でした。
それは技術面でも、マネジメントなどの面でも、です。
最初から自分のことを過大評価していたとか、自信があったわけではないですが、それにしたってこんなにもできないことが多いのかと気付かされるイベントでした。
2.ANGEL Dojoでできなかったこと
私は形式上、チームのリーダー的な役割を担っていたのですが、実際にできたことは皆無に等しかったです。
2.1 迅速な意思決定
まず出来なかったこととしては、意思決定です。
リーダーにとって最も重要なことは意思決定することだと私は認識しています。
ただ、それがどうしても遅くなることが多かったです。
その原因としては、知識不足・経験不足がありました。
私自身にシステム開発の知識・経験が足りていない
→何かを決定しないといけない時に、わからないことが多くて躊躇してしまう
→決断を後回しにしてしまう
このような流れになってしまうことが非常に多かったです。
また、今になって振り返ってみると、潜在的に失敗を恐れていたのかもしれません。一度で綺麗にやろうとしすぎた、ということです。
潜在的に失敗を恐れる
→決定しないといけない時に、わからないことが多くて躊躇してしまう
→失敗したくないので、わからないことをなくしてからでないと決断ができない
→決断ではなく調査などに時間を使ってしまう
上記のようなことがアーキテクチャ設計やデータ設計の時に起こってしまい、結果として開発工程に影響を及ぼすことになりました。
2.2 チームの牽引
次に、チーム全体を無理矢理にでも引っ張っていく力が不足していました。
私の目線だと、参加者ごとにかなりモチベーションの差がありました。これは自チーム内に限らず、他チームでも伺えました。
事実として、自ら志願してANGEL Dojoに参加した人と、上司や会社から言われて参加した人がいたようです。
したがって大きく分けると、
- このANGEL Dojoを通して何が何でも成長するんだ、という意欲がある人
- 他者から言われて仕方なく参加した人
が混在していたことになります。私は自ら志願して参加したので、前者です。
こうなった時に、後者の人を前者の人が引っ張り上げる・モチベートする必要があったのですが、私にはそれができませんでした。
また、「俺が先導するからお前ら付いて来いよ」なストロングスタイルのリーダーにもなることができませんでした。
要するに、「みんなで一緒に頑張ろう」なリーダーにも、「俺が引っ張っていくぜ」なリーダーにも、私はなれなかったということです。
マネジメントの面で自分の無力さを知ることになりました。
2.3 優れたサービスの実装
最後に、技術面でもチームをリードすることができませんでした。
あまりにも自分の知っている分野の知識が狭すぎて、チームにほとんど貢献できなかったのです。
AWS CDKを約1年ちょっと触った程度の知識しかなく、フロントエンドやバックエンドの知識が全く無かったため、サービス開発に全く貢献できませんでした。
走りながらある程度キャッチアップすることは出来たのですが、他チームで同年代がやり取りしているのを見ては自分のできなさに嫌気が差していました。
特にネットワーク周りとデータ周りでわからないことが多すぎました。
2.4 結果を残すこと
成果が優秀だった4チームは頂上決戦に勝ち上がれるのですが、無理でした。
自らの不甲斐なさを鑑みるに、妥当な結果だったかなと感じております。
3.ANGEL Dojoでできたこと
逆にできたことはなんだったのか、非常に少ないですが簡単に列挙しておきます。
- AWSアカウントの管理(利用料確認や権限設定)
- 各メンバーの進捗管理と次タスクの振り分け
- フロントエンドのPoC作成
- AWS Amplifyを用いたコーディング(主にインフラ面)
- 資料作成と資料レビュー(ほとんどこれに時間を取られた説がある)
※もしどんなアプリを作ったのか知りたい方がいれば、下記のスライドを見ていただけると良いかなと思います。
4.自分に足りないもの
この3ヶ月から見えてきた、自分の足りないもの。
いくつもありますが、その根本には自信がないことがあるのではないかと感じました。
失敗を恐れる心も、チームを牽引する力が足りなかったのも、ここに通ずるものがあると思います。
私はいつからかネガティブ思考をする人間になってしまいましたし、自分に自信を持つのも難しいです。
そんな私がこれからどうやって自信をつけていけばよいのか。
毎日少しずつできることを増やして行くほかない、と私は考えています。
小さな「できる」を積み重ね続けて、気づけば大きな事ができるようになっていた…という感じですね。
そのためには、自分より上のレベルのことに挑戦して乗り越えていく必要があると思います。
これは業務的だけでなく、業務外でも求められることです。
5.今後のアクション
方針としては大きく4つです。
5.1 ひとりアドベントカレンダーの実施
まずは何よりも知識をつけることが重要です。
知識をつけるためには、日々のインプット/アウトプットを継続することが求められます。
そこで、毎日何かしらのアドベントカレンダーを書いていこうと思います。
基本的には他の人が作成してくれたものに参加する形で書こうと思っていたのですが、自分により高いハードルを課すために、自分ひとりでも以下のアドベントカレンダーをやろうと思います。
re:Inventで書くネタは大量供給されているので、時間と気力さえあればできる!はず!
5.2 社内外問わずLT登壇チャレンジ
re:Invent周りでたくさんイベントが生えてきているので、アプデ試してみました周りでLTをやってみようと思います。
試すのはアドベントカレンダーでやるから良いとして、資料作成とレビューの時間があるかどうか…
5.3 2025年1月に社外の友人とLTイベントを主催
ANGEL Dojoを通して知り合った友人と、LTイベントを主催します!
他のANGEL Dojo参加者も登壇する予定なのでお時間ある方はぜひ見ていただければと思います。
- 日時:2025年1月15日(水) 19:00~21:00
- 形式:オンライン(Zoomウェビナー)
- 内容:技術に関することであれば基本何でもOK!
5.4 自作アプリ開発
個人活動の最高峰、自作アプリ開発も進めていきます。
といってもそんなすぐにできるものでもないので…こちらは2025年の目標として掲げておきます。
ただ、作りたいものの企画案はあります。それをグッと圧縮して企画書にし、自分で制作していこうと思います。
6.まとめ
再掲になりますが、このANGEL Dojoに出ることで得られたものは(個人的には)以下2つです。
- 同年代の他社エンジニアと活動をともにすることで、自身のレベルを客観的に測定できる
- 自分に足りないものを知り、今後飛躍していくための第一歩になる
まず第一に、同じチームであってもなくても、他社の若手エンジニアがどんなことをやっているのかを知る良い機会になります。
これを「外のモノサシ」と表現することもあります。
外のモノサシを得ることのメリットは大きく以下の3つです。
- 自社の中では得られない価値観を得られる
- 会社ごとという縦軸ではなく、年齢という横軸で区切った時の自分の立ち位置がわかる
- 自身のレベルをより客観的に見ることができる
自社内に閉じこもっていては得られない経験値がたくさん手に入るイベントだったかなと思いました。
第二に、自身がさらなるレベルアップをしなければいけないんだという危機感を抱くきっかけになります。
もちろんANGEL Dojoを通して成長できることもたくさんあります。
ただ、私としてはANGEL Dojo後が一番大事だと感じております。
ここで得られた経験を以て、自分の行動がどのように変わるのか。
業務で貢献するのは当たり前として、それに加えて何をするのか。
それとも、何もしないのか。
ANGEL Dojo参加後に取り組み次第で、天と地ほどの差が生まれるだろうと私は考えています。
私は、前述の「外のモノサシ」で自分の未熟さがより一層浮き彫りになり、さらにレベルアップしたいと思えるだけの燃料がくべられました。
あとはその熱に従って行動するだけ。
マインドが変わるだけでは一切意味がなく、行動が変わって初めて意味があります。
その行動を変えてくれるだけのインパクトがあるトレーニングだと私は考えています。
もしあなたが、「エンジニアとしてもっと成長したい!」と考えているのであれば、参加して損はない研修だと思います!
ぜひ外の世界に一歩足を踏み出してみましょう!