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研修で人を集めるときのアンチパターンとグッドパターン

Last updated at Posted at 2022-06-28

この記事で書くこと

研修の参加者募集段階でのアンチパターンとグッドパターンを紹介します。
基本的には、社内での研修開催を想定した内容を書いています。

対象とする読者

  • 研修の開催を検討している方
  • 研修でなかなか人が集まらなくて困っている方

初めに

どんなに優れた内容の研修でも、
日程調整や募集の方法がイケていないと、人が集まりません。
人が集まらなければ、せっかく作った研修も意味を成しません。
日程調整や募集方法のアンチパターン、グッドパターンについて、
筆者の実体験を元に紹介します。

アンチパターン

月末月初を選んでしまう

月末月初はプロジェクトの異動や、
締め処理、月初の集計処理などで、稼働が取れない人がいます。

例えオンラインでも、作業が逼迫する可能性があるため、
参加をためらう方がいると思います。

  • 運用者なら月初の集計処理で稼働が取れない
  • マネージャーなら月末月初の締め処理で稼働が取れない
  • などなど

連休の前後に入れる

プライベートな予定があるため、参加を見送るパターンです。
お盆、ゴールデンウイークなどの大型連休の前後は、
繋げて休む人が出てきます。
「全日程参加必須」などの研修には、
参加をためらう方が出てくるかもしれません。

また、祝日を含めて3連休になるところも危険です。
金曜日も、夜にプライベートな予定を入れる方がいるので、避けた方が良いかもしれません。

他の社内行事と被る

オンラインイベントが普及した昨今、
定時後に登壇イベントなどがあり、
そちらに参加するために、研修の参加をためらうケースもあります。

技術に興味のある人ほど、こういったイベントに参加される傾向があると思います。
それだけに、日程が被ると、双方のイベントの参加機会損失に繋がるのです。

全日程参加必須!

全日程に参加できない方はお断り!、といった前提条件は、
前述の理由で「1日だけ参加できない方」は参加できず、
また、「業務都合で欠席する可能性が高い方」にとっても、
参加の心理的なハードルが高くなります。

逆に、欠席しても動画やテキストでの補習が可能、などとしておけば、
参加の物理的、心理的なハードルは下がります。

グッドパターン

参加したい方に声をかけ、都合のつく日程のヒアリングを行う

参加したい、という意思のある方(参加候補者)にお声がけし、
まず、そのメンバーだけで、都合の良い日程をヒアリングします。

募集方法を少し工夫しなければいけませんが、
参加候補者にとっては、興味のある内容を都合の良い日に受講でき、
開催側にとっては、日程と参加者の募集を確実に行える、

という双方にメリットのある方法です。

また、メンバーの日程が確定したら、
改めて全体に募集をかける、というのもありです。
※参加枠に空きがあれば

コネクションを使う

  • 自分が以前いたプロジェクトのメンバーに打診する。
    • 知り合いが多ければ心理的にも打診しやすく、
      参加候補者も回答しやすいと思います。
  • 研修で学ぶ技術を現場で使っているプロジェクトのリーダー(or マネージャー)にアナウンスしてもらう。
    • うまくいけば大勢の参加を見込めます。
    • 個人ではなく、マネージャーなどから打診してもらう方が効率的。
      知らない人に直接募集を呼び掛ける、という心理的負担も無くなります。
  • 以前同じような研修に参加した人に打診する。
    • 同じ技術の研修であれば、募集に応じる人が出る可能性が高いです。
  • コネのある方に頼む!
    • 社内に知り合いが多くいる方に、参加呼びかけをお願いする方法。
      (個人的には、効果は抜群だ! と思います)

参考:私の経験談

実際にあった私の経験(失敗談と成功談)です。
読み飛ばして頂いても問題ありません。

私は過去に何度か Elasticsearch の研修を行っていました。
その時は、概要レベルや初級レベルの内容だったこともあり、
最低でも5名、最大で10名近く集まることもありました。

で、調子に乗って上級レベルの研修をやろうと思いました。
自分の都合が良い月末に連続で予定を入れ、
基本「全日程参加必須」の上で、募集をかけたところ。。
。。
。。。
参加者ゼロ。。

Slack やメールでも募集を呼びかけましたが、
まあ集まらない。。

そこで、コネのある方に参加呼びかけをお願いし、
集まった方に話を伺うと、
「参加したかったけど、月末は締め処理で忙しいので、連日の参加は厳しい」
「内容は気になったけれど、月初に異動を控えており躊躇した」
というご意見を頂きました。

そこで、一旦日程をリセットし、
参加条件も「全日程参加しなくてもOK。テキストで補修可能」に変更し、
参加してくれそうな人を募りました。
その上で、集まった方に希望の日程をヒアリングしました。
 ※研修運営チームにお願いして、ヒアリングの場を設けて頂きました

また、同じプロジェクトの方に参加を打診したり、
別のプロジェクトに知り合いの居る方にも、募集を行って頂きました。

結果として、何とか参加者を確保することに成功。
人のつながりと、参加者目線に立つことの重要さを痛感しました。

サマリ

日程調整は参加者目線で行う

自分がやりやすい日程ではなく、
参加する人が入りやすい日程を選ぶ(or 選んでもらう) ことが大事です。
これは例えオンラインでも同様です。

多くの人を巻き込む

会社の研修運営チームや、上司、旧プロジェクトの人などなど、
知っている人に声をかけて人を集めましょう。
周知して待っているだけでは、なかなか人は集まりません。

自分一人では研修はできないのです。

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