本記事は、中国国内において利用可能な web サービス、アプリについて調査したものです。
以前、弊社が中国訪問中に "Gmail が使えない!" という事故があったので、調べてみました。
中国国内でビジネスを行う際に活用できればと思います。
調査環境
- 場所:遼寧省某所
- 利用端末:iPhone
留意事項
- 調査結果はあくまで個人的な調査におけるものです
- 現在では利用不可になっている可能性もあります
- 但し書きが無い限り、オンライン(WiFi)接続時の調査結果です
中国国内で使えないサービス
- 特に記載の無いものは、URLにアクセスした時点でネットワークが切断される。
- アプリに関しては通信に失敗する。
- 括弧内は検証年。
検索エンジン
- Google検索 (2017)
- Yahoo!検索 (2017)
ブラウザ
- Chrome (2017)
地図
- Google Map (2017)
- 但し、GPS と事前に閲覧記録のある地図だけはオフラインで閲覧可能
メーラー
- Gmail (2017)
ファイルストレージ
- Googleドライブ (2017)
- Dropbox (2017)
- Amazon Drive (2017)
動画再生
- YouTube (2017)
- ニコニコ動画 (2017)
- 一覧は出るが再生不可
SNS
- LINE (2017)
- Twitter (2017)
- Facebook (2017)
- 日本人が頻繁に利用するサービスはほぼ全滅です;
情報系サービス
- livedoor (2017)
- FC2 (2017)
- ニコニコ大百科 (2017)
* メモ
以前は VPN でアクセスできたのですが、
2017年9月現在、中国で VPN が禁止されたため不可能です。
変な操作は法に抵触する恐れがあるため絶対にやらないこと。
中国国内で使えるサービス
百度のような中国式のサービスは大体使えるので調査対象外。
検索エンジン
- bing 検索 (2017)
- ただし、地域設定が中国なので、日本のサイトはほとんど出ない
ブラウザ
- Safari (2017)
- 検索エンジンは bing, baido のみ利用可能
地図
- iPhone のマップアプリ (2017)
- maps.me (2017)
翻訳
- Google翻訳
- 唯一?使うことができる Google 先生の機能
- これで現地の人と会話ができた
- しかし、日本語=>中国語 の変換に関しては百度翻訳の方が精度が高いと思う
メーラー
- Yahoo!メール (2017)
- Slack 以外で会社と連絡が取れる貴重な手段
チャットツール
- Slack (2019)
- 仕事ではほぼこれを使っていました
- Skype (2017)
SNS
- GREE (2017)
ファイルストレージ
- OneDrive (2017)
情報系サービス
- Qiita (2019)
- iPhone の天気アプリ (2017)
- SmartNews (2017)
- 国内ニュースは普通に見られる
- Wikipedia (2017)
- pixiv (2017)
eコマース
- Amazon (2017)
- 楽天 (2017)
- ただし、どのサイトでも購入操作はしていないので、買えないかもしれない
開発系
- GitHub (2019)
補足:アプリの通知機能について
iPhone の通知機能についてはどのアプリでも届くようです。
Gmail も通知で from, subject と 本文の見出しくらいは分かるので、
短文での確認依頼くらいは出せる、かも。。
おまけ:現地の方との会話方法について
注:主観で書いています。また、遼寧省と北京以外は訪れたことがありません。
一般の方にはまず英語は通じません。(大きなホテルとかなら別)
中年以上の方だと “OK, Good” くらいしか分かりません。
若い方(30~40代)も普通の日本人レベルの英語しか喋れないです(単語並べるレベル)。
お勧めは、携帯 WiFi があるのであれば、百度翻訳かGoogle 翻訳を使うこと。
日本語 => 中国語の変換なら百度翻訳、逆は Google 翻訳だと精度が高いと思います。
あとは、単語とボディランゲージを混ぜ、出川氏のように積極的に話せば何とか通じます。
なお、中国の方は 小声で遠まわしな言い方 をすると嫌がるので、
大きな声で、かつ YES, NO をはっきりと伝える ことが重要です。
(例:ピータンはまずいから食べない。手伝いはいらない。眠いので定時に帰ります、など)
まとめ
中国では日本のビジネスや私生活における便利ツールはほとんど利用できません。
検索エンジンについて
主要な検索エンジンは bing (地域中国) になるので、英語サイトですらなかなかHITしません。
よく使うサービスは予めアプリを入れるなり、
クラウドサービスのURLをブックマークしておくことをお勧めします。
Microsoft は優遇されている?
bing、OneDrive など、Microsoft 製品については優遇されている模様。
試していませんが、office365 や edge、Azure が使えれば、作業の幅が広がりそうです。
開発時のコミュニケーションについて
GitHub が使えるので、ソースコードのアップや issue でのチケット交換は可能。
Slack が使えるので議論もできますし、業務指示も飛ばせるでしょう。
つまり、開発するだけなら あまり支障は出ないと思います。
※RedMine や heroku などについては未調査
その他
まともな検索ができないので、SmartNews は日本のニュースを知り得る貴重な手段です。
あと、アプリの maps.me はとても便利!
事前に地図をダウンロードしておけば、オフラインの市内でも現在地が分かります。
TODO (試してみたいこと)
中国でも開発ができるかどうか、に重きを置いて調査してみたいと思っています。
- Office365 を使ってみる
- GitHub でソースコードを落とせる?push できる?
- AWS などのクラウドコンピューティングサービスは使えるのか?