はじめに
技術の進歩により英語の学習をしなくてすむ日が来ることを待ち続けて早十数年。DeepLといった素晴らしい翻訳ツールはでてきたものの、エンジニアにとってはまだ英語学習は避けて通れない道かと思います。
私は本当に英語が苦手で過去に受けたTOEICでは400点台でした。
そんな私がうっかりミスで勘違いして申し込んだGCIH試験(問題文・選択肢ともに英語)に合格できた話です。
GCIHを受験するきっかけ
会社から研修を受けて良いと話があったため以前から興味のあったSANSの研修を受けようと思い探したところ、SECURITY 504が面白そうでかつ「日本語講座・一部日本語教材」と記載があったため受講することにしました。
SECURITY 504はGCIH認定資格に対応しており、研修と試験を同時に申し込むことができます。
そこで思わず「研修が日本語だから試験も日本語なのかな」と考え、試験も同時に申し込みをしました。
そして研修を受けて初めて気づきました。GCIH試験が問題文・選択肢ともに英語であることを。。
GCIH試験について
- 本番の試験とは別に、練習用の模擬試験を2回受けることができる
- 問題文・選択肢ともに英語
- 問題は106問
- 試験は4時間
- 70%以上のスコアで合格
- ハンズオンの問題あり
- 自宅などで受験可能なリモート試験と、テストセンターで受験するオンサイト試験から選べる
- 教材、ノート、英和辞書など印刷物は持ち込み可能
詳細は以下のとおりです。
https://www.sans-japan.jp/giac/get_certified
https://www.giac.org/certifications/certified-incident-handler-gcih/
GCIHを受験するまでに行った学習
2021年12月に研修を終了後、2022年2月にGCIHに合格しました。
3ヶ月弱の期間が空いていますが、実際学習したのは3週間程度です。
研修終了後、以下の流れで学習を行いました。
2021年12月
Log4j対応に巻き込まれていっさい復習ができませんでした。
教材を見直すことも、英語を学習することもありませんでした。
2022年1月
正月をのんびり過ごしそのままダラダラしていたため、この期間でもいっさい復習をしませんでした。
教材を見直すことも、英語を学習することもありませんでした。
2022年2月上旬
GCIHの受験期限が4月上旬に迫っているため、ようやく復習を開始しました。
やったことは以下です。
- 教材を全て読み直す
- 日本語部分のみ読んで英語は飛ばしました
- 重要そうな部分をノートに記載
- 全15ページくらいのちょっとしたものです
- 教材から重要そうな英単語を抜き出し和訳。和訳したものをノートに記載
- 英和辞書がわりです
その後、模擬試験1回目を受けてみました。結果は60%。合格が70%以上なので10%足りませんでした。
ただ英語ができないわりには高得点かなと思います。
自作の和訳が役に立ったのと、問題や選択肢を全て日本語訳しなくても単語のつなぎあわせで言いたいことを理解し、回答できることがわかりました。
ちなみに問題の難易度的にはそこまで難しいものではなかったので、英語だけどうにかできれば合格できるという自信が持てました。
2022年2月中旬
やったことは以下です。
- 教材から頻出英単語を抜き出し和訳
- これも和訳したものをノートに記載しました
- 模擬試験で出てきた問題や単語を思い出し和訳
- 同じくノートに記載しました
その後、模擬試験2回目を受けたところ、72%でギリギリ合格できました。
結局今日まで英語の和訳をノートに記載しただけで、英語の勉強は一切しなくても合格点に届きました。
2022年2月下旬
やったことは以下です。
- 教材の重要そうなところのみ読み直す
- 日本語部分のみ読んで英語は飛ばしました
- 模擬試験で出てきた問題や単語を思い出し和訳
- いつも通りノートに記載しました
- 教材にインデックスをつけ、どの教材に何の項目が記載されているか暗記
- 試験中に見たい内容をすぐに見れるようにインデックスをつけました
- インデックスを探すのに手間取らないように、どの教材に何のインデックスがあるかを丸暗記しました。また、インデックスの中身に何が記載されているかもできる限り暗記しました
そして受験へ
テストセンターで受験しました。
リモート試験の方が気楽に受験できて良さそうですが、リモート試験の場合は画面越しに英語で試験官と会話しなくてはいけないと聞いたためテストセンターを選びました。
持ち込んだものは、教材・重要部分を記載したノート・和訳を記載したノート、の3種類です。
平日月曜日の午前開始だったためか空いていて快適でした。
ただ同じ部屋にずっと独り言をいう アホな人 迷惑な人がいたため若干気になりましたが、使い捨ての耳栓が提供されていたため何とか対応できました。
約10万円する試験のため会社のお金といえど落ちるわけにはいかないと頑張った結果、81%で合格できました。
試験について
記載可能な範囲で記載しています。
- テストセンターは休憩中に飲食不可能
- テストセンターの係の方にも確認したのですが飲食不可でした。そのため1回トイレに行っただけであとは机の前でひたすらテストを受けました
- 他の方の体験記を読むとテストセンターでも飲食できているようですので、場所によるのかもしれません
- 本番試験は模擬試験より難しく感じた
- 英語のレベル的には本番試験も模擬試験も同じくらいに感じました
- 問われている内容が本番試験の方が難しく感じました
結論
TOEIC 500点未満でも英語の和訳をしたノートを持参すれば問題は解ける!!
ただ10問くらいは意図が理解できない問題があったため、
英語ができない=試験に不利
ということは言えます。