PC がフリーズした時、ストレージ アクセスを示す LED がないと原因が分からず、強制再起動すべきか判断できないことがあります。最近は LED の省略された端末や VDI 環境など、画面上でアクセス状況を確認しなければならないことが増えてきました。
この目的で Process Explorer の disk history の tray icon を使うのが一つの方法です。この方法は起動後の最大規模のアクセスを捉えやすい反面、それ以下のアクセスではグラフに目立った山が表れないという欠点があります。確定診断に役立つ、特異度の高いツールだと言えるでしょう。
一方、DiskMon の disk light はアクセス有無を赤と緑で表示します。こちらは除外診断に役立つ、感度の高いツールだと言えるでしょう。併用することで、効果的な障害切り分けが可能になります。
ここでは、現在のユーザー (管理者) でログインした場合に DiskMon の disk light を自動的にトレイに入れるための設定を紹介します。合わせて、電池節約のために電源接続時だけ起動するようにするための設定と、逆にバッテリー駆動時にも動作を継続するための設定も記載しています。
- タスク スケジューラを開く
- 左ペインの "タスク スケジューラ ライブラリ" を選択
- 右ペインから "タスクの作成" を開く
- "全般" タブを以下のようにする
- 名前(M):
DiskMon LED
など、適当な名前 - "最上位の特権で実行する(I)" をチェック
- "トリガー" タブを以下のようにする
- "新規(N)..." を開き、以下のように設定する
- タスクの開始(G): ログオン時
- "特定のユーザー(C)" を選択 (現在のユーザーになるはず)
-
AC 電源に戻した際に再度自動起動したい場合、"新規(N)..." を開き、以下のように設定する。(イベントの発生契機について公式情報が見つからなかったため、他の環境でも動作するかは分かりません。)
- タスクの開始(G): イベント時
- ログ(O): システム
- ソース(S): Kernel-Power
- イベント ID(T): 105
- "操作" タブを以下のようにする
- "新規(N)..." を開き、以下のように設定する
- "プログラム/スクリプト(P)":
C:\Program Files\Sysinternals\Diskmon.exe
(実際の場所に合わせて読み替えてください) - 引数の追加 (オプション)(A):
/l
- "プログラム/スクリプト(P)":
- バッテリー駆動時にも動作を継続したい場合、"条件" タブを以下のようにする
- "コンピューターを AC 電源で使用している場合のみタスクを開始する(P)" をアンチェック
- "設定" タブを以下のようにする
- "タスクを停止するまでの時間(K)" をアンチェック
初回起動時は EULA への同意が必要です。
また、手元では上記設定直後にタスクから起動した際、なぜか tray light ではなく通常のウィンドウとして表示されてしまいました。手で (Ctrl+M) トレイに格納したところ、その後は動作するようになりました。うまく動作しなかった場合にはお試しください。