はじめに
つねに開きっぱなにしているMarkdownメモツールObsidian。1年ぐらい使ってみたので、ストレスフリーに近づける、いいかんじの小技をご紹介してみます。
ノートコンポーザ機能をつかう
どういうときにつかうか?
ファイルAが長くなってきて、一部をファイルBに切り出したいとき。
たとえばネコについて書いていたが、途中でじいさんのことに脱線してしまい、べつのノートにわけておいたほうがいい、とおもった。とか。
動きのながれ
まずはノートを書きます。そして、切り出したい部分を選択します。
command + P
を押して、コマンドパレットを表示します。コマンドパレットの一番上にノートコンポーザ:現在の範囲を抽出...
があるので(後述)、選択します。
切り出し先のファイル(ファイルB)の名前を指定します。
切り出し元(ファイルA)には、内部リンクだけが残っています。
切り出し先(ファイルB)には、切り出し元がどこか、いつ切り出しがおこなわれたかが記録され、つづいて切り出した内容がコピーされます。
ノートコンポーザを便利につかう設定
ノートコンポーザをONにする
設定(歯車アイコン) > オプション > コアプラグイン > ノートコンポーザ
をONにします。
コマンドパレットにピン留めする
設定(歯車アイコン) > プラグインオプション > コマンドパレット > コマンドの新規ピン留め
で、ノートコンポーザ: 現在の選択範囲を抽出...
を追加します。
これを追加しておくと、commmand + P
でコマンドパレットを呼んだとき、いちばんうえにノートコンポーザ: 現在の選択範囲を抽出...
があらわれます。
テンプレートを書き、指定する
新規ノートを作成し(たとえばyymmdd_ノートコンポーザ
)、テンプレートを書きます。
--
from: [[{{fromTitle}}]]
at: ({{date:YYYY-MM-DD}} {{time:HH:mm}})
{{content}}
設定(歯車アイコン) > プラグインオプション > ノートコンポーザー > テンプレートファイルの場所
で、いま作成したノートの名前を、テンプレートファイルとして指定します。
こうしておくと、切り出し先のノートに、自動的に
--
from: [[211230_吾輩は猫である]]
at: (2021-12-30 11:51)
(以下、切り出した内容)
などと、切り出し元のファイル名や、切り出した日付を挿入してくれます。
操作再掲
ややこしそうに見えますが、いちど設定してしまえば、あとは
- 範囲を選択
-
command + P
→enter
でノートの切り出し完了です🎉
おわりに
いいメモアプリ(ノートアプリ)がありがたいのは、
- とりあえず書き始められること
- あとで加工がかんたんなこと
だとおもいます。あとは
- 日付・時刻情報がかんたんに(もしくは自動で)記入できること
ではないかと。
Obsidianには、コアプラグイン(標準機能)にノートコンポーザがあります。これとテンプレート機能をうまく組み合わせれば、「とりあえずどこかにノートを書き始めて」「ある程度アウトプットできた後に、ノートやコンテンツの置き場所を柔軟に変える」ことができます。
「いまこの瞬間に考えるべきことが少ない」メモツール(ノートツール)があると、ストレスフリーな人生にちょっとでも近づけるのではないかとおもっています。