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Xcodeで、既存のプロジェクトにCore Dataを追加した

Last updated at Posted at 2021-02-27

はじめに

iOSアプリを途中まで作っていて、あとからCore Dataを追加した。

  • Core Dataをつかうこと自体がはじめて
  • Core Dataを後から追加するのはいろいろやることがある

の2点でハマったけれど、なんとかなったので記録する。

環境

下記のバージョンで実施。

  • iOS 14.4
  • Xcode 12.4
  • macOS BigSur 11.1

主な結論

  • 設定値の保管はUserDefaultsもしくはAppStorageでよいが、あるていどのデータになるとCore Dataをつかうべき

  • CoreDataの構成を変えたとき(EntityもしくはAttribute)は、アップデートする必要がある

  • @EnvironmentObjectを使うときとは違って、@Environment(\.managedObjectContext)を使ってFetchしたデータの、要素をForEachViewにわたすと、値渡しではなく参照渡しになる

手順

Core Dataの追加

  • すでにプロジェクトがあって、Core Dataを追加したい場合、File > New > File...CoreData > Data Modelを選択
  • 次に、EntityAttributeを追加する。

  • クラス定義ファイルの生成

    • EntityInspector > Data Model Inspectorパネルで、Entity > CodegenManual/Noneに変更
    • メニューからEditor > Create NSManagedObject subclass...を選択し、クラス定義ファイルを生成する

Core Dateのデータベース(っていうのかな?)の追加はこれで完了。

Core Dataのデータベースのアップデート時の操作

  • まず、メニューからEditor > Add Model Version...をクリックし、指示に従う

  • 次に、InspectorFile Inspector > Core Data Model > Model Versionで新しく作ったものを選んでおく

これをしておかないと、アプリがクラッシュする(した)。どうやら、データベースのEntityAttributeを変更したら、これをやっておかないといけない。

リソース

ここまでについて、画像入りの解説記事は、たとえば下記に詳しい:
iOSにユーザーデータを保存する方法と、そのためのコードの書き方: UserDefaults、Core Data、Key Chain、CloudKit - Qiita

プロジェクト作成時に、Life CycleでSwiftUI Appを選択していると、AppDelegate.swiftが存在しない。上記記事で、AppDelegate.swiftに関する箇所は読み飛ばした。代わりにやったことは、下記に記す。

追加するコード

いろいろ試したが、けっきょく「Core Dataつきの新規プロジェクトをつくって、ファイルや要素をコピーしてくる」のが手間が少ない気がする。

Persistence.swiftのコピーと修正

  • 新規プロジェクトを作成し、その際にUse Core Dataにチェックを入れる

  • Persistence.swiftをコピーしてくる

手で変更を要する箇所は、

static var preview: PersistenceController = {
    let result = PersistenceController(inMemory: true)
    let viewContext = result.container.viewContext
    for _ in 0..<10 {
        let newItem = Item(context: viewContext)
        newItem.timestamp = Date()
    }

newItem.timestamp = Date()のところ。.timestampDate()をじぶんのデータベースのAttributeにあわせる。ここは、プレビュー用のテストデータセットなので、値は適当でよい。

それと、

init(inMemory: Bool = false) {
    container = NSPersistentContainer(name: "anotherNewCoreData")
    if inMemory {
        container.persistentStoreDescriptions.first!.url = URL(fileURLWithPath: "/dev/null")
    }

(name: "anotherNewCoreData")を、じぶんのデータベースのEntityの名前にあわせる。

@mainについて

  • 新規プロジェクトをパクる。具体的には
let persistenceController = PersistenceController.shared
ContentView()
    .environment(\.managedObjectContext, persistenceController.container.viewContext)

の2箇所。

Content Viewについて

  • ここからは個別対応になってきて一般化しがたいが、主には下記。
@Environment(\.managedObjectContext) private var viewContext

@FetchRequest(
    sortDescriptors: [NSSortDescriptor(keyPath: \Item.timestamp, ascending: true)],
    animation: .default)
private var items: FetchedResults<Item>

のところ。@Environmentを宣言し、@FetchRequestで取りかたを指定し、itemsに格納する。

ItemsはEntityの名称に置き換え、itemsは自分の使いたい変数名にした。

private func addItem() { ... }
private func deleteItems(offsets: IndexSet) { ... }

のところは、呼び方から書き方(Core Dataへの保存のしかた)まで、流用した。

static var previews: some View {
    ContentView().environment(\.managedObjectContext, PersistenceController.preview.container.viewContext)
}

はプレビューの使いかた。

小ビューに取得したデータベースのレコードをわたす方法が未だにわからない...

データのわたしかたと操作

親ビューでたとえば

NavigationView{
    List {
        ForEach(records) {record in
            RecordRow(record: record)
        }
    }

と、recordを下層ビューに渡したとする。受け取った下層ビューは

Image(systemName: "checkmark.seal")
    .onTapGesture {
        record.isDone.toggle()

と書くだけで、タップするトグルされる。

@EnvironmentObjectを使ってrecordsを共有した場合、ModelData.recordsはたしかに共有されているが、ビューに渡したrecordは共有されていない(値渡し)になるので、

ModelData.records[index].isDone.toggle()

などとしないといけない。ところが、@Environment(\.managedObjectContext)の場合は、参照渡しになっているので、直接書き換えられる。

と理解しているのだけれど違っていたらご指摘ください……

保存のおまけ

新規プロジェクトからの流用ではないが、下記をやっておくとたしかに便利。

ホームボタンを押したときや、アプリを終了したときに、Core Dateに保存しておいてくれる

Persistence.swift

struct PersistenceController {

    ...
    
    func save() {
        let context = container.viewContext
        if context.hasChanges {
            do {
                try context.save()
            } catch {
                // Show some error here
            }
        }
    }
}

と書いておき、@main

@main
struct xxxxxxApp: App {
    let persistenceController = PersistenceController.shared
    @Environment(\.scenePhase) var scenePhase

    var body: some Scene {
        WindowGroup { ... }
        .onChange(of: scenePhase) { _ in
            persistenceController.save()
        }
    }
}

これは
How to configure Core Data to work with SwiftUIより。

英語だし、ちょっと説明が飛んでいるところもあるけれど、新しい情報なのですごく助かった。

その他リソース

Add, Delete & Save in Core Data in SwiftUI にもずいぶん助けられた。

カピ通信 - SwiftUI もとてもわかりやすい。残念ながら、発見したのが遅かった。最初に見つけていれば、もっとラクだったのになあ!

おわりに

けっこう悩んだけど、動くとおもしろい!!
ネット上の各種リソースに深謝🙏

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