はじめに
パソコンでつねに開きっぱなにしているアプリ、Obsidian。使い続けて1年をこえたので、べんりにつかうための小技を紹介するシリーズです。
2ペイン・編集&プレビューでつかう
ディスプレイのサイズや、Obsidianをつかう目的にもよるとおもいますが、わたしの場合は2ペインで安定しました。左側は編集モード、右側はプレビューモードです。
左側サイドバーはだいたいは開いていて、ファイルエクスプローラか検索が表示されています。右側サイドバーは閉じていて、よほどのことがないと開きません。
なお、右上のアイコンをCtrl(macOSの場合はcommand)キーを押しながらクリックすると、プレビューペインが開きます。こうすると、編集ペインとプレビューペインは連動します。
どうして2ペイン・編集&プレビューがいいのか
「気持ちいいから」そうしているんですけれども、どうして気持ちいいのか自問自答してみると「右脳と左脳をつかいわけられるから」じゃないかとおもうんですよね。
左側の編集ペインはロジック担当、右側のプレビューペインはビジュアル担当、と役割がわかれています。
たとえば、文中に画像を埋め込むとき、思考している脳は、2つのことを把握したいのです。ひとつは、その画像はどこから引っ張ってきているのか。もうひとつは、その画像はどのように表示されるのか。左右ペインにわけて表示してあると、「思考している脳がいま現在まさに把握したいほう」を瞬時に目にできます。
他のメモやサイトへのリンクの場合も、2要素あります。リンク先はどこかと、リンク先の内容はなにか。Obsidian内部へのリンクの場合、プレビューペインでマウスカーソルを置くと、リンク先のプレビューが出るので、リンク先のコンテンツを「実際に目にする」ことができます。
あるいは内部リンクを![[xxxxxx]]
形式で書くと、リンク先の内容を常に表示しておけます。
こういったことがどうして「気持ちいい」のかというと、なにか操作しなくても、右脳のリクエストと左脳のリクエストに、すいすい応えられるからではないか。脳に負担がなければ、心も身体も安らかになるし、それが気持ちいのではないでしょうか。
おわりに
エンジニア目線ではMarkdownというのは簡易版HTMLです。せっかくHTML(=Markdown =ロジック)とCSS(=デザイン)を分離しているのだから、ロジックとビジュアルを分けて表示しておけると安心感があります。それはなぜか考えてみたところ、ああ右脳と左脳がそれぞれ快適なんだとおもいました。
Obsidianでも、グラフビューを入れてみたり、いろいろなペイン構成を試しましたが、けっきょく(わたしは)編集とプレビューの2ペインに戻ってくる。その理由に接近できた気がしました。
と書いていたら、Obsidianのv.0.13.0からはライブプレビューモードが搭載され、0.13.8からはライブプレビューがデフォルトになりました。2ペインで編集&プレビューというのは、もしかすると今風ではないのかもしれません😢 とまれ、「気持ちいい」設定を探すご参考になればさいわいです。