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NuPhy Air60 V2とusevia.appで解決:iPadとmacOSのIME関連の悩みを一掃

Last updated at Posted at 2023-12-19

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はじめに:USキーボードとiPad、そしてmacOSのIMEに関する困りごと

USキーボードを愛用しているのですが、iPadでの使用に際し、IMEの切り替えがきわめて不便と感じていました。もちろん、地球儀キーやctrl+spaceでIMEのオン/オフをトグルする方法はありますが、もっと明確に操作したかったのです。具体的には、「特定のキーでIMEオフ、別のキーでIMEオン」という操作です。最適なのは、macOSと同様に、左cmd短押しでIMEオフ、右cmd短押しでIMEオンになること。これまで様々な手法を試してきましたが、AppleのiPad入力システムの制限により、願い通りの設定を実現することができませんでした。

一方、macOSでも別の問題がありました。Karabiner-Elementsという神ユーティリティを使っていますが、キーのタイミングによっては、誤ってcmdキーと認識される事態がしばしば。たとえば、短く左cmdキーを押し、IME OFFにしたつもりが、実際にはcmd+wと解釈されてしまい、ウィンドウが閉じるなどの誤操作が頻発していました。

しかし最近、NuPhy Air60 V2を導入したことで、これらの長年の悩みが一挙に解決しました。VIAというツールでキーマップをカスタマイズすることで、長年の悩みを払拭できたのです。この解決策に大変満足しており、その手順を皆さんにも紹介したいと思います。

環境

  • NuPhy Air60 V2
  • macOS Sonoma 14.1.2(23B92)
  • MacBook Pro (14-inch, 2021)

今回はNuPhy Air60 V2ですが、VIAが使えるなら同じことができるはずです(未検証)。

VIAを使えるようにする

VIA Usage Guide for NuPhy Keyboardsページに沿って準備します。

  • JSONファイルを取得:JSON files for NuPhy keyboards
  • usevia.appページをブラウザで開く
  • Settingsタブで、Show Design TabONにする
  • DesignタブでJSONファイルを読ませる
  • キーボードをUSBで接続し、Configureタブで、キーボードを選ぶ

キーを設定する

  • Layer 0で、左Commandキーを選択(ゆっくり点滅する)。
  • Keymap > Special > Any を押下
  • MT(MOD_LGUI,KC_HANJ)と入力
  • 同様に、右Commandキーに対してMT(MOD_RGUI,KC_HAEN)と入力
    • なぜか勝手にMT(MOD_LGUI | MOD_RGUI,KC_HAEN)に書き換えられてしまいます

SS 2023-12-19 19.12.44.png

MTとはMod-Tapのことで、QMKのタップダンス機能を使っているとのこと。MT(A,B)で、長押しならA、短押しならBと判定されます。

KC_HANJは漢字キー、KC_HAENはハングルキーです。ほんとうはキーコードを直接指定したほうが明確なのだろうと思いますが、動いているので追究していません。

おわりに:VIAによるIMEトラブル解消

この記事では、USキーボードとiPad、あるいはUSキーボードとmacOSにおける、IMEの困りごとについて、対応策を紹介しました。NuPhy Air60 V2の導入とVIAツールを活用することで、長年の悩みを解決することができました。

わたしが困っていたのは、iPadでのIMEの不便な切り替えと、macOSでの誤操作の多発でした。これらの問題を解決するために、NuPhy Air60 V2のカスタマイズ機能を利用しました。VIAを用いることで、左右のCommandキーの短押しをそれぞれIMEのON/OFFに割り当てることが可能になり、スムーズな操作を実現しました。これにより、iPadはもちろん、macOSにおいても快適なキーボード操作が可能になりました。

この記事ではNuPhy Air60 V2を扱っていますが、VIA対応のキーボードなら同じことができるはずです。また、Mod-Tap機能で、キーの長押しと短押しで異なるキーを割り当てることは、多くのケースで役立つテクニックではないでしょうか。

謝辞

@taroleoさんの下記ツイートが突破口となりました。深く感謝申し上げます。

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