GhostText-Any × CotEditor：ブラウザでの文字入力が爆速になる編集環境をつくる

ChatGPT、DeepSeek、Perplexity、Gmailの文章作成アシスタント…
Facebook Messenger、Teams …

もはや「ブラウザ上で文章を書く」ことが当たり前になりました。

（あまりアプリいれないので特に…）

その結果──

Enterで送信されてしまう事故
Shift+Enterが変換確定と競合してうまく改行できない

という 日常的ストレスが地味に増えています。

🧯それ、GhostTextで解決できます

GhostText は「ブラウザの入力欄をエディタで編集できる」拡張機能です。
拡張を入れておけば、テキストエリアをクリック → お気に入りのエディタで編集 → 保存 → 即反映！

🖥 対応エディタはこんな感じ

いろいろなブラウザ、いろいろなエディタで使えます。
ブラウザには機能拡張としてインストールします。
ブラウザごとにやり方が違うので詳細割愛。

公式には VS Code, Sublime, Emacs, Vim などが想定されています。
それぞれ専用プラグインが用意されていますが、GUIエディタ（CotEditorなど）には非対応です。

🏗 そこで登場：GhostText-Any

ghosttext-any は Rust 製の軽量サーバで、どんなエディタでも使えるようにするラッパーです。

入力内容を一時ファイルに書き出す
$EDITOR で開く
保存 or 終了をトリガにしてブラウザへ反映

⚡️なぜ CotEditor なのか？

起動が一瞬（VS Codeより速い）
Mac標準のGUIアプリに近く、軽い
保存すると反映される
プラグインを組む必要がない

CotEditorは「通常の方法ではプラグイン開発できない」仕様です。
GhostText本家のような拡張方式では動かせません。

なので、ghosttext-any と CotEditor の組み合わせが最適なのです。

🛠 セットアップ手順

1. Rust toolchain の導入（未導入の場合）

brew install rustup-init
rustup-init

2. ghosttext-any のインストール

cargo install ghosttext-any

🛠 セットアップ手順（CotEditor編）

3. CotEditor を Homebrew でインストール

brew install --cask coteditor

4. CLI ツール `cot` の確認

Homebrew 版にはすでに cot が含まれているので、確認だけでOKです：

which cot   # /Applications/CotEditor.app/Contents/SharedSupport/bin/cot 等
cot -h      # ヘルプが表示されれば成功

🧠 .zshrc に設定を追加

# ローカルのみ GUI で開く用
if [[ -z $SSH_CONNECTION ]]; then
  export VISUAL="cot -w"   # -w: 書類を閉じるまで待機
fi

# CLI用はnvimなどのままでOK
if [[ -n $SSH_CONNECTION ]]; then
  export EDITOR="vim"
else
  export EDITOR="nvim"
fi

# ランチャーエイリアス
alias gtany-cot='gtany --multi --editor "cot -w"'

# RustバイナリのPATH
export PATH="$HOME/.cargo/bin:$PATH"

反映：

source ~/.zshrc

🚀 起動して使ってみる

gtany-cot

起動後、ブラウザでテキストエリアをクリック
GhostText 拡張アイコンをクリック
shift + cmd + K でもOK
CotEditorが開いて入力できる！
保存すると、元のブラウザ欄に反映される！

「CotEditorが開く＝執筆開始」。
タブ切り替え・カーソル迷子・うっかり送信の悩みが一気に解消します。

🔚 おわりに：AI時代の"書く"をもっと快適に

AI活用の普及で、テキスト入力は増え続ける
でもブラウザ上の入力体験は、旧来のテキストエディタに遠く及ばない
GhostText + CotEditor で、「きもちよく書ける環境」を！

🧷オマケ（余力があれば）

Alfred や Raycast から gtany-cot を一発起動する設定
gtany --idle-timeout 300 で自動終了
LaunchAgent を使った常駐化

（これらは今後の課題です）

以上！短時間で、でもガチで便利な設定をぜひどうぞ。

brew install rustup-init && rustup-init
cargo install ghosttext-any
gtany-cot

これだけで、新しい書き方が始まります。

リンクと環境

MacBook Pro (14-inch, 2024)
macOS 15.5（Sonoma）
GhostText 24.8.10
GhostText-Any v0.2.1
CotEditor 5.1.7 (718)