はじめに
快適なキーボード操作を追究できる時代。ちかごろはいいキーボードがたくさん出ていますが、今回はキーボード操作に特化したファイルマネジャー「Ranger」の導入とカスタマイズについて紹介します。
キーボードの王者はながらくHappy Hacking Keyboard (HHKB)で、これはもちろんすばらしい製品ですが、ほかにもさまざまなメカニカルキーボードがゆたかに花開いています。わたしじしんもコンパクトな持ち運びタイプではNuPhy Air60を、持ち運ばないタイプ(といいつつ持ち運んでますが)ではMelGeek Mojo68をつかってみて、たいへん気持ちがよいです。
メインマシンはMacBook Proなのですが、メカニカルのいいキーボードをいちどつかうと、デフォルトのキーボードをつかう気はしなくなってきます。とにかく、タイプミスが減るのです。
NuPhy Air60とMelGeek Mojo68は、いずれも、MacBook Pro(14インチ)のキーボードの上に載せてつかえるので、なかなか重宝しています。
キーボードが気持ちよいと、コンピュータの操作も、もうちょっとキーボードで、気持ちよくやりたくなってきます。macOSのFinder、つまりファイル操作が、もう少しうまくできないものかと、つねづね考えていました。そこで、キーボード操作に特化したファイルマネジャーとして「Ranger」に目をつけ、手に馴染むようにカスタマイズしてみました。
macOSでRangerをつかうための、おすすめ設定を紹介しようと思います。しかし、ウェブ上に素晴らしいリソースがたくさんあるので、まずはそちらを紹介いたします。
まず、そもそもRangerとは
ChatGPTに聞いてみました。
「Ranger」とは、コンソール上で動作するファイルマネジャーで、UNIXシステムで広く利用されています。Vimのキーバインドに似た操作感が特徴で、キーボードだけで効率的にファイルやディレクトリを操作することができます。ファイルのプレビュー機能やプラグイン拡張も可能で、高いカスタマイズ性を持つため、プログラマーなどのパワーユーザーに愛用されています。
なるほど。さすが、概要を的確に捉えていますね。さらに具体的な特徴は、こちらのリンク先に詳しく書いてあります。
そうだ、肝心の本家本元。
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GitHub - ranger/ranger: A VIM-inspired filemanager for the console
- GitHubリポジトリ
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Official User Guide · ranger/ranger Wiki · GitHub
- オフィシャルユーザガイド(英語)
macOSでRangerを始めるには、Homebrewでインストールします。
Rangerの設定についての素晴らしい記事
おそらく日本語で読める記事で、もっとも丁寧で詳しいのではないかとおもいます。
ssh0氏の記事。こちらも相当ていねいで詳しく、大変助かります。
敬愛するhistone氏もRangerの記事を書いておられます。
macOSにHomebrewでRangerをインストールすると、日本語の濁点などがうまく表示されません。手で直せばいいじゃんという記事。これは助かりました。さすがに表示がおかしいと、つかう気になれないので。
まとめと「その2」の予告
この記事では「macOSでもRangerいいよ」ということと、すでにウェブ上にある素晴らしいリソースの紹介をしました。
その2以降では、おすすめ設定や、Finderとの使い分けなどをご紹介したいと思っています。
ご参考
一連の記事
- その1:Rangerの魅力的なリソースをウェブからピックアップ
- その2:「終われない問題」への対処法
- その3:標準機能の中から、特に便利な機能の紹介
- その4:カスタマイズして便利な機能の紹介
- おまけ:カラースキームのオススメの組み合わせ
環境
- ranger 1.9.3
- Python 3.11.4
- iTerm Build 3.4.19
- macOS Ventura 13.4.1
- MacBook Pro (14-inch, 2021)