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【コンサル限定?】標準のSmartArtを少し変えて、イシューツリー(ロジックツリー)を手軽に書けるようにしたい

Last updated at Posted at 2017-06-22

動機

コンサルタントなので、ツリー(イシューツリー、ロジックツリー)をよく書く。
パワーポイントのグラフィックは、なるべく自作せずにSmartArtで済ませることにしているのだが(再現性を持たせるため)、ツリーを書くのに適したものがなくて困っていた。
で、作ってみた。

19059822_312671672506266_1437631617800308988_n.jpg

わたし自身いまでも便利につかっており、記事もコンスタントに見ていただいているようですので、gloxファイルのダウンロードリンクを追加しました(2021-08-23)

手順概要

  1. 作りたいものに近いSmartArtから、レイアウト定義を抽出する(今回は階層構造 > 横方向階層)
  2. サニタリングし、変えたいところを変える(layout1.xml)
  3. 説明文などを変え(layoutHeader1.xml).gloxファイルを生成する
  4. テンプレートフォルダに.gloxを入れる

以下、要点に絞って思い出せる程度に記録。

1. レイアウト定義の抽出

  • パワーポイントで新規書類作成、白紙のスライドのみにし、必要なSmartArtを挿入、保存
  • パワーポイント書類(例えば、プレゼンテーション1.pptx)の拡張子を.zipに変える
  • zipを解凍すると、xmlが取り出せるようになる。ppt > diagrams > layout1.xmlとlayoutHeader1.xmlを触ることになる

2. サニタリングし、変えたいところを変える(layout1.xml)

先ずはサニタリング

下記のサイトの「.gloxファイル用にlayout1.xmlファイルを編集するには」を読んで、layout1.xmlをきれいにする。

Office 2007 および Office 2010 向けの Office Open XML を使用して、ユーザー設定の SmartArt レイアウトを作成する

ただしこの2つだけやって、他は省略。

  • dgm:を消す
  • レイアウト定義タグの:dgmを消す

今回変えたところは下記の通り。

全体を上寄せに

<else name="Name7">
	<alg type="hierRoot">
		<param type="hierAlign" val="rCtrCh"/>
	</alg>
</else>

などにあるval="rCtrCh"val="rT"に変更(2箇所)。
val="lCtrCh"val="lT"に変更(2箇所)。

※上寄せをせずにrCtrCh/lCtrChを残しておけば、中央揃えのツリーになる

図形を「正方形/長方形」に

<alg type="tx"/>
<shape xmlns:r="http://schemas.openxmlformats.org/officeDocument/2006/relationships" type="roundRect" r:blip="">

などにあるtype="roundRect"type="rect"に変更(2箇所)。

コネクタを「カギ線コネクタ」に

<alg type="conn">
	<param type="dim" val="1D"/>
	<param type="begPts" val="midR"/>
	<param type="endPts" val="midL"/>
	<param type="endSty" val="noArr"/>
</alg>

のパラメータを追加(2箇所)。
<param type="connRout" val="bend"/>

最低フォントサイズを9ptに

<ruleLst>
	<rule type="primFontSz" val="5" fact="NaN" max="NaN"/>
</ruleLst>

などにあるval="5"val="9"に変更(3箇所)。

3. 説明文などを変え(layoutHeader1.xml)、.gloxファイルを生成する

layoutHeader1.xmlをいじる

MSDN マガジンのバックナンバーとダウンロード にて、2007年02月号をダウンロードし、chmファイルを適当なツールを用いてhtmlに変換し、「進化したアート2007 Office System でカスタムの SmartArt グラフィックを作成する」という記事を取り出し、SmartArtテンプレートファイル(MSDNExample.glox)をダウンロードする。

SmartArt2007_02.exe

(ここが一番大変だったかも)

MSDNExample.gloxの拡張子を.zipに変えて解凍する。解凍してできたフォルダを「issuetree.glox.zip」と名前を変えて、解凍し、issuetree_folderと名付ける。issuetree_folder > diagrams > layoutHeader1.xmlをいじる。

  • layoutDefHdrのuniqueIdを変える
  • <title val=""/>を記入。これがタイトルになる
  • <desc val=""/>を記入。これが説明文になる
  • <cat type="other" pri="10000"/>は変更しなかった

.gloxファイルを生成する

  • issue tree_folder > diagrams > layout1.xmlを、上記の2.で作ったlayout1.xmlと差し替える
  • issue tree_folder に入り、_res diagrams [Content_Types.xml]の3つを選択し、右クリック > 送る > 圧縮(zip形式)フォルダー を選択
  • できたzipファイルの名前を「issue tree_top.glox」に変更

4. テンプレートフォルダに.gloxを入れる

  • Windowsの場合はC:\Users\[user name]\AppData\Roaming\Microsoft\Templates\SmartArt Graphics
  • Macの場合は/Users/[user name]/Library/Application Support/Microsoft/Office/SmartArt Graphics
    にissue tree_top.gloxをコピー

gloxファイルのダウンロードリンク【追加】

SmartArtでイシューツリー(ロジックツリー)を作成 - Releases - GitHub

  • issuetree_top.glox ⇒ 上寄せ版
  • issuetree_ctr.glox ⇒ 中央寄せ版

実際の作業

実際には試行錯誤しながら開発していた。

段階1:パワポを直接いじる(テンプレートまで作らない)

  1. 新規パワポ(SmartArtオブジェクトが一つだけのもの)を作成し、パワポをzipにして解凍
  2. 解凍したフォルダ内のlayout1.xmlをいじる
  3. 圧縮、リネームし、パワポのSmartArtオブジェクトが変わっていることを確認

段階2:テンプレートにしていじる

  1. 新規パワポ、zip解凍までは同じ。layout1.xmlは抜き出しておく
  2. MSDNExample.gloxをzip解凍、生成したフォルダに適当な名前(issuetree_test)をつける
  3. issuetree_testフォルダ下のlayout1.xmlを1.で抜き出したlayout1.xmlと差し替え
  4. issuetree_testフォルダ下のlayout1.xmlをいじる
  5. zip圧縮、issuetree.gloxなどにリネーム、テンプレートフォルダに格納、パワポ起動し動作確認(繰返し)
  6. layout1.xmlが収束したのちに、layoutHeader1.xmlをいじる
  7. zip圧縮、issuetree.gloxなどにリネーム、テンプレートフォルダに格納、パワポ起動し動作確認(繰返し)

その他(わからなかったこと)

Visual Studioは使えるのか? Open XML Package Editor for Visual Studioが便利そうであるが、アドインがうまく使えなくて挫折。

参考サイト

Office 2007 および Office 2010 向けの Office Open XML を使用して、ユーザー設定の SmartArt レイアウトを作成する

[the 2007 Microsoft Office system でカスタムスマートアート (Custom SmartArt) を作成する]
(https://blogs.msdn.microsoft.com/tsmatsuz/2007/03/26/the-2007-microsoft-office-system-custom-smartart/)

MSDN マガジンのバックナンバーとダウンロード ⇒ 2007年02月号をダウンロードし、chmファイルを適当なツールを用いてhtmlに変換し、「進化したアート2007 Office System でカスタムの SmartArt グラフィックを作成する」という記事を取り出す

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