日本では2020年4月に緊急事態宣言が発出されてから1年以上経過しました。この間、身の回りの生活様式が激変しました。テレワークの拡大、これに伴う巣ごもり需要などです。このため、従来にも増して業務のデジタル化が進みました。また、デジタル技術を活用した新業態もたくさん出現しています。
デジタル技術の活用拡大の一方で、国内のIT業界は人材不足と人件費の高騰・IT導入企業の増加により、需要を国内だけで賄うことが難しくなっています。
この様な社会情勢の大きな変化の中で、ITエンジニア不足の解決策として期待されるオフショア開発の動向について、考察していきます。
「オフショア開発」とはシステム開発を海外企業や海外現地法人に依頼することです。オフショア開発のメリットを最大限に活かせれば、低コスト・短納期での開発も実現可能になります。
この記事では、オフショア開発というものがどういうものなのか、オンショア・ニアショアとの違いは何か、といった基本的な内容から、オフショア開発を成功させるためのポイントを解説していきます。
1.オフショアとは
まずはオフショア開発がどういうものなのか、その目的などについて解説していきます。
オフショア開発の仕組みや目的・開発に深く関係している国などについてご説明します。
「オフショア(offshore)」とはもともと、「海外」という意味があります。 ビジネスの世界では発展途上国・新興国の意味で使われています。
2.オフショアとオンショア・ニアショアの違い
ビジネスではオフショアに対して「オンショア(onshore)」「ニアショア(nearshore)」といった言葉も使われます。
「オンショア」はオフショアの対義語として使われる言葉で、開発すべてを自社内で行うことを言います。10年ほど前まではオンショアが主流でした。
「ニアショア」とは国内の地方都市を意味しています。つまり一部またはすべての開発業務を、地方都市にいるエンジニアに委託することです。「ニアショア」は都市部の地価・人件費の高騰により注目されている委託形態です。昨今のリモートワーク増加やオンラインコミュニケーションツールの発達も、ニアショアに注目が集まる理由と考えられています。
3.オフショア開発のメリット
なぜ最近はオフショア開発が注目されているのでしょうか?
オフショア開発の目的であるコスト削減や優秀な人材確保は、そのままオフショア開発のメリットにつながります。
また、オフショア開発のメリットはそれだけではありません。
オフショア開発で得られる大きなメリットを解説していきます。
① コスト削減
先程も何度か取り上げましたが、オフショア開発の最大のメリットは開発にかかるコストの削減です。
日本よりも人件費の安い海外に業務委託することで、開発にかかる人件費を削減できます。
エンジニアに支払う人件費は、システム開発にかかるコストの中でも大きな割合を占めています。
この人件費を最低限まで抑えることで、低コストで高品質なシステムを開発できるようになるのです。
② 優秀なエンジニアを確保できる
コスト削減と同じくらい大きなメリットとして、海外の優秀なIT企業や人材の確保があります。
現在、急激なグローバル化や情報化が進む日本では、ITシステムやソフトウェアの開発に多くの人材を必要としています。
2030年には40万人もの人材が必要となるとされており、これは日本国内のIT人材だけでは到底まかないきれないといわれているのです。
この人材不足を解消し、IT開発を進めていくには、海外の優秀なIT人材を確保する必要があります。
オフショア開発を通して海外の優秀なIT企業や人材とつながりを作り、仕事を行っていけば、仕事を通して人材確保も行えるようになるのです。
③ 短期納期
オフショア開発のメリットはそれだけではありません。
オフショア開発は、クラウドシステムなどを通して、国内外のエンジニアたちが同時に開発作業を行っていきます。
作業を常に同時進行させることで、納品にかかる期間を大幅に短縮できるのです。
優秀な人材を多数確保し、納期を短縮できるということは、大規模な開発や複雑なプログラムにも柔軟に対応できるだけのリソースを確保できるということでもあります。
今よりも多彩な注文に対応できるようになるため、受注できる内容に幅を持たせられる可能性も生まれるのです。
4.2021年のオフショア開発の最新トレンド
中国・インドといった今までオフショア開発の主力だった国々の賃金が高騰し、現在はベトナムが最も注目されています。
オフショア開発をする企業の実に半数以上がベトナムを選んでいるというデータもあるほどです。
ベトナムに委託するメリットとしては、以下のことが挙げられます。
5.オフショア開発のご相談はカオピーズへ
オフショア開発とはビジネスでは海外の現地企業や法人などにシステム開発を委託することを言います。
日本国内で人件費の高騰や人材不足が叫ばれるようになってから、オフショア開発に乗り出す企業が増えました。
現在は中国・インドといったオフショア先進国の人件費の高騰もあり、ベトナム1強の時代に入っています。中国・インドのみならず、日本のエンジニアと比較しても遜色のないスキルを持つ点が、ベトナムの魅力です。ベトナムでのオフショア開発をお考えの担当者様はカオピーズをぜひご検討ください。
※カオピーズは、ベトナムに本社を置きWEB・業務システムの開発や、モバイルアプリ・ゲームの開発など、幅広いシステム開発を担う会社です。
東京千代田区に事務所を構える「日本法人株式会社カオピーズ」の日本語堪能なブリッジSEがお客様と弊社開発側との橋渡しをし、お客様のご要望に合ったリーズナブルで高品質なシステムを提供いたします。