##はじめに
三連休ですね!みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
連休に入る前の私は下記のことをやるぞー!な気持ちでした
- Haskellにチャレンジ
- 個人で運用しているサービスの単体テストを書く
- 英語の勉強をする
私はやりたいことがたくさんあったのに、一昨日、昨日とベットでYoutubeをみていました
先日、西尾 泰和さんのエンジニアの知的生産術を読みました。
実体験に対して、本を参考にしながら
何故やりたいことができなかったのか、冷静に考えられたので、記事を書きました。
(読んだのにはじめから行動できなかったの?というのは無しでw)
####本記事では第二章の「やる気を出すには」の内容を少し掘り下げてみます。
よかったら参考にしていただけると嬉しいです。
##やる気が出ない人の65%はタスクを1つに絞れていない
なぜ私が三連休の2/3を廃人として過ごしてしまったのか、
エンジニアの知的生産術の第二章の「やる気を出すには」の内容と、
今回の連休を重ね、原因の大部分はこれだと感じました。
私は冒頭で3つのことをやり遂げようとしたのですが、タスク?というか、
やることを1つに絞れていませんでした。結果的に重くなった腰をあげることができなかったのです。
コンテキストは少し違うかもしれませんが、
やることを1つに絞る(シングルタスク)ということはすごく大切なことで、
シングルタスクの逆であるマルチタスクをぐぐるとポジティブなものはあまりでてきません。
lifehackerにもマルチタスクをやめれば生産性が40%アップする
という記事があります。気になる人はチェックしてみてください。
##どうすればタスクを1つに絞れる?
1つに絞るためにやることを一箇所に集めてみましょう!
まずはじめに「今日やることの整理に集中する」のです。
全部集めて、全体を把握し、そのあとで処理をしましょう。
収集フェーズと処理フェーズを明確に分離するが大事です!
巷でいうDavid AllenのGetting Things Doneというやつです。
全体を把握することで今日はあとどのくらいやることがあるのかわかりますし、
そもそもやることがありすぎて最初から時間オーバーや残業が確定しているケースに気がつくこともできます。
エンジニアの知的生産術の54Pでも下記のように記述されています。
もし「今日やらないといけないこと」がすでに今日できる以上の量になっているなら、
あなたのやることは、そのタスクを頑張ることではありません。
納期を変えるか、仕様を変えるか、やめるかしかありません。
やることが明らかに多い場合にはアラートをあげたり、交渉する、諦めるなどが必要だと思います。
##1つのタスクのやる気をだす
タスクを1つに絞ったのにやる気が出ないケースに関しても記述されています。
読者の方も仕事や個人に置き換えて考えてみてください。
####タスクが大きすぎる
タスクが大きすぎてゴールが遠いことや大きさが見積もれないせいで、
漠然と大きそうに思うことが腰を重くしているようです。
私のケースでもやりたいことの全てが漠然としていました。
(e.g. 個人で運用しているサービスの単体テストを書く)
大きすぎるタスクを小さく刻む手軽な手法として、
時間で切るタイムボックス化をしてみてください。
(ポモドーロテクニックなどでオススメされているように25分程度に分割してみましょう)
こちらもコンテキストが違いますが、
アジャイル開発のユーザーストーリーの作成時のお作法の「INVEST」もチェックしてみてください。
個人的にはこのINVESTじゃないタスクの場合にも、やる気がでなくなることがあると思います。
良いタスク作ることができているか?とチェックする指標として使うことができると思います。
INVESTとは下記の単語の頭文字をとったものとなっています。
単語 | 意味 | 詳細 |
---|---|---|
Independent | 独立している | 先行するストーリーが完了してないと始められない、など他の影響を受けない。 |
Negotiable | 交渉可能である | ストーリーが具体的なタスクに落ちすぎておらず、プロダクトオーナーと実現方法について交渉することができる。 |
Valuable | 価値がある | ストーリー単独で顧客にとっての価値があること。 |
Estimable | 見積もり可能である | ストーリーを実現するのにかかる時間が(他ストーリーとの相対時間として)見積もれるだけ、十分な情報があること。 |
Sized Right (Small) | 適切な大きさである(小さい) | チームが開発を回していくにあたって、ストーリーを実現するのに要する時間が長すぎない程度に、適切なサイズに分割されていること。 |
Testable | テスト可能である。 | そのストーリーが完了したかどうかをテストできること。受け入れ条件が明確になっていること。 |
##+α 見積もり能力を鍛えよう
タスクを1つに絞り、1つのタスクのやる気をだすことができたら+αの見積もり能力を鍛えてみましょう!
見積もりと計測結果がどれくらいずれているかというのを振り返り、そこから学びます。
重要なのは計測で、まずは間違っても良いので見積もって、それからタスクを実行して時間を計測し、
見積もりと計測結果がどれくらいずれたかを観察してみてください。
エンジニアの知的生産術の73Pでは西尾 泰和さんの実体験として、
衝撃的だったと書かれているのはメールを書く時間だったとのことです。
書き始める前に「5分くらいだろう」と見積もって、
実際に書いてから時計をみたら、35分もかかっていたとのことです。
この計測以来メールの返信はタイムボックス化し、
他のタスクとの重要度を比較してそれほど重要ではないものには簡素に返すようにしたとのことです。
計測結果を確認することで、そもそもそのタスクにそんな時間をかけて良いのか判断することができます。
「何故かとても忙しいな、時間がすぐに無くなる」と言う経験はございませんでしょうか?
計測することで何にどれくらいの時間が使われていることを知ることは
**「推測するな 計測せよ」**のプログラマなら誰でも当然知っているであろう格言と同じことが当てはめられると私は考えました。
以前の計測結果を参考に見積もるようにしたり、
計測結果をまだ終わっていない作業の見積もり時間に反映させることで、
より精度の高い見積もりを行うことができます。
P・F. ドラッカー の
プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか
では次のように言っています。
私の観察では、成果をあげる者は仕事からスタートしない。(中略)計画からもスタートしない。時間が何にとられているかを明らかにすることからスタートする。次に時間を管理すべく、時間に対する非生産的な要求を避ける。そして最後にそうして得られた自由になる時間を大きくまとめる。したがって、時間を記録する、整理する、まとめるの三段階にわたるプロセスが、成果をあげるための時間管理の基本となる。
見積もり能力が鍛えられれば、
いつになったら終わるのかイメージ・安心感を持ちながらタスクを開始することができます。
さらに計測することで時間が何にとられているかを明らかにすることができます。
計測や振り返りは大切ですね。
P・F. ドラッカーが言っているんだからつべこべ言わずに試しに計測してみましょう!私はします
成果をあげることができそう感によってやる気がでてきませんか?w
##まとめ
###やる気がでない原因
→タスクを1つに絞れていない。
###### タスクを1つに絞る
→やることを一箇所に集める。
###### 1つのタスクのやる気をだす
→タスクが大きすぎるとだめ。INVESTなタスクを心がけよう。
###やる気を出す方法
→やる気が出ない原因を潰した上で、見積もり→計測結果を振り返りを行い、そこから学ぶっ!
##おまけ:第二章の「やる気を出すには」で紹介されていたツール
エンジニアの知的生産術の71Pで触れられていたTaskChuteというツールについても少し掘り下げてみます。
分単位で見積もるタスクシュート管理術というものが紹介されています。
公式サイトには下記のように記述されています。
TaskChuteとは、一言でいえば、
●1日の仕事を直列に並べて1つずつ片付けていく習慣を強力に後押しするツール
です。
二言でいえば、
●1.Excelベースで動作するため、Excelを使ったことがあれば習得は早い
●2.常に「終了予定」の時刻が見えているために「やる気」と「集中力」がキープできる
ということになります。
関連書籍も数冊出版されている根強い愛用者の多い優秀なツールです。
しかし、動作環境がWindowsのExcel上ということもあり、
Excel持ってない+Macの私は使うことができませんでした。
同じことで悩んで自作されている方他のもいらっしゃるようで...
Macでタスクシュート使えぬので、omnifocusのとなりにログシートつくって転記してるようにしてる。これが思ったよりも結構機能する。 pic.twitter.com/cDZNG8eFEL
— いしくらさん (@m_ishikura) 2018年8月26日
###PC向けのWebアプリケーションとして作ってみました
Taskontableというです。
無料で誰でも使うことができます。
よかったらチェックしてみてください!
お見せするのが恥ずかしいコードですが公開しています。
レポジトリーはこちらになります。https://github.com/hand-dot/taskontable
それでは、素晴らしい残りの休日を!
最後までお読みいただきありがとうございました。