このたび、Dynamics365のバージョンを9.0にアップデートしました。
ちなみに、、、
アップデートするのも大変で5回以上失敗しつつ、MicrosoftにSRを投げて
サービスセンターに原因を探ってもらい、そしてバグ改修してやっとアップデートできました・・・。
恐らくこれほど失敗したのは私の環境だけなのでは・・・?
とりあえず、アップデートが無事に完了しましたが
気になる点が多々あるのでまとめてみました。
※2018年5月時点での事象です。少しずつ改善するかも?
正式にMSの情報として上がっていないものもあったり、
確実な情報とは言えないので、あくまでご参考までに。
バグと思われる事象
●編集可能なサブグリッドのバグ(IEのみで発生)
・なぜかサブグリッド上で入力ができない
・サブグリッド上の複数の項目をクリックしまくると勝手に値がコピーされたり、
謎の数値が入力されたりする(で、勝手に保存されるから困る)
解決方法
IEを使わない(根本的な問題は解決してないですね・・・)
ちなみに、ChromeとEdgeでは正常に動作してます
なお、マイナーアップデートで修正予定とのこと!!!!(2018年5月時点)
●フォームのセキュリティロールの設定が必要?
ユーザーから「普段の画面と違う」との問合せがあり、確認したところ
標準エンティティのフォームが、デフォルトのものが表示されていました。
どうやら、フォームのロールの設定が変更していたようです。
(本来は、独自に作成したフォームを使用していました。
システム管理者の画面ではそのフォームが正常に表示されていました)
既知の不具合にはあがってないので、もしかすると環境によるかもしれませんね。
MSに問い合わせた所、そういう声は上がっていないようでした・・・。
解決方法
①設定→カスタマイズ→システムのカスタマイズ
②該当のエンティティのフォームメニュー
③使用したいフォームをチェック
④「セキュリティロールの有効化」
⑤該当のロールにチェック(もしくは全て)
●業務プロセスフローにおけるパイプラインフェーズのステージ番号が何か変
案件エンティティでパイプラインを管理していたのですが
バージョンアップ後からパイプラインフェーズ(パイプラインの段階)の
頭の数字(ステージ番号)の振り方が異なってしまい
条件分岐した分だけステージが増加しました。。。
とある条件分岐以降、
バージョン8では
30%とか50%とか同じパイプラインフェーズの場合は分岐しても同じステージ番号が採番されていたのですが
version 9.0では
分岐したら同じパイプラインフェーズでも別物として扱うぜ(?)ってことで異なる番号を振っちゃうんです。
なので、案件のパイプラインに関するグラフを作ってたら
以前のversion 8のパイプラインフェーズに合わせて、
新version 9.0のパイプラインフェーズが追加されてしまい
なんか知らんうちにパイプラインフェーズが増殖してたわけです。
それと、業務プロセスフローを案件とかで更新すると
修正者がSYSTEMになっちゃいます。
これもversion 9.0からみたいです。
解決方法
業務プロセスフローの条件分岐をやめました
ちなみに番号については
マイナーアップデートで修正予定とのこと(2018年6月時点)
●フィールドの必須マークが出ない
右寄せのフィールド限定で発生する事象
解決方法
ラベルを左寄せにすると表示されました
良い変更点
●全体的にレイアウト見やすくなった気がします
枠ある、色ある、未入力フィールドに線が入ってわかりやすいです
●スマホアプリいい感じ
・見やすくなった気がします
・以前のバージョンで頻繁に入っていた更新が無くなった!
(ただ、ちょこちょこ画面固まる・・・?)
●編集可能なサブグリッドに削除ボタンができた
●MultiSelect オプション セット
これ、ずっと待ってた・・・!
プルダウンの複数選択みたいな感じです。
方法は単純に、フィールド作成時のデータの種類で「MultiSelectオプションセット」を選ぶだけです!
●フィールドラベルの折り返し可能
これも欲しかった機能です
管理メニューの「システムの設定」から設定できます
残念な変更点
●Outlookのアドインのアップデートが必要
↓ここから8.2.2.137の更新プログラムを入れて下さい
https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=56327
●検索フィールドの文字外をクリックするとリンク先に飛んじゃう
検索フィールドの入力済みの値を修正しようとして
枠内の文字以外をクリックするとリンク先に遷移してしまいます
以前のバージョンではそんなことなかったはず。
→現在、改善しています