はじめに
日本時間 2022年3月28日 23時30分、SQLBIより新しい外部ツール、Bravoがリリースされました!
※現在バージョン0.9、プレビュー版です。
最速レビュー?
ダウンロード後、インストールするとPowerBIの外部ツールのところに赤い犬?のマークがでています。
クリックするとデータモデルの接続先を選択する画面が。
今回はABC分類を実施しているデータに接続してみます。
Analyze Model
データモデルに接続すると、
- データモデル内にあるテーブルの一覧
- カーディナリティ
- データサイズ
- サイズの割合
を一覧で確認することができます。
また、黄色い背景が表示されている列は、レポートやDAXで使用していない列です。
今後使用しないのであれば、削除して問題は有りませんが、「Bravoは責任とらないよ」とも書いてありますので、削除は慎重に。
また、このツール上で削除することはできなさそうです。
Format DAX
DAX Formatter のAPIを使用して、既存データモデル内のDAXを一括で変換できます。変換したいDAXのチェックボックスをクリックして、必要であればプレビューを確認し右下のボタンを押せば、あっという間にフォーマットの完成。
Bravoの紹介ビデオでは、DAX Formatterはデータの取得をしていないので安心して使ってほしいと言っていました。
反映される!
DAXはFormatしたあとPower BI Desktopに戻りデータを更新すると、FormatしたDAXが自動で反映されていました!
便利~
Manage Dates
日付テーブルの作成機能もありました。
下のプレビューに表示されているCalendarテーブルを作成できます。
この画面でのカスタマイズ項目は年の開始月や、週の開始曜日です。
Interval
タブを切り替えて更にカスタマイズしていきます。
Calendarの期間を選択します。Autoに指定をすると、DAXのCalendarAuto
関数のように、テーブルの中に入っている日付の最初と最後までを自動で取得してくれるようです。その際にスキャンするテーブルや列を指定することも可能です。
Dates
このタブでは日時の表示Formatとテーブルの名前を決めます。Formatはja-JP
に対応しています。
Holiday
祝日を判定するための列を作成できる設定のようですが、残念ながら日本は非対応でした
Time Intelligence
主要なタイムインテリジェンス関数を使用した指標を自動作成できます。
- YoY (前年比)
- YoY% (前年比%)
- MOM (前月比)
- PM (前月)
- PY (前年)
などなど
ここまで設定を終えたら、右下のプレビューボタンを押します。
すると、設定通りに作成された日付テーブルと、自動作成された各種指標がっ!
Apply Change → Power BI Desktop にも反映!
Apply Change ボタンを押し、
Power BI Desktopに戻ると、DAXがばっちり反映されています!
Export Data
テーブルのデータをエクセルやCSVにダウンロードできます。
エクスポートしたデータがこちら。
まとめ
ざっと機能を見てきましたが、タイムインテリジェンス関数を使用した主要指標の自動生成や、DAXの一括Format機能、データモデルの未使用列の特定など、いままでなかなか手が届きにくかった機能が詰め込まれていて、どんどん活用していければいいなと思いました。UIもモダンでフレンドリーな感じがしたので、初学者の人でも触りやすい外部ツールなのでは。
2022/03/29時点ではまだプレビュー版なので、ご利用は計画的に!
(ビデオでも、こまめに保存しながらやってね!って言ってるよ)