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RESAS-API(地域経済分析システム)で Power BIにオープンデータを取り込む

Last updated at Posted at 2021-12-19

RESAS

image.png

RESASとは

産業構造や人口動態、人の流れなどの官民ビッグデータを集約し、可視化するシステムです。
地域経済分析システム(RESAS:リーサス)は、地方創生の様々な取り組みを情報面から支援するために、経済産業省と>内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)が提供しています。
自治体職員の方や、地域の活性化に関心を持つ様々な分野の方によって、効果的な施策の立案・実行・検証のためなどに>広く利用されています。お役に立つご参考情報もこちらに掲載しております。

掲載データ

めちゃくちゃたくさんのデータを提供しています。
人工や産業ごとの売上もありますね。

Goal

各地域の人口構成を表示してみたいと思います。

データを取得する

まずはデータの取得です。会員登録が必要になるので、サクッとすませてください。
するとマイページから API-KEY が取得できます。あとで使います。

データを取得をクリック

image.png

WEBをクリック

image.png

ここでいったんAPI仕様を確認する

API KEY を入力

確認した仕様をもとに入力していきます。
API-KEY はマイページで取得できます。

まずは都道府県名のデータを取得してみます。

image.png

取得

PowerQueryの画面が開き、 prefecture テーブルが増えているのが確認できますね。

image.png

同じ要領で市区町村データもGETします。

あとの手順で使います。

人口構成データを入手

APIで必要なパラメーターを確認

image.png

都道府県コードと市区町村コードが必須項目。

Sampleを参考に

image.png

新しいQueryを作成

image.png

これを読み込むと、埼玉県皆野町の人口構成がAPI経由で読み込まれます。

image.png

都道府県コードと市区町村コードを変数にして、カスタム関数を作成

だんだんややこしくなっていきます。
いまは都道府県コードと市区町村コードを指定してAPIを読み込んでいますが、やりたいことは全国の人口構成をGETすること。すべての市区町村コードを打ち込むわけにはいかないので、いま作成したQueryに変数を使用してカスタム関数にしていきます。

Queryの詳細エディターをクリックします。するとこんな画面になると思います。

image.png

これをこう書き換えます。
変数を宣言し、都道府県コードと市区町村コードの部分を変数にしています。

image.png

この画面を完了するとカスタム関数の完成です。

カスタム関数の呼び出し

事前に用意していた、市区町村コードのテーブルに、今回の変数で使用する都道府県コードと市区町村コードが入っているので、このテーブルを複製し、カスタム関数に各行の都道府県コードと市区町村コードを使用してAPIを叩き、市区町村ごとに人口を取得します。

image.png

image.png

OKをすれば出来上がり。

image.png

都道府県、市区町村ごとに、1980年から5年刻みで2045年までの人口が入手できました。
boundaryYear というのが、実測と推定の区切り年だということです。2015年ですね。

そしてReport作成。

image.png

ん? 神奈川の総人口が1位?

人口って東京が多いんじゃなかったっけ。
ドメイン知識が必要ですね。

データの中身を確認します。

どこかで重複があるはず。

APIの仕様や、集計に使用しているデータを確認します。

犯人は市区町村テーブルの、 bigCityFlag というやつでした。

image.png

  1. 政令指定都市の区
  2. 政令指定都市の市
  3. 東京都23区

つまり、神奈川では、横浜市の人口と、横浜各区の人口が重複してカウントされていることがわかります。

image.png

ということで、今回はちゃちゃっとフィルターで2番のフラグを外してしまいます。
これで正しい数字になるはず。

image.png

うん、1位東京、2位神奈川になりました。

image.png

2021.12.20 追記

WEBなどからデータを取得してきた場合はその出典を書きましょう。
データ作成者を尊重する意味でも、レポートを見るユーザー側で考えても親切ですね。
↓のレポートが参考になります。

@yugoes1021 さん、ありがとうございます!

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