概要
本記事では、Silicon LabsのCP2102 USB to UART BridgeのドライバをPowerShellを使用して一行のコマンドでダウンロード、解凍、インストール、およびクリーンアップする方法を詳しく解説します。この方法は、複数のシステムに対して迅速かつ効率的にドライバを導入する際に特に便利です。
使用するコマンド
PowerShellを管理者権限で実行して開いて、以下のコマンドを入力してください。
Invoke-WebRequest -Uri "https://www.silabs.com/documents/public/software/CP210x_Universal_Windows_Driver.zip" -OutFile "$env:TEMP\CP210x_Driver.zip"; Expand-Archive -Path "$env:TEMP\CP210x_Driver.zip" -DestinationPath "$env:TEMP\CP210x_Driver"; pnputil /add-driver (Get-ChildItem -Path "$env:TEMP\CP210x_Driver" -Filter "*.inf" -Recurse).FullName /install; Remove-Item "$env:TEMP\CP210x_Driver.zip"; Remove-Item -Path "$env:TEMP\CP210x_Driver" -Recurse
コマンドの解説
-
ダウンロード (
Invoke-WebRequest
):
Invoke-WebRequest
コマンドレットを使い、指定したURLからドライバのZIPファイルをダウンロードします。このファイルは一時ディレクトリに保存されます。 -
解凍 (
Expand-Archive
):
Expand-Archive
コマンドレットを使用して、ダウンロードしたZIPファイルを同じ一時ディレクトリに解凍します。 -
ドライバのインストール (
pnputil
):
pnputil
コマンドは、Windowsのツールで、ドライバをインストールまたは更新するのに使用されます。このステップでは、解凍したディレクトリ内から.inf
ファイルを探し出し、それを使用してドライバをシステムにインストールします。 -
クリーンアップ (
Remove-Item
):
ダウンロードしたZIPファイルと解凍したフォルダを削除することで、不要なファイルをシステムから清掃します。
メリット
- 効率性: 複数の手順を一行のコマンドで実行することで、プロセスを大幅に簡略化し、時間を節約できます。
- 自動化の可能性: このコマンドはスクリプトに組み込むことができるため、大規模な展開や定期的な更新が必要な環境での自動化が容易になります。
- エラーの削減: 手動でのインストールプロセスに比べてユーザーの入力ミスが減少するため、エラーが少なくなります。