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エンジニアよ、米を炊け!

Last updated at Posted at 2023-08-23

自炊って、めちゃくちゃめんどくさくないですか?
炊事ごとの煩雑さって、たいてい道具の準備や後始末だと思ってます。
じゃあ、必要最小限のリソースでごはんの用意ができれば、
シンプルに作れるようになるんじゃないか、
なんて思いまして、日常の最適化の事例として記事にしてみます。
KISSの法則1をごはん作りに当てはめたようなもんと思ってください。

できるだけ道具は少なく(炊飯器は手間を増やすだけ)、
登場する量や時間も値の数を最小限にして、
徹底的にシンプルに米を炊くのを目標としています。

なので、調理器具はフタができる鍋とガスコンロのみです。
しれっと直火炊きのご飯を作ります。

概要

  • 米を炊く
  • 味のついたものを温める

素材&道具

  • ごはん(炊飯後にお茶碗2杯分ぐらいになる量)
    • 無洗米(お茶碗1杯分)
    • 水(米と同量)
  • 味の付いたもの
    • とりあえず、カレー(もしくはサバ味噌とかの缶詰)
  • 道具
    • 蓋付きのナベ(可能ならばテフロン加工とかが吉)
    • ガスコンロ(カセットコンロでもIHでもできるはず)

手順概要

登場する数字の要素は、

  • 米と同量の水
  • 10分

だけ。

大枠としては、

  • 炊く
    • 米と同量の水を鍋に入れる
    • 10分放置
    • 強火で一気に沸騰させる
    • 弱火で10分放置
    • 火を消す
    • 10分放置
  • 味の付いたものの温め
    • 最後の10分の放置時に鍋の蓋においておく

皿や茶碗によそってもいいのですが、洗い物が増えます。
ナベのまま食べれば洗い物だって数えるほどなので、
作ろうと思ってから洗い終わるまでで45分ぐらいで済ますこともできます。

手順詳細

上記の概要についての注釈です。

炊く

正直、食事は米さえあればあとはどうにかなります。
この流れは失敗が少ないやり方だと思っているので共有します。
後述しますが、もう少し時短でやる方法もありますが、
まずは、この流れで試してもらえると失敗はないかと。

米と同量の水を鍋に入れる

無洗米は2合(約400g)とかから売ってるので、少ない量のものから試してみると持て余すことはないかと思います。
炊きあがったご飯は米と水を足した量ぐらいになります。
普段食べてる量って、グラム数で聞かれても判るはずはないんで、CoCo壱番屋のページ2なんかが参考になるかと思います。
ここではとりあえず、グラス一杯分の米と同量の水をおすすめします。
大体1合強になるはずなので、400g〜500gぐらいのご飯になるかと思います。
(余ったら、ラップでくるんで熱が取れたぐらいに冷凍庫に入れとけば保存可能です)

普段使っているお茶碗があれば、それで一杯の米と同量の水を入れれば、
お茶碗2杯分ぐらいになるので、慣れてきたら適量を探ってみてください。

要は米と水が同量であれば、ひとまずは炊けるのでおなじになるようにだけ気をつけてください。

10分放置

この工程、時間を縮めることも可能なのですが、案外バカにできません。
無洗米といえども、米に水を吸わせてあげることで、炊きあがりのふっくら感が変わります。
吸わせたあとの米と吸わせる前の米を見比べてみると見た目もぜんぜん違うと思うので、一度比べてみていただけるといいかと思います。
なお、炊飯器の場合は、炊飯がスタートしてから給水&加熱の工程になっています。
今回のように直火での炊飯ではその工程が分離されて人間のコントロール下に置かれます。

強火で一気に沸騰させる

強火がポイントです。
炊くときの温度の上昇速度が高いほうが美味しく炊きあがるんだそうです。
(正しくは2分程度での沸騰3が良いとのこと)

ガスコンロでは一番火力が強いところで一気に沸騰させてください。

沸騰は、鍋のフチの水がプツプツとはじけるところからもう少し火にかけて、全体がグラグラとなるまで加熱してください。

なお、キャンプで炊くご飯の美味しさみたいなのを自慢気に話す方がいますが、直火で炊いているのが味の違いの主な要素です。

弱火で10分放置

鍋の中がグラグラと煮え立ったところで一気に弱火にします。
ガスコンロで火力が違うのが並んでいるのであれば、一番火力の弱いやつで、消える一歩手前まで日を弱めてみてください。
ガスコンロで一口のものであれば、とにかく弱く、消える直前まで弱くして10分置いといてください。

泡が吹きこぼれそうになる場合は、フタをちょっと上げて泡が下がったところでフタを閉めれば大丈夫です。

昔の人が米を炊くのは難易度高いそうなことを言ってますが、薪(たきぎ)で炊いていた時代の話です。ガスの現代は強火と弱火さえできれば簡単に炊けます。

火を消す

人によってはご飯の表面に重湯(おかゆの一番クリーミーなバージョン)みたいなのが残ってることがありますが、気にしないで火を消してしまって大丈夫です。

余談ですが、テフロン加工とかの焦げ付かない鍋だと、まずオコゲができません。
意図的に作ろうとしてもできません。
言い方を変えると、洗い物をするときにコゲの処理をしなくていいので楽になります。
オコゲを作りたい場合は、クックパッドとかに書いてある自己主張強めのレシピでもググってみてください。

10分放置

いわゆる蒸らしってやつです。
この工程も短縮可能ですが、いったんは10分をおすすめします。
蒸らしをしないでも食べられますが、若干の芯がある米があるので消化が悪いです。
とりあえず、10分放っておけば完成です。

味の付いたものの温め

最後の10分の放置時に鍋の蓋においておく

ちょっと温まってればいいので、最後の10分の放置(蒸らし)のときに鍋の蓋の上なんかにおいておくと、適度に温まります。
レトルトカレーみたいな平べったいもんであれば、鍋の下において置けばちょっとぬるいぐらいには温まるんで、ごはんが完成すると同時に食べられるようになります。

上の手順の短縮バージョン

  • 炊く
    • 米と同量の水を鍋に入れる
    • 5分放置
    • 強火で一気に沸騰させる
    • 弱火で10分放置
    • 火を消す
    • 5分放置

放置する時間を5分にして、全体として10分短縮できます。
放置時間をなくすのも可能ですが、かなり食感が悪いのでおすすめしません。

洗う

たぶん、鍋とフタ、それに箸かスプーンぐらいしか洗い物がないはずです。
ということは、洗うのも片付けるのも楽なので、すぐに終わるかと思います。

最後に

ご飯がありゃ腹がふくれるんで、みなさん試しに炊いてみてください。
普通に美味しいご飯が炊けます。
無洗米とレトルトのなんかがあれば、毎日大盛りのご飯を炊いて食べるなんてことも可能です。

バリエーションとしては、ファミマの焼き鳥を入れて炊いたり、サバ缶を入れて炊いてみたりと遊んでみることもできます(炊き方は変わらず、材料を放り込むだけ)。

  1. “Keep it simple, stupid.”の略で、「簡単にしやがれ、ばかやろう」ぐらいの意味。システム構築とかするときに可能な限りシンプルな設計にするのを良しとする旨で使われる事が多い。

  2. ココイチの楽しみ方 ライスの量を選ぶ

  3. PDF : 炊飯について -その1.水洗から加熱・むらし操作まで-

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