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システムエンジニアのタイプをイノベーター理論に当てはめて5つに分類してみた

Last updated at Posted at 2021-03-10

以前から技術に対するエンジニアの関わり方には様々なタイプがあると思っていたのですが、イノベーター理論に当てはめて考えてみたら個人的にかなりしっくりきたので記事にしてみました。

”システムエンジニア”とひとくくりにするのではなくタイプの違いを認識することで、エンジニア同士のコミュニケーションが円滑に進んだり、職場でのポジションやキャリアプラン、エンジニア採用のターゲットを絞り込むときなどにも役に立つかもしれません。

※※※注意※※※
私の経験のみをソースとしているため、一個人の意見として読んでいただければ幸いです。

イノベーター理論とは

アイデアが普及・拡散する過程でそのアイデアを採用するタイミングなどによって5つのカテゴリに分けたものです。
詳細は wikipedia などを参照してください。

以下、wikipediaから5つのカテゴリについて引用します。

ロジャースは革新性に基づき、社会システム内の個人を分析・分類した成果が認められている。アイデアが普及・拡散する過程の採用者を標準的な5カテゴリに分け、これら採用者の数を時間軸にわたってプロットすると累積度数分布の曲線がSカーブとなることを発見した[2] 。各カテゴリは採用順に「イノベーター」「アーリーアダプター」「アーリーマジョリティ」「レイトマジョリティ」「ラガード」と呼ばれている[1]。

イノベーター(Innovators:革新者)
新しいアイデアや技術を最初に採用するグループ。リスクを取り、年齢が若く、社会階級が高く、経済的に豊かで、社交的、科学的な情報源に近く、他のイノベーターとも交流する。リスク許容度が高いため、のちに普及しないアイデアを採用することもある。全体の2.5%。

アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者)
採用時期が2番手のグループ。オピニオンリーダーとも言われ、他のカテゴリと比較すると周囲に対する影響度が最も高い。年齢は比較的若く、社会階級は比較的高い。経済的に豊かで、教育水準は高く、社交性も高い。イノベーターよりも取捨選択を賢明に行い、オピニオンリーダーとしての地位を維持する。全体の13.5%。

アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者)
このカテゴリの人は一定の時間が経ってからアイデアの採用を行う。社会階級は平均的で、アーリーアダプターとの接点も平均的に持つ。全体の34.0%。

レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者)
このカテゴリにいる人は、平均的な人が採用した後にアイデアを採用する。イノベーションが半ば普及していても懐疑的に見ている。社会階級は平均未満で、経済的な見通しは低く、社会的な影響力は低い。全体の34.0%。

ラガード(Laggards:遅滞者)
最も後期の採用者。他のカテゴリと比較すると社会的な影響力は極めて低い。変化を嫌い、高齢で、伝統を好み、社会階級も低く、身内や友人とのみ交流する傾向にある。中には、最後まで流行不採用を貫く者もいる。全体の16.0%。

エンジニアのタイプ

イノベーター

新しい技術やライブラリ、プログラミング言語を開発しているエンジニア。
研究開発色が強いエンジニアから、最近だとOSSのコミッターなどがこのタイプにあたる。

職場での役割は技術顧問やフルタイムコミッターになることが多い。

アーリーアダプター

新しい技術を真っ先に試すエンジニア。
新しい技術という性質上、一次ソース(公式サイトなど)から情報を得ることが多い。
リリース直後のものは不具合を踏むことがあるが、それすらも楽しみ、OSSならプルリクを出すタイプ。
Twitter等でアウトプットする人が多い。

業務でも新しい技術を積極的に採用するので、技術選定に裁量のある環境を好む。
職場での役割はテックリードなど技術をリードするポジションが適切。
このタイプのエンジニアが職場にいると組織自体の外部露出が活発になるイメージがある。

アーリーマジョリティ

アーリーアダプターの情報を得て、新しい技術を試すエンジニア。
アーリーアダプターのブログなどのアウトプットを参考にしつつ、一次ソースも確認する。
OSSのバグを踏んだ時に、issueを見つけて解決するのを待つタイプ。

アーリーアダプター同様、業務でも新しい技術を積極的に採用するので、技術選定に裁量のある環境を好む。
アーリーアダプターに比べるとボリューム層なので、職場での役割はテックリードなど技術をリードしたり、開発をリードしたり様々なポジションを担う。
技術への関心が強いので業務知識一辺倒の職場だと合わない可能性が高い。

レイトマジョリティ

新しい技術にあまり興味はなく既存システムや過去の経験から開発するタイプ。
新しい技術は業務を通して間接的に学ぶため、使うことができたとしても技術自体の知識は不足していることがある。
このタイプのエンジニアだけで新規開発を行うと過去の経験から作るため、一昔前の技術スタックになることがある。

既に大枠が出来上がっているシステムに機能開発していくことが得意。
職場での役割は開発をリードするポジションが適切。
レイトマジョリティもボリューム層であり、エンジニア組織のグロースには欠かせない存在。

ラガード

クローズドな環境にいて、新しい技術を学ぶ必要がほとんどないエンジニア。
古い技術を使い続けるため、技術に対して新しく学ぶ必要はなく、業務知識で戦うタイプ。

技術は同じものを使い続け、業務知識の量で勝負する環境で力を発揮する。
深い業務知識が必要な職場で長きにわたり活躍することが期待される。

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