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劣悪な現場にいるSier系エンジニアにも救済を

Last updated at Posted at 2018-10-08

Sier系の現場って開発環境が酷く劣悪なのが特徴です。Web系のエンジニアの方々には想像もつかないかもしれませんが、過去に経験してきた現場をいくつか紹介したいと思います。
若手のSier系エンジニアには私が気づいた事をアドバイスしたいと思います。

劣悪な開発環境

No 言語 OS インターネット利用 テストツール ビルドツール CI 有用なツールDL 備考
1 Java Win7 x64 有り 有り 無し 不可 割とマシな方
2 JavaScript WinXP 不可 無し - 無し 不可 IE6使用
3 Java Win7 x86 不可 無し 無し 無し 不可 コボラーが多い:older_man_tone2:
4 VBA Win10 無し - - VBA?
  • Mac?Ubuntu?使えるわけないでしょう。
  • なんだ、さすがにテストツールは有るか。JUnitのみです。
  • とすると画面系のテストはまさか…そのまさかです。手で画面ポチポチ、Excelにスクリーンショットをペタペタ。
  • あれ、IE6?そうです。IE6です。デバッガーが搭載されていません。alert()をあちこちに突っ込んでデバッグです。
  • ん、インターネット不可…?言葉通りです。インターネット使えません。専用端末有りません。有用なコードはおろか、公式リファレンスすら読むことはできません。ググりたい?自分のスマホを使ってください。もしくは参考書でも持ち込んでください。
  • コミュニケーションツールは?メールが殆どです。Slack?Teams?Skype?言わずもがな、使えません。
  • VSC使いたい、Sublimeがいい、Atomが、IntelliJが etc... そんなものありません。ネットからダウンロードなんて言語道断。こちらで用意したEclipse、サクラエディタを使いなさい。あ、秀丸の方がいいですかね?

他にもF12を無効化してデバッガーが起動しないようにしているシステムも存在しています。
ユーザーに勝手に弄られて挙動がおかしくなるのを防止したいらしいですが…

こんなSier系の現場にも救いを

ああ無情。救いを求めること自体が間違いです。
一つ言えるとしたら、その日の仕事が終わったら足早に帰りましょう。皆が残っているから手伝わないと?ダメです。振り返ってはいけません。日本は助け合い文化です。今日手伝ってあげた方は、後日貴方が遅くまで残業する時に「今度は私が彼を助けなければ」と思い、一緒に残業しようとしてくるでしょう。結果的に皆が慢性的な残業の日々を送ることになります。

さぁ、退社した貴方は先ずどうしますか。

  • まっすぐ帰宅してゆったりNetflix
  • 友人と食事
  • フィットネスクラブ
  • 趣味に没頭

何でもいいんです。まずはその溜まったストレスを解消しましょう。セロトニンが分泌されてきましたか?
では次のステップです。

勉強しましょう

これに尽きます。
普段から勉強する習慣が無い人には酷かもしれません。少しずつでもいいので勉強する習慣を身につけましょう。私の場合は休日はガッツリやって平日は程々にしています。
勉強嫌いな貴方には… そうですね、まずは今現場で使っているツールの事をもっと知りましょう。公式のドキュメントやQiitaで記事を漁ってもいいです。きっと驚くことが多いでしょう。こんな機能があったんだ、これ使ったら作業効率化できるぞという事が分かります。そして家のPCにツールをインストールして実際に使ってみてください。知った事をどんどん試してください。これだけでも結構違います。
ツールを使いこなせるようになりましたか?では次にサーバーの環境構築をしてみましょう。最初は仮想環境にLinuxを入れてTomcat立ち上げただけのAPサーバーでいいでしょう。適当なサンプル画面を作ってスマホからアクセスしてみてください。Web系エンジニアの方々から見れば「は?学生レベルじゃん」と思うかもしれません。この道10年なんて言ってるWebシステム専門のSier系エンジニアにこれが出来ない人は大勢います。

このままSier系の現場にいたらヤバい?

今貴方が立っている場所は沈みゆく船です。
ゆっくり、でも確実に沈んでいっています。船ですからよく揺れるでしょう。波で沈み込んだり浮き上がったりします。だからこそ船に乗っている今は気づきにくいのです。
Sier系の現場は大勢の要員を投入してタスクを細かく分割します。それを多重下請け構造によって行う為に、最悪、今作っているコレが何なのか分からないことさえあります。タスクが細かく分割されているが為に携わる領域が狭まりスキルアップは見込めません(特定の領域は強くなるかもしれませんね:hugging:)。
大手のSierエンジニアは下請けの管理が主な業務です。プログラミングはしません。下請けからアレが出来ました、コレは出来ません、ソレは遅延ですといった報告をとりまとめて上に報告します。上はそれを受けてどう返答するか?

「遅延? キャッチアッププランを出せ。徹夜休日出勤してでも終わらせろ。出来ない?それを何とかするのがお前らの仕事だ。」

お役所仕事です。他人事です。プロジェクトを成功させようなんて考えてません。
次に下請けのSierエンジニアです。実際にプログラミングを行う人達です。
繰り返しになりますが勉強する習慣を身につけましょう。そしてWeb系の会社に転職しましょう。視野が広がり、自分が穴空き船に乗っていたことを知る事が出来ます。

今のままではレガシーシステムと人貸し企業に自分の将来を潰されます。

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