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Notionを操作するシンプルなRaycast 拡張機能を作って色々学んだ

Last updated at Posted at 2023-01-10

こんにちは、Androidエンジニア志望のHalkoです。

最近、Raycastというランチャーツールを使用し始めました。
Raycastは自分で拡張機能を保存できます。
そこで、普段Notionに記録している作業記録を、Raycastから保存できるような拡張機能を作ってみました。

準備

インストールすべきもの

  • Raycast 1.26.0 またはそれ以上のバージョン
  • Node.js 16.10 or またはそれ以上のバージョン
    nvmのインストールが推奨されているようです
  • Visual Studio Codeをコードエディタとして使用します。

新しく拡張機能を作る

代替テキスト

Raycastを開いて、create Extensionと入力します

作成画面が出てくるので、必要最低限の項目を埋めます。

image.png

  • テンプレートには、Formを指定

image.png

  • Extension Name, Location, Command Nameが必須項目

Create Extensionのコマンドを実行すると、テンプレートに沿った拡張機能ファイルが作成されます。
Open Manage Extensions というコマンドが出てきます。
実行すると、VSCodeが自動的に開きま拡張機能の一覧が確認できます。
代替テキスト
EnterでVsCodeが自動的に開きますので、
ここから、テンプレートファイルを編集していきます。

ターミナルでの準備

開かれたファイルにある、index.tsxのimportに記載されている、@raycast/apiをインストールします。
また、今回はNotionのAPIも使用したいので、一緒にインストールしておきます。

ターミナルを開いて、

$ npm install @notionhq/client
$ npm install @raycast/api

また、拡張機能を実行できるようにするため

$ npm i
$ npm run dev

これで、ファイルを保存するたびに、自動でビルドして、変更された拡張機能を実行してくれるようになります。

いざ、コードの記入

今回は、

  • NotionDBから一行分のデータを得る
  • UIに表示する
  • NotionDBの行をアップデートする
  • NotionDBに新しく行を挿入する

というのが主な機能です。

出来上がったものは、こんな感じです。

アクティビティ開始
part 1.1.gif
アクティビティ終了
part 2.gif|

APIを触るのも、TypeScriptを書くのも初めてだったので、新しく学んだことだらけでした。

全てはここに書ききれないので、最終的なindex.tsxのコードを挙げておきます。

import { Action, ActionPanel,  Form ,LaunchProps} from '@raycast/api'
import { useRef} from "react";
import { getUIDataFromNotion } from './getUIDataFromNotion'; 
import { usePromise } from "@raycast/utils";
import { EntryValues } from './EntryValues';




const Demo = () => {
  const abortable = useRef<AbortController>();
  const { isLoading, data, revalidate } = usePromise(
    async () => {
    const result = await getUIDataFromNotion()
      return result;
    },[],
    {abortable}
  );
  
  console.log("called")
  return (
    <Form 
      key={"form"}
      isLoading ={isLoading}
      actions={
      <ActionPanel
      key={"actionPanel"}
      >
        <Action.SubmitForm
        key={"Action.SubmitForm"}
    
          title={data?.submitTitle}
          onSubmit={(values: EntryValues) => {
            data?.doOnSubmit(values)
          }}
        />
      </ActionPanel>
    }>
    <Form.TextArea
        key={"Form.TextArea"}
        id="contentField"
        title={data?.contentTitle}
        value = {data?.openedRowData?.comment}
      />
      <Form.Dropdown key={"Form.Dropdown"} id="tag" title="activity tag">
        {data?.tagList.map((item:string)=>(
          <Form.Dropdown.Item key={"Form.Dropdown.Item"+item} value={item} title={item}  />
        ))}
      </Form.Dropdown>
      <Form.DatePicker 

      key={"Form.DatePicker"}
      id="dateTime" 
      title={data?.dateTitle} 
      defaultValue={new Date()}
       />
    </Form>
    );
  
  

  
};

 export default function Command(props: LaunchProps<{ draftValues: EntryValues }>) {
    return Demo()
}

解説のポイントは、

  • usePromise
  • LaunchProps

です

usePromise

Notionからデータを得る、というように、
非同期処理でデータを得たい場合、返り値はPromise<欲しいクラス>となるようです。

async function getNotionData():Promise<NotionData>{
  //Notionからデータを取ってくる
  const response = await notion.databases.retrieve({database_id:databaseId})
  const notionData = getNotionDataFromResponse(response)
  return new Promise((resolve,reject)=>
      resolve(notionData)
    )
}

Promise<>の中のクラスにアクセスしたい場合、
await という処理をくっつけなければなりません。

厄介なことに、await処理は、非同期処理の中でしか呼べません。

//NotionDataにはアクセスできないので、エラーになる
const data:NotionData = getNotionData()

//awaitをつけると大丈夫
const data:NotionData = await getNotionData()

//非同期処理でないCommand()でawaitを呼ぶと、エラーになる
function Command(){
    const data:NotionData = await getNotionData()
}

最終的にRaycastから呼ばれる、Command() のなかで、NotionDataを使いたいわけですが、
このCommand()は非同期処理(async function)にすることができません。

そこで、Raycastが提供しているusePromiseユーティリティを使用すると、
Command()を非同期処理にすることなく、awaitを使えるようになります!

  const abortable = useRef<AbortController>();
  //dataにアクセスすればNotionDataにアクセスできる!
  const { isLoading, data, revalidate } = usePromise(
    async () => {
    const result = await getNotionData()
      return result;
    },[],
    {abortable}
    );

非同期処理が終わり、Promiseデータが返ってきた瞬間に、UIを更新してくれます。

LaunchProps

これは非常にシンプルな話です。
前述の通り私は、

Raycastの画面上に記入したテキストや日付を、Notionに送る機能

を作りたかったです。

そのためには、Notionにデータを送る、というコマンドが呼ばれた時、
UIに記入されたデータが必要でした。

そこで、Command()の引数に、LaunchPropsを追加しました。

  interface EntryValues {
    dateTime: Date ;
    contentField: string;
    tag: string;
  }
  export default function Command() {
    return Demo()
  }
//変更後
 export default function Command(props: LaunchProps<{ draftValues: EntryValues }>) {
    return Demo()
 }
  

EntryValuesは自分で作成したinterfaceなので、自分が作ったUIに応じて変更してください。
LaunchPropsを追加した後、
UIのデータにアクセスしたい際のコマンドを書き換えます。

 <Action.SubmitForm
        key={"Action.SubmitForm"}
          title={data?.submitTitle}
          onSubmit={
            //EntryValuesをとってくる
           (values: EntryValues) => {
            //valuesの中には、記入したデータ等が入るようになる。
            doSomethingWithEntryValues(values)
          }}
     />

これで、UIで記入したデータ等を利用できるようになります。

参考リンク

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