はじめに
この投稿を読んでくださる方の中には、すでにコンピュータサイエンスについてよく学んでいる方もおられるでしょう。もしくは、これから学ぼうと考えている学生の方、学生の頃は違う分野を学んでいたけれども興味がある方、もしくは仕事など必要に迫られて学ぼうという方もおられるでしょう。私自身はといえば、コンピュータとの付き合いは長く、学校でも情報工学を学んできました。社会人になってからもソフトウェアの設計・開発や携わる日々を過ごしております。
最近、そろそろ息子にコンピュータを教えたいという思いが強くなってきて、それではどうやって教えようかを考えはじめたところです。その中でたどりついた一つの答えは、まずは自分がしっかり学びなおした方がいい、ということでした。学校で学んだのは昔のこと、独学でなんとなく分かった気になっていることも多いし、どのように教えるかという観点でも学べることは多いはず・・・。
今年の目標として、そんな思いを実行に移すべく、自分自身を“プログラミング”しなおすために、edX の登録を行いました。
昨年末にQiitaで『量子コンピュータが超高速である原理と量子論とそれに至るまでの科学哲学史をゼロからわかりやすく解説』という記事に出会い、西洋の科学・哲学の歴史を学びなおしたいという気持ちが生まれたように、この投稿が誰かの何かをはじめる一つのきっかけになれば、と思い投稿することにしました。
#edX
近年、MOOCs(Massive Open Online Courses)と呼ばれるオンライン学習環境が充実してきました。edXもそのうちの一つです。今まで大学に入学して出席しないと聴講できなかった授業もオープン化が進み、誰もがオンラインで授業を受けられる時代になりました。
自分が学生だった頃には考えられないことでした。学ぶ意欲さえあれば誰でも、年齢や住んでいる地域に関係なく、地球上のどこからでも、世界最高水準の講義を自宅で聴講でき、学ぶことができるのです。これはまさに教育革命ともいうべきことです。
そして、学ぶことができるのは学生だけではないということです。
社会人になって仕事を続けながらでも、空いた時間を利用して学ぶことができます。お金をかけずに無償で講義を受講することもできますし、有償でVerified Certificateを取得して転職などキャリアアップに役立てることも、もしかしたらできるかもしれません。
入学手続き
あれこれ悩んでいていても、何もはじまりません。
以下のサイトにアクセスしてまずはユーザ登録して、興味のある講義を見つけましょう。
英語があまり得意でない? 習うより慣れろ式で何とかなるでしょう、きっと。
人間誰もが生まれながら持っている『脳』というコンピュータは、“プログラミング”次第で驚くべき能力を発揮していくものです。はじめは分からなくても大丈夫、適度に負荷をかけつつ、“楽しい!”と感じるあの瞬間が訪れるまで、とにかく継続的にやってみてください。
オリエンテーション
30分ほどでedXの使い方を学ぶことができます。はじめは分からなくても、使っていくうちにきっと慣れるでしょう。
CS50 (Introduction of Computer Science, HarvardX)
そして、私が最初に受講を決めた講義です。(まだはじめたばかりですが・・・)
これからもう一度勉強をはじめる出発点として、コンピュータサイエンスを学びなおすことにしました。自分の専門であれば得意でない英語でも何とかなるだろうという思いと、息子にコンピュータを教えるために、どうやって教えるかを学びたいという目的があったからです。
講義の内容は YouTubeでも公開されていますので、Week 0 の 様子を貼っておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=lhlBWlhS7Vg
Harvard Universityの講義を自宅に居ながら受講できる。実際に講義を聴いてみて、これまで話として聞いていただけでは伝わらなかったほど、とても大きな衝撃を受けました。
最初のオープニングから鳥肌が立ちました。
そして、Harvard Universityという世界最高水準の大学で、実際に授業に参加している学生がうらやましいと思いました。もう戻ってこない学生時代へのノスタルジーもあるかもしれませんし、学生の頃にもっと頑張って勉強すればよかったという後悔もあるのかもしれません。
しかし何より、今こうして自宅に居ながらにして講義を受講できること、それだけでもとてもありがたいことです。学びたい気持ちさえあれば、いつでもどこでも何度でも、世界最高水準の講義で学ぶことができるのです。
おわりに
自分の息子、そしてこれからの日本を担っていくすべての子供達に、もっともっと勉強に励んでほしいと思います。そして、日本の中だけではなく世界でも活躍していけるよう、日本語で学んでいくことはもちろんのこと、グローバルスタンダードである英語でもしっかり学んでいってほしいと考えています。
また、10年後、20年後の日本が今と同じように豊かな先進国としてあり続けるために、子供達の成長をただ見守るだけではなく、私達一人ひとりも同じように学び、成長していくことも大切だと考えております。