あらまし
Arm版Windows11 (Mac)で、アップグレード (22H2->23H2)
- Windows Updateをかけても、アップグレードが降りてこない時に…
- 強制アップグレードは、Windows 11 インストール アシスタントがArm版に未対応なためできなかった
- 一時的なグループポリシーの変更で、Windows Updateでアップグレードができるようにした
(アップグレード後、設定を元には戻しますが、自己責任で)
追記 (2025.5)
私の環境では23H2->24H2には適用できなかった(Windows Updateでファイルが降りてこない)ので、arm版 Windowsのisoを入手してアップデートしました (末尾に追加)。安全面を考えると、まずは下記を試すことをお勧めします。
環境
Windows 11 Pro 22H2 (Arm版)
MacOS 14.4.1 (Sonoma) の Parallels Desktop 19
手順
グループポリシーを一時的に変更し、参照バージョンを明示的に指定してからWindows Updateをかけると、Arm版でも自動的にアップグレードが行われる。
1. グループポリシーエディターを起動
検索メニューに下記を入力
gpedit.msc
2. 関係するグループポリシーを選択
順にクリックするだけ
コンピューターの構成
- 管理用テンプレート
- Windowsコンポーネント
- Windows Update
- Windows Updateから提供される更新プログラムの管理
- ターゲット機能更新プログラムのバージョンを選択する
3. アップグレードしたいバージョンを指定
編集メニューが開くので、下記3箇所を選択・入力
(下記は22H2->23H2の例)
[ ] 未構成
[x] 有効 (こちらを選択)
[ ] 無効
どのWindows製品のバージョンから機能更新を受け取りますか?
Windows 11 <- 入力
機能更新プログラムのターゲットバージョン
23H2 <- 入力
(注意) Windowsと11の間には半角スペースが必要 (詳細はコメント参照)
4.Windows Updateにて「更新プログラムのチェック」
-> 23H2が出てくるので、インストール、再起動
5. アップグレード後のバージョン確認
検索メニューで下記コマンドを入力
winver
バージョン23H2と表示されていれば成功
6. 念のため、もう一度「更新プログラムのチェック」をかける
7. グループポリシーの設定を戻す (gpedit.msc)
さし当たっては必要ないが、後々のため
[x] 未構成 (「有効」から変更)
[ ] 有効
[ ] 無効
参考にしたサイト
22H2へのアップグレードを対象としていますが、23H2への手順も同じ
別法:ISOを使ってのアップデート (2025.5追記)
グループポリシーを設定しても、Windows Updateで更新ファイルが降りてこない場合、下記方法で、Windows11arm版のISOファイル(OSディスクイメージ)を入手・作成して、アップデートすることも可能です。
なお、USBなどのメディアは使用しません。
更新ファイルが降りてこないのは、システムの一部が未対応だったからかもしれません。下記は最終手段とお考え下さい。なお、再インストールと同様の手順を踏みますが、ユーザーファイルや各種設定は基本的には保持されます。
1. いずれかの方法でISOファイルを入手・作成
ファイルは(Mac側ではなく)Windows側に置く
a) マイクロソフトのサイトからダウンロード
(私は試していません)
b) UUP dumpを用いて、最新版のISOを作成
(下記を参考にしました)
2. Windows 11内でISOファイルをマウント
- エクスプローラなどで、ファイルを右クリック、「マウント」を選択
3. ISOフォルダ内の「setup.exe」をクリック・起動
- 以前の設定を保持したい場合は、途中で出てくる「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」オプションを選択
- それ以外は、画面の指示に従えば、何回か再起動した後、アップデートが完了