更新履歴
2022/9/21
・StarkNet Faucetを追記:0.002 ETH(Goerli) もらえます
・Goelri PoW Faucetを追記:ETH(Goerli) が掘れ(MININGでき)ます
・Goerli Faucetを追記:0.25 ETH(Goerli) がもらえます(アカウント登録必要)
・MumbaiFaucetの配布額が0.5 MATIC(Mumbai) になりました
・Binance Smart Chain Faucetの配布額が0.5 BNB(testnet) になりました
2022/5/13
・Binance Smart Chain Faucetの配布額が0.2 BNB(testnet) になりました
2022/4/22
・MumbaiFaucetを追記:1.0 MATIC(Mumbai) もらえます
・Rinkeby Authenticated Faucetが本格的に不調っぽいです...
はじめに
スマートコントラクトの開発ではテストネットを使います。Ethereumなら Goerliや Rinkeby、Polygonなら Mumbaiといった感じです。
で、スマコンの動作確認には本番環境と同じく「ガス代」が必要となるわけですが、テストネットで利用する基軸通貨は Faucetサイトから入手することになります。
このページは、個人的によく利用している Faucetサイトのメモとなります。
Faucetサイトは肝心な時に動かなかったり、配布額が減っていたりするので、備忘録として更新していこうとも思います。
Faucetサイトとは?
テストの仮想通貨を無料で配布してくれるサイトです。
ウォレットアドレスを入力することでいくばくかの仮想通貨が転送されてきます。で、だいたいクールダウン時間があり、一定時間たたないと次のおねだりができないことが多いです。
Goerli(Ethereumテストネット)
Ethereumの開発というと、今までは Rinkeby一択といった感がありましたが、そのRinkebyが2023年第二四半期に廃止されることになりました。
その後釜として、OpenSeaが対応してくれる Goerliの需要が高まると思われます。
今から、ETH(Goerli) をちまちま稼いでおきましょう。
StarkNet Faucet
https://faucet.goerli.starknet.io/
ユーザー登録なしで 0.002 ETH(Goerli) もらえます。
かなり少額ではありますが、お手軽なのでガス代程度はまかなえます。
2022/9/21 時点での動作を確認しています。
Goelri PoW Faucet
https://goerli-faucet.pk910.de/
少し変わったサイトで ETH(Goerli) が MININGできます。
即効性はありませんが開発等でたくさんの ETH(Goerli) が必要になりそうな場合は、ここでこつこつ掘っておきましょう。
2022/9/21 時点での動作を確認しています。
Goerli Faucet
https://goerlifaucet.com/
お馴染みの Alchemy系ですが、ETH(Goerli) の受け取りにはアカウント登録が必須のようです。
大量の ETH(Goerli) が必要な場合はアカウントの登録を検討しましょう。
Rinkeby(Ethereumテストネット)
みんな大好き Rinkebyです。
Ethereumメインネットには複数のテストネットが存在しますが、OpenSeaのテストができる Rinkebyが一番利用されているのではないでしょうか?
だったのですが、2022年9月の Ethereumの PoS化を受け、Rinkeby環境は2023年の第二四半期に廃止される予定とのことです(いままでお疲れ様でした)。
Rinkeby Authenticated Faucet
https://faucet.rinkeby.io/
昔からある Faucetサイトで、かなりお世話になっていました。
が、残念ながら 2022/9/21 時点で動作していないようです(ここ数カ月 Faucet offline)。
おねだりの手順は、「ETHの転送先となるアドレスをツイートしたURL」をペタリと貼り付けて「Give me Ether」ボタンを押すだけです。
サイトが動いているかを見極めるポイントとなるのが peersの値です(画像の赤いマル)。この peersは Faucetに対応してくれているテストネット上のノード数を意味するのですが、ここが0の場合「Geive me」しても処理が失敗します。
配布額は最大「18.75 ETH」なので、他のサイトとくらべてチマチマおねだりしないで済む利点があります。こまめにサイトをチェックして peersが1以上のチャンスを逃さないようにしましょう。
RINKEBY FAUCET
https://rinkebyfaucet.com/
Rinkeby Authenticated Faucetが不調な時に利用しているサイトです。
2022/9/21 時点での動作を確認しています。
Ethereumアドレスを貼り付けて「Send Me ETH」ボタンを押すと 0.1 ETH(Rinkeby) もらえます。アカウント登録してログインしているともっともらえるそうなので、大量に欲しい人はアカウント登録を検討しましょう。
Mumbai(Polygonテストネット)
Ethereumの高いガス代を避けたい場合、 Polygonでの開発が検討されると思います。そして、Polygonのテストネットが Mumbaiとなりますが、こちらも OpenSeaのテストができるので、なじみのある方は多いのではないでしょうか?
Polygon Faucet
https://faucet.polygon.technology/
公式の Faucetサイトとのことです。
が、2022/9/21 時点で動作していないっぽいです。
「Wallet Address」に転送先となるアドレスをいれて「Submit」→確認ダイアログで「Confirm」で 1.0 MATIC(mumbai) もらえます。
のはずだったのですが、ここしばらく調子が悪いようで受け取れないようです。
MUMBAI FAUCET
https://mumbaifaucet.com/
Rinkeby Faucetの Mumbai版です。
2022/9/21 時点での動作を確認しています。
Ethereumアドレスを貼り付けて「Send Me MATIC」ボタンを押すと 1.0 0.5 MATI(mumbai)Cもらえます。アカウント登録してログインしているともっともらえるそうなので、大量に欲しい人はアカウント登録を検討しましょう。
BSCテストネット
Binance Smart Chain のテストネットです。
Polygon同様、安くて速いチェーンなので開発で利用している方も多いと思います。
Binance Smart Chain Faucet
https://testnet.binance.org/faucet-smart
2022/9/21 時点で動作を確認しています。
Rinkeby Authenticated Faucetサイトとかなり似た作りですが、こちらはアドレスをそのまま貼り付けて「Give me BNB」を押すだけで、1.0 0.5 BNB(testnet) もらえます。
待ち時間は24時間なのですが、IPアドレスでも制限されているようなので、同じフロア等からみんなが同時におねだりする際は気をつけましょう。
IOSTテストネット
EVM系ではないのでかなりマイナーですが、ガス代が実質的に無料だったり、トランザクションの処理が速かったりで、個人的にもっと流行ってほしいチェーンです。
IOST Blockchain Explorer
http://testnet.explorer.iost.io/applyIOST
実は Faucetサイトではなく、トランザクションエクスプローラーサイトにあるアカウント作成ページとなります。
2022/4/2 時点で動作を確認しています。
IOST Blockchain Explorerで作成したアカウントは、残高として 10,000 IOSTを保有します。なので、「アカウント作成 → 新規アカウントの 10,000 IOSTを開発アカウントへ転送」することで実質的に Faucetが行えるというわけです。
こちらは同じメールアドレス/IPアドレスによる制限がないっぽいので、おねだりはし放題となります。
おわりに
スマコン開発に不可欠な Faucetサイトですが、結構不安定だったりで、欲しい時にかぎってダウンしていたりします。特にマーケットのような多額の通貨の授受をともなう開発の際は、テスト通貨が十分に入手できずに問題になることもあります。
開発で利用しそうなテスト通貨は、足繁く Faucetサイトに通ってチビチビ溜め込んでいきましょう。