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UI/UXについて理解する

Last updated at Posted at 2019-10-08

1. はじめに

先日、「アプリ開発のために知っておくべきUXデザイン」と題する
フェンリル株式会社 中村 康孝氏の
セミナー講演に参加したので記事に残します。

1-1. 本質的な内容

勝手にグラフィックスやギミック等のテクニック的な話かと思いこんでいたところ、
実はもっと本質的な話で、非常に重要な学びとなりました。
消化出来たナレッジを記述します。

2. 機能ドリブンはNG

まず、陥りがちな失敗事例

2-1. 競合他社との差別化は注意

競合他社の意識は常ですが、
競合他社との差別化を意識しすぎると機能ドリブンに陥りがちになる。

とあるドキュメント管理アプリの話。

*「音声入力」*機能を実装すればユーザのドキュメント作成が楽になると思い込み、
それを実装する事が目的となると。。。

・公式文書などの長い文書は考えながら書くので音声入力はきつい
・音声入力は周りの人に聞こえるので、実施できる場所が限られている
・話し言葉、書き言葉のギャップ
etc

お客様:「音声入力機能はいりません。」

となる。

本来、目的達成のために機能があるのであって、差別化のためではない。
目的を達成するためであればどんな機能でもOK
機能ドリブンは✖️

3. UXとは何か?

UXとは、
ユーザがある目的を達成した際に、
ユーザがどう感じたか?と言う**「結果」「感想」である
そして、その
「結果」「感想」**に辿りつくまでの手段がUIとなる
ユーザがある目的を達成する時に
どう感じるか?どうすれば満足するか?
と言うことは容易に想像できるものではく、
特定の担当者だけで決めると、絵に描いた餅になりがち。

以下2点が重要
・ユーザーを知る(第4項で詳細記述)
・サービスに関わる全員が一緒に考える

3-1. UXを理解するシリアルの例

シリアル(商品)があり、
シリアルをストックする容器(server)、テーブル(parts)があり、
そしてスプーンと言うUIを通して、シリアルを食べ、
食べたユーザがその時に感じた事がUXと言う結果となる。
単にシリアルの味や
スプーンの使いやすさだけでなく、
料金や場所の雰囲気などもユーザの「感想」というUXに影響するので
「商品の質」や「UIの質」だけでUXは決まらない。

3-2. スターバックスコーヒーの良い例

スターバックスは、**「第三の場所」**と言う言葉を使い、
コーヒーを提供するのではなく、
**「新しい体験を提供する」**をテーマに、
「体験」をベースにサービスを考えている。

つまりシンプルに
ユーザがどんな「感想」を持つか?
ユーザにどんな風に感じて欲しいか?
と考えることが重要と理解した。

4. HCD

3までに記述した事を具体的に実現する手段の話。

Human Centered Design

① ユーザーを調査する
② ①の結果を整理する
③ 作る
④ 確認する

これを回す。
これが実際に良いUXを生み出すための手法。

4-1. ユーザーを調査する

4-1-1. 定量調査

ウェブアンケートやアクセス解析と言った手法。
→ 顕在的ニーズや傾向はわかる   

4-1-2. 定性調査

質を見るものであり、
インタビュー、行動調査と言った手法。
これらはアンケートと違い、一方通行ではないので
ユーザの背景や動機等深堀できる。
こちらから聞いて深堀しないと出てこないもの。

4-2. 調査結果を整理する

調査した事実を整理する

・ペルソナ
・カスタマージャーニーマップ 
・価値マップ

などの手法を活用。

  ※注1
  ターゲットをデモグラで絞ってはいけない
  ターゲットのくくりがどこかではなく、「どういう行動をする人」がターゲットか?
  を決めることが大事。
  色々な事実に対して、すべてをターゲットとすると大変。
  どの事実にフォーカスしてメインターゲットを決めるかが大事。
  どういう行動をする人がターゲットユーザか?
  デモグラフィック情報はその後についてくるもの。
  
  ※注2
  最初はユーザ志向でも、後半は様々な都合でユーザ視点を忘れてしまいがち。
  ユーザ視点に、主語をユーザに、常にここに立ち返る事が必要。

4-3. 作る

ブラックボックス

4-4. 確認する

・一般ユーザに使ってもらう
・専門家に徹底的に見てもらう

5. 質問

5-1. HCDを実際に実行するコツは?

HCDをプロジェクトのタスクとして実行していくコツは何か?

一つの回答としては、
トップダウンで実践する事(が近道)

実際のプロジェクトは、
コストやスケジュールなど、厳しい状況多い。
その中で草の根的にこの考え方を広めるよりも、
トップにこの考え方を理解してもらい、トップダウンで実行するのは一つの手段。

5-2. HCDの「作る」の部分は具体的にどのようなものか?

① ユーザーを調査する
② ①の結果を整理する

この工程を経て、
どのように設計や実装に落とし込んでいますか?
との質問をさせていただきましたが、
そこはブラックボックスにさせて頂きましたとの回答を頂戴しました。
要件定義の作業に近いものがあるとのこと。

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