きっかけは「はてなブックマーク」のエントリー。
2025/6/5 に無料で受講できることを知って、さっそく登録しました。
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講座の名前は「Google Prompting Essentials」。
どんな講座なのかをカンタンに説明すると、生成 AI に明確な指示をするプロンプティングについて、10 時間以内で学べるオンライン講座です。
提供ページには以下の紹介文。
▼「Google Prompting Essentials」はこんな方におすすめ
・生成AIツールを使ってみたいけれど、何から始めたらよいかわからない方
・AIを仕事にいかすために効果的に指示する方法を身につけたい方
・日々の業務を効率化したい方
・新しいアイデアやコンテンツを簡単に作りたい方
・AIのスキルをもってキャリアアップしたい方
出典:日本リスキリングコンソーシアム.「【新規会員・先着 1 万名様】生成AIプロンプトを学べる Google 認定証講座「Prompting Essentials」の無料枠を提供中!」(2025.06.05)
https://japan-reskilling-consortium.jp/news/324
この記事では、講座の感想を率直にのべます。

結論
まず結論。
結論
・AI を仕事でつかうひとは、受講して損はない。
・内容は思っていたより難しかった。中級者向けかも。
・「なにか新しいことができるようになる」ではない。
・経験的にやってきたことが、テクニックとして言語化された。
・一番役に立ったのは「生成 AI を使うときの注意事項」。
───講座の内容は、思ったより難しかったです。
初心者にも分かりやすい内容にはしてくれていますが、ある程度 AI をつかっていないと1回の講義では理解・イメージするのは難しいのかなといった印象です。
初心者はとりあえず講座で言われているようにやってみて、日常的に AI をつかうようになってから、また講義をうける。それで「なるほど、あの時はあまり理解できてなかったけど、そういうことか。」と理解が深まるタイプの講義なのかなと。
あとはざっくばらんに。
私もプロンプトを書いていたらしい
講義の内容は、一貫して「フレームワーク(組み立て方)」が大事だというものでした。コースの最初はフレームワークの話からはじまり、終わりまでずーっとこの話。
プロンプトは以下のフレームワークで書け。
①タスク(Task)
②コンテクスト(Context)
③参照(References)
④評価(Evaluate)
⑤反復(Iterate)
まず、①何をさせたいか?を書く。次に②どんな出力が必要か?を書く。あれば③事例や参照情報を提供する。④望んだ出力が得られたか確認する。望んだ回答でなければ⑤情報を追加して再試行。
ちなみに、フレームワークの情報は一般公開されています。

この内容を理解できれば、講座内容の 90% は終えたと思います。
必要なものを知ると、不要なものが見える。
講座をうけたあと、生成 AI の使いかたに大きな変化はあったかといわれると、そんなものはありません。
私は、上記のフレームワークをつかうことで回答が得られやすいことを経験的に知っていたからです。(やっていたことが「正解」と教えてもらった気がして嬉しかった。)
ただ、プロンプトをサボるようになりました。正式にこのフレームワークが正しいと分かり、逆に不要なものが分かったからです。
最初から長ったらしいプロンプトを書くのではなく、まずは必須の「①タスク」と「②コンテクスト」だけでいいや、となりました。
───で、その使い方もアリらしいです。
講座のあいまに「あなたはどんな感じに使ってますか?」を聞く有識者インタビューのミニコーナー(動画)があったのですが、ほとんどの人が「AI と会話をするように…」と言っていました。
ふだんの会話でも、3文も4文もをまとめて話すことはないでしょう。こちらがひとこと言って、相手からもひとことあって、次のひとことにつながるはずです。
生成 AI への指示もそれでいいらしいのです。会話をするようにドンドン情報を追加していけとのことです。(すぐに「⑤反復する」イメージか)
ほか、書いてあったこと。
講義の内容は、プロンプトの作り方(テクニック)だけではありません。生成 AI を利用するときのヒント、注意事項が紹介されていました。個人的にはこっちのほうが有益。
その内容にすこし触れて、記事を締めます。
■生成AIを利用するときのヒント
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ABI のアドバイス。Always(常に) Be Iterating.(反復する)。結果に不足があるときは、繰り返しコンテキストを変更し、満足のゆく結果になるまで続ける。
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現在進行形の会話のように指示をだす。対話で情報をインプットしていく。一度に詰め込むのではなく会話をするつもりでいる。
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制約を加えると、違ったアプローチの結果をえられるかもしれない。料理レシピのリストがほしいとき、旬の食材だけを使い、調理時間は 30 分以内と指定するなど。
■生成AIを利用するときの注意事項
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AI を使う人は、出力結果を評価しなければならない。AI が誤った情報を出力するかもしれないからだ。ファクトチェックとクロス リファレンスを徹底する。
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AI は、人間のように批判的思考やニュアンス理解ができない。人間的な視点をもち、評価をするのがあなたの仕事である。
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AI は、グループに関する既存バイアスを再現することがある。有害なステレオタイプを強化しないため、年齢差別、人種差別、性差別のようなバイアスを避ける。
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AI で作成した画像をプレゼン資料に利用する場合、AI によって作成されたことを免責事項として記載する。
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特に注意事項を見ていると。(クソでか主語で恐縮だけれど)日常的に生成 AI を使うシステムエンジニアには必須の知識だと感じます。
以上です。