この記事の内容
- 初心者エンジニアの勉強には、タスク管理ではなく時間管理をおススメします。
- 勉強が負担に感じるのは、日々のノルマが原因です。
- 時間管理によって、勉強を負担なく続けることができます。
エンジニアの皆さん、『勉強』できていますか?
普段から空き時間を見つけて勉強している方にとっては、それは負担になるものではないかもしれませんが、私のように向上心が低く、仕方なく勉強している人にとっては腰が重たいものですよね。
ただ、その腰の重たさは考え方(やり方)ひとつで変わるかもしれません。この記事では、私が進んで「勉強をしよう!」と思えた『時間管理』の考え方についてご紹介します。
時間管理とは?
時間管理についてざっくり説明すると、「その時間内で、できる限り頑張る」という考え方です。学校の授業などがそうで、1コマ50分など時間が決まっていますよね。
社会人の勉強の場合、『1日1時間勉強する』などの目標がこれにあたります。
この時点で「え?別にそんなの当たり前の考え方じゃん」と思った人は、Congratulations!!!さようなら。本記事でお伝えすることはありません。
しかし、ほとんどの人は『1日1章やる』のようなタスク管理をしており、例えば、7つの章から成る本を1週間で読破するといった具体的な目標を立てています。なぜなら、タスク管理には作業を進めるうえで時間管理よりも効果的だという、大きなメリットがあるからです。
「時間管理にするとダラダラとサボりそう」「やること決まってないとモチベーションも出なさそう」という意見も実にその通りで、実際、日本の組織の多くもタスク管理で回っています。
では、なぜ私はあえて時間管理をおススメするのでしょうか。実は、この時間管理という考え方、『継続する』という面で絶大な効果を発揮するのです。
「タスク管理=ノルマに追われる」ということ
少し昔話をさせてください。私がタスク管理で Twitter の運用に失敗した時の話です。当時、SNSのインフルエンサーに憧れた私は「私もインフルエンサーになりたい」と思い、毎日の作業目標を決めて Twitter アカウントの運用をはじめました。
具体的な1日の目標はこんな感じです。
アクション | 回数 |
---|---|
ツイート | 5回 |
フォロー | 30回 |
いいね | 100回 |
リプライ | 20回 |
最初の3日間はモチベーションが高いので、問題なく作業できます。順調にフォロワーも増え、そのときは「なんだ、Twitter 楽勝じゃん」と感じました。
そんな私が「これ…しんどいな」と気が付き始めたのは、作業開始から1週間後のある日です。その日は特別仕事が忙しく、夜までまったく Twitter にさわれない状況でした。それでも日々の目標をクリアしたいので、罪悪感はありつつも、適当にフォローといいねを連打して済まします。
さて、ここから目標という名の「ノルマ」に追われる日々がはじまりました。
また別の日、私のツイートにリプライを送ってくれた人への返信を考えてるうちに10分かかりました。私は「こんなことに時間を使ってしまった」と思ってしまいます。そうです、他のタスクができていないことに焦っているのです。
この時、すでに私はまともではありませんでした。
タスク管理をしていると、想定していた時間を大幅に過ぎると坂道を転げ落ちていくように作業の質が落ちます。どんなかたちでも終わらせようとするからです。そういう状況になると、もうモチベーションも上がりません。「なんでもいいから終わらせよう」と投げやりになります。
悲しいことに、Twitterにおいて質の低いアプローチはほとんどの場合逆効果です。無駄になるか、スパムアカウントを引き寄せるだけだからです。調子が良かったのは最初だけ。徐々にインプレッションとエンゲージメントが減り、フォロワーの増え方が露骨に落ちたとき…私は「あぁ…こんなはずじゃなかったのに」と落胆しました。
そして、「頑張るぞ!」と決意してからたったの1か月で私は Twitter を辞めてしまいました。
タスク管理はしんどい
上記の話は、勉強においても同じことです。
7つの章から成る本があったとして、毎日1章を終わらすタスクを想定した時、きっとこんな壁にブチ当たり、勉強を辞めてしまう理由になるでしょう。
・後半になるにつれて、内容が難しくなる。
・時間をかけて学ぶべき、大事な章が存在する。
・実技(プログラミングなど)が発生する章がある。
なぜなら、こんなことが起こるからです。
・3ページに30分もかかってしまった、急がないと…
・今日中に終わらせないといけないから、あまり理解できてないけど先に進もう
・実技までやってる時間ないからここはスキップしよう
※それでも時間をかけて勉強できる人はいるかもしれませんが、本記事では勉強を負担だと考えている人向けなので、こういうことが「起こる」前提で進めます。
つまり「ところどころ適当にやってしまった…なんか後半になるにつれて分からなくなってきたなぁ…あ~あ、なんか面倒くさくなってなぁ」という悪循環に陥りやすくなります。
では、これを時間管理にしてみましょう。少々極端ですが、こんな感じに変わります。
・3ページに30分もかかったけど、それだけ内容が難しかったってことやな。
・そんなに進まなかったけど、本質みたいなモノが理解できたからいいや。
・今日は実技しかできなかったけど、さらに理解が深まったぞ!
どうでしょう。控えめに言って最高じゃないですか?
別に本のページ数が進まないのは仕方がない、その分内容は濃いし、理解もしているから気になりません。ノルマじゃないから罪悪感もありません。
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結論が遅くなり申し訳ございません。時間管理の方がいい理由、それは精神的に疲れることがないので、無理なく継続しやすいことです。
こういうと「本1冊読み終わるのに何日かかるか分からないじゃないか」と思われる方がいるかもしれませんが、それでいいのです。理解していないまま先に進む、もしくは辞めてしまうよりマシです。
ノルマに追われることはストレスです。逆に、ノルマに追われないことはストレスフリーです。むしろ、その時間内に思ったより進んだ場合は、自己肯定感が高まることすらあります。
あとがきに代えて
この記事では時間管理にするメリットを示しましたが、最終的には自分が向いているなと思った方法を取ればいいと思います。タスク管理の方が性に合っている人もいます。
勉強、キツいですが頑張っていきましょう。また、もうすでに習慣化できている人は尊敬します。勉強を続けるためのコツなどあれば、是非ともコメントで教えてください。
以上です。