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ExcelとGoogleのAPIで緯度・経度情報を取得する方法

Last updated at Posted at 2019-12-20

Googleが提供しているAPIを使えば緯度・経度の情報を取得することが可能です。一般的にAPI利用は何らかのアプリ開発を伴うものですが、ここではExcelを使ってノンプログラミングで実現する方法をご紹介します。

GoogleマップのAPIキーの取得

まずはじめにGoogle Maps PlatformのAPIキーを取得する必要があります。

なお、今回作成したレポートサンプルのように、GoogleマップをYellowfinに組み込む場合にもこのAPIキーが必要になります。

APIキーを取得する具体的な手順は以下のサイトを参考にしてください。

上記サイトでは「Maps JavaScript API」を選択していますが、今回の例では「Geocoding API」を選択してください。

Excelファイルの作成

項目名の記入

Excelの編集1.png

わかりやすいように、1行目に以下の項目を入力します。

  • 住所
  • URL
  • XML
  • 緯度
  • 経度
  • 状態

住所の入力

Excelの編集2.png

A列に住所を入力します。

URLの入力

Excelの編集3.png

B2のセルに ="https://maps.googleapis.com/maps/api/geocode/xml?address="& A2&"key=[GoogleのAPIキー] と入力します。

[GoogleのAPIキー]の箇所には、最初の手順で取得したAPIキーを入れてください。

XMLを取得

Excelの編集4.png

C2のセルに=WEBSERVICE(B2)と入力します。

これはB2のURLにアクセスしてデータを取得する関数です。成功しているとC2のセルにはXMLの文字が長々と入っていると思います。

緯度を取得

Excelの編集5.png

D2のセルに=FILTERXML(C2,"//location/lat")と入力します。

先ほど取得したC2のセルにあるXMLのデータから、locationタグ>latタグにある緯度を抽出しています。

経度を取得

Excelの編集6.png

E2のセルに=FILTERXML(C2,"//location/lng")と入力します。上記と同様にして経度を取得しています。

ジオコーディングの状態を表示

Excelの編集7.png

F2のセルに=FILTERXML(C2,"//status")と入力します。

「OK」が入っていれば正常に緯度・経度が取得できています。エラーが発生している場合はエラーコードが返ってきます。コードの詳細は以下をご参照ください。

セルのコピー

Excelの編集8.png

他の行にもコピーすれば自動的にデータが埋まります。

注意点

このように、Excelで簡単に緯度・経度を取得することが可能ですが、実際に使用するにあたっては以下の注意点があります。

まず、大量のデータを取得すると費用が発生します。Google Maps Platformには1か月200ドルの無料枠がありますが、Geocoding APIの場合、40,000回を超えると費用が発生してしまうようです(2019/11/29現在)。詳しくは以下をご参照ください。

また、上記のExcelではURLとXMLが見えてしまっているのも好ましくありません。特にAPIキーが丸見えになっているのは問題です。業務で活用する際には、URLとXMLの列を非表示にしたうえで、Excelのセキュリティでパスワードを設定する等の対策を取る必要があります。

最後に、Windows版のOffice 2013以降のExcelでしか動作しません。それ以前のバージョンやMac版は不可となっています。

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