この記事では、MacでPythonのバージョン管理を行うために、
- Homebrew
- pyenv
- Python
を使用した開発環境構築手順を解説します。
対象環境
- macOS
- zsh(Mac標準シェル)
- Homebrew使用
- Python開発環境を構築したい人
1. Homebrewの確認
Homebrewがインストールされているか確認します。
brew -v
インストール済みの場合、バージョンが表示されます。
例:
Homebrew 4.x.x
2. Homebrewをインストールする
Homebrewが入っていない場合は、以下を実行します。
公式サイト:
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
インストール完了後、以下で確認します。
brew -v
3. pyenvの確認
pyenvがインストールされているか確認します。
pyenv -v
インストールされていない場合は次へ進みます。
4. pyenvをインストールする
Homebrewを使用してpyenvをインストールします。
brew install pyenv
インストール確認:
pyenv -v
5. pyenvの設定を行う
zshにpyenvの設定を追加します。
以下を順番に実行します。
echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.zshrc
echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/shims:$PATH"' >> ~/.zshrc
echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.zshrc
設定を反映します。
source ~/.zshrc
6. pyenvでインストール可能なPython一覧を確認
pyenv install --list
利用可能なPythonバージョン一覧が表示されます。
例:
3.12.10
3.13.0
7. Pythonをインストールする
今回はPython 3.12.10を使用します。
pyenv install 3.12.10
xz関連のエラーが出る場合
Pythonインストール時にxz関連の警告やエラーが出る場合があります。
事前に以下をインストールします。
brew install xz
その後、再度Pythonをインストールします。
pyenv install 3.12.10
8. 使用するPythonバージョンを設定する
インストールしたPythonを使用するよう設定します。
pyenv global 3.12.10
確認:
python --version
表示例:
Python 3.12.10
9. Pythonのバージョンが変わらない場合
以下を確認します。
which python
正常な場合:
/Users/ユーザー名/.pyenv/shims/python
になります。
それでも変更されない場合は、以下を実行します。
eval "$(pyenv init --path)"
その後、ターミナルを再起動します。
または、
source ~/.zshrc
を実行します。
10. pyenvで現在の設定を確認する
現在使用しているPythonバージョンを確認できます。
pyenv version
例:
3.12.10 (set by /Users/user/.pyenv/version)
11. Pythonバージョンを切り替える
複数のPythonをインストールしている場合、簡単に切り替えできます。
PC全体で使用するPythonを変更
pyenv global 3.12.10
プロジェクト単位で変更
対象フォルダへ移動します。
cd プロジェクトフォルダ名
設定します。
pyenv local 3.12.10
このフォルダ内だけ指定したPythonが使用されます。
よく使うpyenvコマンド一覧
| コマンド | 説明 |
|---|---|
pyenv -v |
pyenvのバージョン確認 |
pyenv install --list |
インストール可能なPython一覧 |
pyenv install |
Pythonをインストール |
pyenv versions |
インストール済みPython一覧 |
pyenv global |
使用するPythonを設定 |
pyenv local |
プロジェクト単位で設定 |
pyenv version |
現在のPython設定を確認 |
注意点
Apple Silicon(M1/M2/M3/M4)Macの場合
Homebrewのインストール場所がIntel Macと異なります。
Apple Silicon:
/opt/homebrew
Intel Mac:
/usr/local
環境によって設定方法が変わる場合があります。
まとめ
MacでPython開発環境を構築する流れは以下です。
- Homebrewを準備
- pyenvをインストール
- pyenvの設定を追加
- Pythonをインストール
- 使用するPythonバージョンを設定
pyenvを利用することで、プロジェクトごとに異なるPythonバージョンを管理でき、環境差によるトラブルを防ぐことができます。