Lubuntuではルック&フィールの設定ツール(Preferences -> Customize Look and Feel)でテーマを簡単に変更できます。Lubuntuのインストール直後は「Lubuntu-default」のテーマが選択されているのですが、それを「Clearlooks」に変更した時のメモです。
そんなのテーマ変えるだけじゃないの?
実は私も「そんなのPreferences -> Customize Look and Feelで「Clearlooks」を選ぶだけじゃん!」と思っていたのですが、現実は甘かったんです。
実際に試してみると分かります。
「Clearlooks」のテーマを選択した直後は気づかないのですが、しばらく使い続けると「Clearlooks」のテーマにならないアプリがある事に気づくと思います。例えば「Firefox」や「Synapticパッケージマネージャー」「Evince(ドキュメントビュワー)」あたりがそうです。
私も詳しいことは分からないのですが、GTK2とGTK3というのがあって「Clearlooks」のテーマにはGTK3の情報が含まれていないため、GTK2のアプリは「Clearlooks」になるものの、そうでないGTK3のアプリはデフォルトのテーマ(「Lubuntu-default」に似ていますが少し違う)が採用されてしまい、2つのテーマが混じった状態になってしまうようです。
Clearlooksのいいころ
なんでそこまでしてClearlooksにこだわるのか?その理由は大きく3つです。1)スクロールバーに上下ボタンがついている、2)スクロールバーが細くなったりしない、3)見慣れていて心が落ち着く、です。
もちろんどんなテーマでも設定ファイルをいじればスクロールバーの上下ボタンを表示させたり、スクロールバーが細くならないようにすることは可能なんですが、そんな事をしなくてもいい所が「Clearlooks」のいいところかなと思います。
実はそれほど難しくなかった
当初はGTK3用のClearlooksテーマを自分で作ろうとがんばって思考錯誤していたのですが、そんな事はしなくても既に「Clearlooks-Phénix」という名前で作っている方がいる事を知ったため、今回はそれを使う方法を紹介したいと思います。
Let's GO!
まずはClearlooks-Phénixのサイトにアクセスします。URLは https://github.com/jpfleury/clearlooks-phenix です。
v1からv7まであるので、自分の環境に適したものをダウンロードします。私の場合はv7では思った通りの結果にならなかったのでv6を使用しています。
ダウンロードしたファイルを解凍します。
$ unzip clearlooks-phenix-6.zip
インストールします。インストールと言ってもコピーするだけです。
$ sudo cp -rf clearlooks-phenix-6 /usr/share/theme/Clearlooks-Phenix
Preferences -> Customize Look and Feel で「Clearlooks-Phenix」を選択します。
終わりです。
実はもっと簡単だった!
この記事を書いている途中でUbuntuのパッケージの中に「clearlooks-phenix-theme」というパッケージがある事を発見しました。以下のようにしてインストールするだけで「Clearlooks-Phenix」のテーマをインストールできるようです。なんてこった。
$ sudo apt-get install clearlooks-phenix-theme
(おまけ)UIの確認方法
テーマによるUIを確認する方法ですが「awf」というツールを使うと確認しやすいです。
sudo apt-add-repository ppa:flexiondotorg/awf
sudo apt-get update
sudo apt-get install awf
インストールが終わると「awf-gtk2」と「awf-gtk3」というコマンドが使えるようになります。実行するとUIを確認することができます。
やっぱりClearlooksが好き!
使ってみるとやっぱりClearlooks素敵です!Clearlooksが使えるようになったことでLubuntuも好きになりそうです。
めでたしめでたし。