IBM System/360
- OSのはじまり
- 1960年代前半から1970年代後半まで活躍
- OSという概念が登場したのは1960年代
- それまでは計算用であれば計算専用のコンピュータ, 事務処理用であれば事務処理専用のコンピュータを構築するのが一般的だったらしいが, それでは効率が悪いので, その基盤をなすOS(Operating System)という概念が生まれた
Multics
- AT&Tベル研究所で作られた
- 多機能だったが機能を盛り込みすぎたせいでまともに使えなかった
UNIX
- Multicsの反省を生かして開発された
- はじめはアセンブリ言語で記述されていたが, 後にC言語で書き直された
- ケン・トンプソン, デニス・リッチー, ブライアン・カーニハン等によって開発
- 1960年代後半〜1970年代に主に開発された
GNU
- GNU’s Not Unix! の略
- GNUプロジェクトはリチャード・ストールマンによって1983年に開始される
- 1990年代初頭までにライブラリ, コンパイラ, テキストエディタ, シェル, ウィンドウシステムが完成
- しかしデバドラ, デーモン, カーネルは未完成だった
- この時点でGNU Hurd(カーネル)が完成していた場合, リーナスはLinuxを開発していなかったという
BSD
- 派生版UNIX
- 1970年代後半から開発
- カリフォルニア大学バークレー校で開発
- しかし1984年にUNIXプロプライエタリ製品になったため, 自由に公開できなくなった
- そこでBSDからAT&Tのライセンスが必要な部分を削り92年に386BSDをリリース
- 386BSDがNetBSDやFreeBSDの祖先となる
FreeBSD
- 元々はx86環境のサポートの充実を念頭に置いて開発がはじめられた
- macOSはFreeBSDから派生したOSである
NetBSD
- 多くのアーキテクチャで動作させることを念頭に置いて開発がはじめられた
OpenBSD
- NetBSDから派生
- セキュリティに注意して開発が進められている
Solaris
- サン・マイクロシステムズ(現オラクル)によって開発されたOS
- SUS(Single UNIX Specification)というUNIXを名乗ることが許される認証を受けている
- 元々はSunOSというBSDベースのOSだったが, UNIXベースのものに書き換えられ, Solarisに改名された
MIINIX
- アンドリュー・タネンバウムによって開発されたUNIX系OS
- コンピュータサイエンスにおけるOSの教育という目的に重点を置いた設計
Linux
- UNIXが商用で高価であったことや, MINIXはあくまで教育用で機能が大幅にカットされていたということから開発を開始