どのディストロ入れるか迷ったのでまとめてみた。
ディストリビューションとは
- 英語でDistribution
- 分布, 配布, 流通を指す言葉
- Linuxカーネルにライブラリ, ツール, ユーティリティ, サーバ/デスクトップ向けのアプリケーションを集め, パッケージとしてひとまとまりにしたもの
ディストリビューションの流派
- RedHat系
- 有償のRHEL(RedHat Enterprise Linux), そのクローンのCentOS, RHELの試験的な機能を盛り込んだFedora等
- 「仕事」という言葉が似合う
- Debian系
- 普通のPCとして使いたい場合によく使われる
- Debianやそこから派生したUbuntu, Linux Mint等
- ユーザフレンドリな考え方を持っている
- Slackware系
- 公式に配布されている状態が一つの完成形となっている
- そのため, アプリケーションの追加導入や依存関係の管理が難しい
- 初心者向けではない
- ただし, 安定性や安全性, 高速といったメリットを持つ
- 老舗
ディストリビューションの比較
RedHat系
- RHEL
- 有償
- 技術的なサポート, 長期的で的確なバグフィックス
- サポート期間は10年と長い
- CentOS
- RHELのクローンOS
- RHELの有償部分を取り除いたもの
- 無償だが, RedHatのサポートは受けられない
- 情報は豊富でトラシューしやすい
- Fedora
- アグレッシブなディストリビューション
- 最新の機能をどんどん取り込んでいる
- Fedora -取り込む-> RHEL -クローン-> CentOS といった流れ
- FedoraはRHELとCentOSとはバージョンの付け方が異なっている
Debian系
- Debian
- 無償でサーバを構築するならCentOS, Debian, Ubuntuの三択
- Ubuntu
- ユーザフレンドリ
- Debianから派生
- Ubuntuという言葉自体が「他者への思いやり」を意味している
- 資金面でも問題無く, この先も無償で提供することが宣言されている
- 情報が豊富でトラブルシューティングしやすい
- Linux Mint
- Ubuntuから派生
- かなり簡単に使えるようになっている
- Kubuntu
- Ubuntuのデスクトップ環境をKDEに置き換えたもの(UbuntuはGNOME)
- Xubuntu
- Ubuntuのデスクトップ環境をXFceに置き換えたもの
- Zorin OS
- Ubuntuから派生
- スキンをWindows風/Mac風にできる
- Voyager Linux
- Xubuntuから派生
- フランス産
- Xubuntuの高カスタマイズ版といった立ち位置
- Kali Linux
- ペネトレーションテストを主な目的としている
- 2011年に開発が開始されたため, 割と新しい部類
- Debian -> SLAX(元はSlackwareベース) -> Whoppix -> BackTrack -> Kali Linux
- Tails
- プライバシと匿名性の保護に特化している
- Debianベース
- The Amnesic Incognito Live System の略
Slackware系
- Slackware
- 最古のディストリビューション
- シンプルで堅実
- パッケージの依存関係等は自分で解決する必要がある
- 初心者向けではない
- openSUSE
- Slackware系
- SUSE Linuxから改名
- 様々な用途で利用できる
- 意外と初心者向け?
その他
- Gentoo Linux
- 最も難易度が高いと言われるLinuxディストリビューション
- 公式ドキュメントを見て一からインストールする
- より細かくチューニングできる
- Arch Linux
- 決してユーザフレンドリではないが, 開発者からみてとてもシンプル
- コアな部分でシンプルさと使いやすさを両立
- パワーユーザに人気
- インストールは基本CUIでGUIを使う場合はインストール後
- Manjaro Linux
- ArchLinuxから派生
- ユーザフレンドリを目指してGUI環境が追加された
- Linux From Scratch(LFS)
- 全てを自分で構築したいという人間が行き着く果て
- システムとして最低限何があれば実用的に機能するのかが理解できる
- 自分でディストリビューションを構築する基礎が身につく