ntpd
- NTP(Network Time Protocol)のバージョン4の実装
- ntpdは以下のような問題点を抱えている
- ネットワーク等が不安定な環境下では時刻同期にかなりの時間を要したり、場合によっては時刻同期が行われなくなる
- 常に動作させていなければならない等の理由から、CPUやメモリのリソースを多く消費する
- Step方式で時刻同期をする際に、一度デーモンを停止させなければならない
- ハードウェアクロックとの同期が不可
chrony
- NTPのバージョン3の実装
- ちなみにバージョン3とバージョン4は完全互換である
- 近年ではntpdの代わりに採用されることが多い
- ntpdに存在した数々の問題を改善している
- ネットワーク等が不安定な環境でも効率よく、高速に時刻同期できるような仕組みを備えている
- 動作時のみCPUを利用する等の理由から、CPUやメモリのリソースの消費が少ない
- ハードウェアクロックとの同期が可能
- 時刻同期の方式であるStep方式とSlew方式の切り替えや挙動を細かく設定できる
- ポート番号の変更が可能(123番以外も可能)
- 公式サイト: https://chrony.tuxfamily.org/
systemd-timesyncd
- SNTP(Simple Network Time Protocol)と呼ばれるNTPのクライアント機能のみを持ったプロトコルの実装
- 近年ではntpdの代わりに採用されることが多い