はじめに
最新技術を調べる際にはよく英語のサイトを読まなくてはならなくなります。場合によっては適当でも良いので翻訳してみていなどということもあるでしょう。そんな時みなさんはどのようにして翻訳しているでしょうか?私の場合は markdown を使って気合いで英語の文章をコメントアウトしてそこに日本語を書き込むといったことをしていました。結構これが分量あると手間でした。VS Code の拡張を作ってみたいなどと思って翻訳してみようと思ったところ、どうもドキュメントがgithub に乗っていて markdown で書かれていたので、 clone してくれば画像がそのまま使えて便利だと思って拾ってきました。書き換え他箇所は VS Code で 変更分だけを diff 取ってみることが出来ました。でもコミットすると Diff を見れなくなります。またワードラップして見たいと思っても出来ません。なんか使いづらいぞということで、良いやり方を探してみたのでした。
git difftool -d
~/.gitconfig 内に以下を書き込みます。
[diff]
tool = meld
[difftool "meld"]
cmd = meld $LOCAL $REMOTE
[merge]
tool = meld
[mergetool "meld"]
cmd = meld $LOCAL $BASE $REMOTE --auto-merge
git リポジトリ
gitを初期化して data.md に英語の記事を書いておきます。
$ git init
$ vi data.md
$ git add *
$ git commit -a
コミットします。
次に、ja ブランチを作成し チェックアウトします。
$ git branch ja
$ git checkout ja
data.md を google 翻訳でコピって翻訳して保存します。
$ vi data.md
diffみながら変更する。
$ git difftool -d
とすると、 meld が起動されて、差分が表示されます。
ファイルを選択すると編集画面になります:
以下のように編集してみました:
Linux の場合は 右側のファイルを変更するとそのままファイルが書き換わります。 Windows でも工夫すれば書き換えることができるそうです。
$ git commit -a
コミットすると差分がなくなります。
$ git difftool -d
としても何も起こりません。
$ git difftool -d master ja
そこでブランチ名を指定して master ブランチと ja ブランチの差分をディレクトリ単位で表示し編集できます。
$ git difftool -d master
と書いても同じです。
このようにすることで、コミットを何度繰り返しても左に英語を右に日本語を対訳表示しながら翻訳作業をすることが出来ます。
github などにリポジトリを作っておき、
$ git commit -a
$ git push origin ja
などとすれば、Web上で翻訳前、翻訳後をdiff を取ってみることも出来て便利でしょう。