こんにちは、イーシーキューブの村上です。
この記事は、「EC-CUBE Advent Calendar 2022」1日目の投稿になります。
昨年は、1日目の投稿として、EC-CUBEが気になる方向けに、「EC-CUBEの紹介とEC-CUBEの始め方」についてまとめました。
EC-CUBEでは、カート選定・ベンダー選定のタイミングで具体的な相談ができる、EC-CUBEアドバイザー相談という窓口も設置していますので、今年はもう少し踏み込んで、どんなご相談が多いかご紹介してみたいと思います。
EC-CUBEアドバイザー相談って?
EC-CUBEは無料で自由にご利用いただける、ECのオープンソースです。
フロント画面・管理画面それぞれに、ネットショップに必要な基本機能を備えており、かつ、柔軟なカスタマイズが可能です。
ASPやパッケージ型のカートとは異なり、カートの利用にあたって、カート提供元への初期・月額のお支払いは発生しません。
代わりに、サイト構築や追加開発、運用保守などで、長くお付き合いできる制作会社を見つけていただくことが重要となります。
スモールスタートや大規模開発まで、それぞれの方にマッチするパートナーを見つけられるよう、アドバイザーが30分ほどのWeb会議にてお話をお伺いし、EC-CUBEというカートの説明や、制作会社の紹介を行っています。
アドバイザーへのご相談の傾向
EC-CUBEアドバイザー相談の取り組みはコロナ禍をきっかけにスタートし、2020年からこれまでに1,000件以上、ご相談をお受けしてきました。多岐にわたる幅広いご相談がありますが、とりわけ以下3点のご相談が目立っています。
(1)新規構築・リニューアルにおけるカート選定
(2)EC-CUBEの2系・3系から4系(最新版)への移行
(3)個別の要件がEC-CUBEで可能かどうかのご相談
それぞれ、どんなお話をいただいているかご紹介していきます。
(1)新規構築・リニューアル
まだやわらかい段階から、以下のようなご相談をいただいています。
・従来の売り方ではできなかった販路開拓のためにECを検討したい
・既存のEC事業とは別に、新規事業として新しくECを企画中である
・事業拡大や、システム見直しのためリニューアルを考えている
・現在のカートで追加オプションやプラン変更を検討中だが、利用料が高くなるため、EC-CUBEに移行した場合の見積もりと比較したい
具体的なご提案やお見積もりは、制作会社がヒアリングの上、ご提示となりますが、その手前で、アドバイザーからも、目安となる費用や期間は参考情報としてお伝えしています。
(2)2系・3系から4系への移行
EC-CUBEでは2006年リリースの2系から、3系・4系と進化を続けています。
2系ではガラケー・パソコンとソースコードも別々の構造となってしましたが、3系からはレスポンシブでソースコードを全面的に見直し、Symfonyベースのフレームワークを採用するなど大きな変化を遂げました。
4系ではさらにコアも触りやすくなり、パフォーマンスも改善。現在、EC-CUBEの新規ダウンロードはほぼ4系となっています。
2系・3系からデータ移行も可能ですが、構造やシステム要件等が異なるため、移行には費用がかかります。
どのようなタイミングで、どういった進め方をするのがよいかというご相談から、アドバイザーでお話をお伺いしています。
(3)EC-CUBEで可能かどうか
EC-CUBEは、カートなど「コア」の部分を含めて、柔軟にカスタマイズできることから、ECの枠に収まらない幅広い用途でお使いいただいています。
一方で、公開されている事例はごく一部のため、「こんなことをやりたいが、実際にやったことがある制作会社はいますか」というご相談をいただきます。
「BtoBで掛け売りを実装したい」「アマゾンのようなモールを作りたい」「教室ごとの備品をレンタルしたい」「名入れやデザインを指定したノベルティを販売したい」「基幹と連携したい」「社販サイトを作りたい」「eラーニングの受講をさせたい」などなど。
全国160社以上の制作会社がEC-CUBEのパートナーとしてご登録いただいているため、非公開事例ながらも、カスタマイズの内容についてはお伺いしており、「商材」「カスタマイズ内容」などはお伝えしています。
ご相談内容に近しい実績のある制作会社も、ご紹介が可能です。
最後に
EC-CUBEアドバイザー相談では、専用ページからご連絡をいただければ、内容を確認して適宜、ご案内しています。
カート選定・ベンダー選定でお悩みの方は、まずはご相談ください。
アドバイザー相談 専用ページ
明日は@makoto_iさんです!
よろしくおねがいします!