はじめに
本記事は、AWS Certified Solutions Architect - Professional 試験 (SAP-C02) の合格体験記です。
これから受験する方の参考になれば幸いです。
受験のきっかけ
アソシエイト3資格を全て取得したので、次のステップとしてプロフェッショナル資格に挑戦しました。
AWS認定資格一覧
※画像はこちらの記事を元に作成しました。
※アソシエイト3資格の合格体験記はこちらです。
AWS Certified Solutions Architect - Professional とは
AWSの公式ページでは、このように説明されています。
この資格は、認定を受けた個人が、複雑な問題に対する複雑なソリューションの提供、セキュリティ、コスト、パフォーマンスの最適化、および手動プロセスの自動化における高度な知識とスキルを証明するために役立ちます。この認定は、組織がクラウドイニシアティブを実施するための重要なスキルを備えた人材を特定して育成するための手段です。
AWS Certified Solutions Architect - Associate
比較するため、Associate資格についても、AWSの公式ページから引用します。
AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトは、幅広い AWS のサービスにわたる AWS テクノロジーに関する知識とスキルを示します。この認定の焦点は、コストとパフォーマンスが最適化されたソリューションの設計にあり、AWS Well-Architected フレームワークに関する深い理解を示します。この認定は、認定された個人のキャリアプロファイルと収益を向上させ、利害関係者やお客様とのやり取りにおける信頼性と自信を高めます。
AWS Certified Solutions Architect - ProfessionalとAssociateの違い
端的に言うとProfessionalはAssociateより上級の資格です。例えばProfessionalはAssociateより「複雑な問題に対する複雑なソリューションの提供」をするために役立ちます。Professionalの試験ガイドによると「複雑な組織に対応するソリューションの設計」分野で「マルチアカウント AWS 環境を設計する」ことが試験内容に含まれます。このようにProfessionalではAWSアカウントが複数ある場合のような複雑なソリューションの設計が求められます。
※試験ガイドはこちらを参照しました。
受験方法
再受験無料キャンペーンを使用し、2回受験しました。
- 自宅で受験(OnVUEを使用。不合格)
- テストセンターで受験(合格)
自宅で受験するメリットは、移動時間が必要ないことです。デメリットは、カメラからフレームアウトすると注意されるため、ほとんど姿勢を変えられないことです。試験時間が190分と長いため辛いです。
テストセンターで受験するメリットは、試験中に姿勢を変えられることです。
個人的には、今回のように試験時間が190分と長い場合はテストセンターの方が良いと思いました。
教材
3種類の教材を使って勉強しました。
教材 | 問題数 | 備考 |
---|---|---|
サンプル問題 | 10 | AWS公式。無料。 |
Official Practice Question Set | 20 | AWS公式。無料。 |
書籍 | 100+ | 非公式。有料。 |
まずはAWS公式かつ無料のサンプル問題とOfficial Practice Question Setを解きました。
ただし、これらだけだと問題数が少なかったので、書籍で問題数の不足を補いました。
なお、AWSのサンプル問題と練習問題の正解率は、1回目の受験前が約6割、2回目の受験前が約9割でした。AWSのサンプル問題と練習問題の正解率が9割以上が合格ラインといえそうです。
サンプル問題
公式ページの下部からサンプル問題のPDFをダウンロードできます。
Official Practice Question Set
AWS Skill Builderで「AWS Certified Solutions Architect – Professional Official Practice Question Set (SAP-C02)」という模擬試験を無料で受験できます。自動で採点してくれるのが便利です。
AWS Skill Builderの使い方はこちらの記事が参考になります。
書籍
2023年8月現在、日本語でSAP-C02への対応を確認できたのがこの書籍だけだったので選びました。第5章の模擬テストが82問あり、第2章〜第4章の確認テストと合わせると100問以上になります。問題数の不足を補うために有効でした。
タイトル | 著者 | 出版社 | 出版年 | 書影 |
---|---|---|---|---|
AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル | 山下光洋 | SBクリエイティブ | 2023年6月10日(改訂第2版) |
おわりに
最後に、受験して良かったことを挙げておきます。
AWS Certified Solutions Architect - Professionalでは
- クロスアカウントアクセス管理
- 環境間の AWS リソース共有
- AWS のコストおよび使用状況のモニタリングツール
などを学びました。これらの知識は全て現在の業務に役立っています。
複数のAWSアカウントの管理や、コストのモニタリングは普遍的な課題です。これらの課題に対するソリューションを設計するためAWS Certified Solutions Architect - Professionalの取得は有効だと実感しています。