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Flaskでツールチップの実装

Last updated at Posted at 2022-07-13

本記事では、PythonのWebアプリケーションフレームワークであるFlaskでwebアプリ等を作る際に、ツールチップ機能を実装する方法について記述します。
ツールチップとは、難しい意味の単語がweb上に書かれている際にその単語や単語付近のアイコンにカーソルを合わせると、詳細な意味が書かれた吹き出しが表示されるweb機能の一種です。

以下画像が今回作成したものです。
image.png

今回はよくWebサイトで見られるように、文字の近くにクエスチョンのアイコンを設け、そのアイコンにカーソルを合わせると吹き出しが表示される機能を実装しました。

環境

  • MacBook Air
  • Python3.7.6
  • Flask 1.1.1
  • Bootstrap 4

実装方法

ディレクトリ構成

ディレクトリは以下の様に構成します。今回はBootstrapというCSSのフレームワークを用います。
Flaskで作るWebアプリケーションにBootstrapを適用する場合は以下のように static ディレクトリと css ディレクトリの中にそれぞれ対応したcssファイルとjsファイルを配置しておく必要があります。
.
├─ app.py
├─ static
│   ├─css
│   │     └ bootstrap.min.css
│   └─ js
│      ├ bootstrap.bundle.min.js
│       └ jquery-3.5.1.min.js
└─ templates
     └ test_tooltip.html

コード

app.pytest_tooltip.html の内容について、今回はツールチップの書き方のみを説明するためその他は極めて間便なものとします。
まず app.py は以下のように作成しました。Bootstrapを適用するといっても特別なモジュールをimportする必要はありません。

app.py
from flask import Flask, render_template

app = Flask(__name__)

@app.route("/")
def test():
    return render_template('test_tooltip.html')

if __name__ == "__main__":
    app.run(port=5000)

次に test_tooltip.html は以下のように作成しました。

test_tooltip.html
<link rel="stylesheet" href="/static/css/bootstrap.min.css">

<script src="/static/js/jquery-3.5.1.min.js"></script>
<script src="/static/js/bootstrap.bundle.min.js"></script>

<script>
(function() {
  window.addEventListener("load", function() {
    $('[data-toggle="tooltip"]').tooltip();
  });
})();
</script>

まずはBootstrapのcssとjsファイルを適用し、その後 script タグでツールチップを表示するための関数を記述します。
addEventListenerとはマウスやキーボードからのイベントを処理するためのメソッドであり、第一引数に load を指定することでページが読み込まれた際に、tooltip関数が自動で実行される様になります。
tooltip関数の中身についてはBootstarpに組み込まれているので特に記述の必要はありません。

test_tooltip.html
<h4 class="my-3">
  <h4>
    ツールチップテスト
    <svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" width="16" height="16" fill="currentColor" class="bi bi-question-circle" viewBox="0 0 16 16" data-toggle="tooltip" data-placement="right" title="このようにカーソルを合わせることで単語の説明が表示されます">
      <path d="M8 15A7 7 0 1 1 8 1a7 7 0 0 1 0 14zm0 1A8 8 0 1 0 8 0a8 8 0 0 0 0 16z"/>
      <path d="M5.255 5.786a.237.237 0 0 0 .241.247h.825c.138 0 .248-.113.266-.25.09-.656.54-1.134 1.342-1.134.686 0 1.314.343 1.314 1.168 0 .635-.374.927-.965 1.371-.673.489-1.206 1.06-1.168 1.987l.003.217a.25.25 0 0 0 .25.246h.811a.25.25 0 0 0 .25-.25v-.105c0-.718.273-.927 1.01-1.486.609-.463 1.244-.977 1.244-2.056 0-1.511-1.276-2.241-2.673-2.241-1.267 0-2.655.59-2.75 2.286zm1.557 5.763c0 .533.425.927 1.01.927.609 0 1.028-.394 1.028-.927 0-.552-.42-.94-1.029-.94-.584 0-1.009.388-1.009.94z"/>
    </svg>
  </h4>
</h4>

次にツールチップの部分について、まず用語の部分を通常通り記述します。「ツールチップテスト」とします。
今回はこの単語にカーソルを合わせた際ではなく隣接するクエスチョンアイコンにカーソルを合わせた際に表示されるようにしたいので、該当部分を svg タグで記述して、アイコンの大きさや色、ツールチップとして表示される文章を指定し、 path タグでクエスチョンマークの詳細な形状を指定します。
path タグでアイコンの形状を指定する方法については後述します。


以上のapp.pyとhtmlファイルを用いることで、任意の単語にツールチップ機能を搭載することができました。

アイコンの探し方

アイコンの探し方は、まずBootstrapの公式ページが提供しているアイコン一覧のページにアクセスし、スクロールして好みのアイコンを探してクリックします。
今回はクエスチョンマークを用いたかったのでイメージのデザインと近かった question-circle アイコンをクリックしました。

image.png

以下の右下の Copy HTMLpath タグで記述すべき内容が書かれているので、そのままコピー&ペーストすれば好きなアイコンをweb上に表示することができます。
image.png

クエスチョンマークのアイコンは他にも10種類以上あるので、好みに合わせて使い分けることができます。

参考文献

Bootstrap公式
Bootstrapのアイコン一覧(公式)
【JavaScript】addEventListenerの使い方

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