ちょっとChatGPTに聞いてみた
SAML (Security Assertion Markup Language)
キュリティ認証情報をXML形式で交換するためのオープンスタンダードです。SAMLは、主にシングルサインオン (SSO) という方法で広く利用されています。これは、一度ログインすることで複数のアプリケーションにアクセスできる手法を指します。
SAMLの流れは以下の通りです:
- ユーザーがサービスプロバイダ(SP)のウェブサイトを訪れます。
- サービスプロバイダはユーザーをアイデンティティプロバイダ(IdP)のサイトにリダイレクトします。
- ユーザーはアイデンティティプロバイダでログインします。
- アイデンティティプロバイダは、認証成功を証明するSAMLアサーションを生成します。
- ユーザーはそのSAMLアサーションを含むリダイレクトレスポンスを経由して、元のサービスプロバイダのサイトに戻ります。
- サービスプロバイダはSAMLアサーションを検証し、ユーザーを認証します。
このフローにより、ユーザーは1つの認証(アイデンティティプロバイダでのログイン)で、複数のサービス(サービスプロバイダ)にアクセスできます。
OAuth 2.0との違い
OAuth 2.0は認可に重点を置いています。これはユーザーがあるサービス(例えばGoogle)から別のサービス(例えば、Googleを使ったログイン機能を持つウェブサイト)へ特定のリソース(ユーザー情報など)へのアクセスを許可することができます。OAuth 2.0はアクセストークンを使用してこれらのアクセス許可を交換します。
両者の一部の違いとしては、SAMLは認証に焦点を当てており、一方でOAuth 2.0は認可に焦点を当てています。しかし、OAuth 2.0はOpenID Connect(OIDC)という拡張を通じて認証機能も提供しています。
また、SAMLとOAuth 2.0は一緒に使用されることもあります。例えば、ユーザーがSAMLを使って企業のIDP(Identity Provider)に対して認証を行い、その後、企業の内部アプリケーションがOAuth 2.0を使ってそのユーザーの認証情報に基づいたアクセストークンを取得する、という流れが考えられます。
SSO (Single Sign-On)
一度の認証で複数の関連システムやサービスにアクセスできる技術のことを指します。これにより、ユーザーはそれぞれのシステムやサービスで別々に認証する必要がなくなります。SAMLはこのSSOの実現方法の一つです。
SSOの利点は以下の通りです:
- ユーザーエクスペリエンスの向上: ユーザーは複数のサービスに対して一度だけログインすればよいため、操作が簡素化します。
- セキュリティの向上: パスワードの再利用を減らすことができ、セキュリティリスクを軽減します。
- 管理コストの削減: 各サービスでのアカウント管理やパスワードリセットの要求を減らすことができます。
アイデンティティプロバイダ(Identity Provider、IdP)
ユーザーの認証情報を管理し、そのユーザーの認証やアイデンティティ情報を他のサービス(サービスプロバイダー)に提供するシステムのことを指します。
具体的には、ユーザーがログインする際に、そのユーザーが正当なユーザーであるか(認証)を判断し、認証が成功した場合にそのユーザーのアイデンティティ情報(ユーザー名やメールアドレスなど)をサービスプロバイダーに送信します。
そして、そのアイデンティティ情報を基にサービスプロバイダーはユーザーに対して適切なサービスを提供します。このように、アイデンティティプロバイダはユーザーの認証とアイデンティティ情報の管理を担当します。
具体的なアイデンティティプロバイダの例としては、以下のようなものがあります:
Google
Facebook
Twitter
Microsoft Azure Active Directory
Okta
Auth0
これらのサービスはユーザーの認証情報を管理し、他のサービスと連携してユーザーのアイデンティティ情報を提供することができます。例えば、「Googleでログインする」や「Facebookでログインする」ボタンをクリックすると、GoogleやFacebookの認証ページにリダイレクトされてログインし、認証後に元のサービスに戻ってきます。このとき、GoogleやFacebookがアイデンティティプロバイダとなっています。
サービスプロバイダ(Service Provider、SP)
ユーザーに対して具体的なサービスを提供するシステムまたはアプリケーションを指します。
SAML(Security Assertion Markup Language)の文脈では、サービスプロバイダは、ユーザーがアクセスしようとしているウェブサイトやウェブアプリケーションを指します。このサービスプロバイダがアイデンティティプロバイダ(Identity Provider、IdP)からユーザーの認証情報を受け取り、それに基づいてユーザーに対してサービスを提供します。
例えば、企業が内部の従業員向けに提供するクラウドベースのアプリケーションがサービスプロバイダになり得ます。このアプリケーションは、従業員の認証情報を管理するためのアイデンティティプロバイダ(例えば、企業のLDAPサーバー)から認証情報を受け取り、それを基に従業員にサービスを提供します。
このように、サービスプロバイダはユーザーが実際に利用するサービスの役割を果たします。
SAMLアサーションの検証
サービスプロバイダ(SP)がアイデンティティプロバイダ(IdP)から受け取ったSAMLアサーション(ユーザーの認証情報を含むXML文書)の信頼性と完全性を確認するプロセスを指します。主に以下のステップで行われます
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デジタル署名の検証: SAMLアサーションはIdPによってデジタル署名されています。SPは公開鍵を用いてこの署名を検証し、アサーションがIdPによって正確に生成され、途中で改ざんされていないことを確認します。
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アサーションの期限チェック: SAMLアサーションには通常、その有効期限が含まれています。SPはこの期限をチェックし、アサーションがまだ有効であることを確認します。
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アサーションの発行者チェック: アサーションには発行者の情報が含まれており、これによってSPはアサーションが信頼できるIdPから来たものであることを確認します。
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属性の検証: SAMLアサーションにはユーザーの属性(例えば、ユーザー名、メールアドレス、役職など)が含まれています。これらの属性はSPがユーザーに対して特定のサービスを提供するための重要な情報を提供します。SPはこれらの属性が正しいことを確認します。
以上のステップを通じて、SPはSAMLアサーションの信頼性と完全性を検証します。これにより、SPはユーザーが誰であるか(認証)を信頼性高く判断し、適切なサービスを提供することが可能となります。