delegateを使って、カスタムviewから画面遷移する

はじめに

業務でカスタムviewから画面遷移を行いたい場面がありました。
その時に今まで理解が曖昧だったデリゲートを使う機会があり、
理解が少し明確になったので紹介します。

環境

macOS Big Sur 11.5.2
Xcode 12.5.2
Swift 5.4.2

ゴール

画面Aには、カスタムビューで実装されたボタンがあります。
今回は、カスタムビューで実装されたボタンがタップされたタイミングで画面Bに遷移したいです。

概要

デリゲートを使ってゴールを実現します。
ざっくり次のような手順で実装を進めます。
まず、CustomViewにプロトコルを定義します。
ボタンがタップされたタイミングでデリゲートメソッドが実行されることを定義します。
そして、デリゲートメソッドの実装はViewControllerへ委譲します。

具体的な実装

1. カスタムビューにプロトコルを定義します。

CustomView.swift

protocol CustomViewDelegate {
  didTapButton()
}

1. ボタンがタップされた時にデリゲートメソッドが実行されることを定義します。

CustomView.swift

@IBAction func tapButton(_ sender: UIButton) {
  delegate?.didTapButton()
}

1. 処理の中身の実装をViewController.swiftに委譲します

ViewController.swift

override func viewDidLoad() {
  super.viewDidLoad()
        
  let customView = CustomView()
  customView.delegate = self
}

1. デリゲートメソッドの中身を実装します。

ViewController.swift

extension ViewController: CustomViewDelegate {
  func didTapButton() {
    guard
      let nav = navigationController,
      let secondVC = storyboard?.instantiateViewController(identifier: "second")
    else { return }
    nav.pushViewController(secondVC, animated: true)
  }
}

まとめ

メソッドを実行するタイミングをCustomViweで定義して、
実装はViewControllerに委譲(デリゲート)する。
今まで曖昧だったデリゲートという概念を少し掴めた感じがしました。