はじめに
項目に値を設定する際に、書き込みステージや操作ステージのアクション「グローバルキー送信」で入力するといった方法があるかと思います。
しかし、項目にデフォルトで値が設定されており、且つ、空欄にしたはずなのに一度フォーカスが外れると自動でデフォルト値が設定され上書きできない場合があったので、そのときの対処方法を書いていこうと思います。
対処方法
対処方法は、フォーカスを一度別の項目に移動させ、再度フォーカスをあて直し、入力するというやり方です。
具体的に一例をご紹介します。
手順は以下になります。
1.既に入力されている値を削除する
2.予定原価をクリップボードに貼り付ける
3.Tabを押下してフォーカスを別の項目に移動させる
4.予定原価のテキストボックスをクリックする
5.コピーした文字を貼り付ける
要素をスパイする
必要な要素をブラウザモードとUIオートメーションナビゲーターでスパイしていきます。
テキストボックスをブラウザモードでスパイ(要素の名前は、text_予定原価(ブラウザ)としました)
テキスト内の編集可能な要素をUIオートメーションナビゲーターでスパイ(要素の名前は、予定原価入力(UIA)としました)
実装
手順をもとに実装していきます。
まず、ブラウザをアクティブにします。
その後項目にフォーカスをあて、特殊キーをグローバルキー送信を使用して押下します。
押下順は、Ctrl+a → Ctrl+delete です。以下の画像のように画面下の項目に"^(a)"
を入力します。
「各ステップの後に一時停止(秒)」に0.05を設定しています。
これは前のアクションが処理しきれず、次のステップを行ってしまうことを防止するために設定しています。他のステージでも同様です。
もう一つのグローバルキー送信には画面下の項目に"{delete}"
を入力します。
次に、アクションステージ「クリップボードに張り付け」を設定します。詳細は以下になります。
最後に、操作ステージ「予定原価入力」を設定します。
ここでは一度テキストボックスにあたっていたフォーカスをTabキーを押下することで外し、再度フォーカスをあてなおし値を貼り付ける操作をしています。値を入力する際は要素「予定原価入力(UIA)」を使用します。
詳細は以下になります。
グローバルキー送信で使用する特殊キーは以下になります。
Tabキーを押下する場合は、値に"{tab}"
Ctrl+aを押下する場合は、値に"^(a)"
Ctrl+vを押下する場合は、値に"^V"
を設定します。
予定原価に値を入力することができました。
(予定原価を入力すると自動的に単価が入力されるようになっています)
まとめ
自動的に値が入力されてしまう項目で、上書きがうまくできない場合に一度フォーカスを外してから再度フォーカスして入力するという方法をご紹介しました。
本記事内のグローバルキー送信で特殊キーを押下する際に使用した値を以下にまとめておきます。ご活用ください。
Tabキーを押下する場合
"{tab}"
Ctrl+aを押下する場合
"^(a)"
deleteキーを押下する場合
"{delete}"
Ctrl+vを押下する場合
"^V"
本記事が参考になれば幸いです。