wordpressのfunction.php メモ

Posted at 2025-06-03

// 重複確認のためのフィルタを設定
add_action( 'rest_api_init', function() {
    // 標準投稿タイプにも適用
    add_filter( 'rest_post_collection_params', 'enable_meta_query_for_all', 10, 1 );
    // カスタム投稿タイプ youtube にも適用
    add_filter( 'rest_youtube_collection_params', 'enable_meta_query_for_all', 10, 1 );
});

function enable_meta_query_for_all( $params ) {
    $params['meta_key'] = [
        'description'       => 'フィルタ対象の meta_key',
        'type'              => 'string',
        'sanitize_callback' => 'sanitize_key',
    ];
    $params['meta_value'] = [
        'description' => 'フィルタ対象の meta_value',
        'type'        => 'string',
    ];
    return $params;
}


// meta_key/meta_value を meta_query に変換
add_filter( 'rest_youtube_query', 'add_meta_query_to_youtube', 10, 2 );
function add_meta_query_to_youtube( $args, $request ) {
	
    if ( ! empty( $request['meta_key'] ) && ! empty( $request['meta_value'] ) ) {
        $args['meta_query'][] = [
            'key'   => sanitize_key( $request['meta_key'] ),
            'value' => sanitize_text_field( $request['meta_value'] ),
        ];
    }
    return $args;
}


// すべてのステータスをAPIで使用できるようにする。
add_filter('rest_youtube_query', function($args, $request) {
    error_log("✅ rest_youtube_query: post_statusを上書きします");

    $args['post_status'] = ['publish', 'draft', 'pending', 'future', 'private', 'trash'];
    return $args;
}, 10, 2);

以下のコードは、WordPress の REST API に対して「メタ（カスタムフィールド）を使ったフィルタ」と「すべての投稿ステータスを検索対象にする」機能を追加する仕組みです。パートごとに順を追って解説します。

1. メタクエリ用フィルタの有効化

// 重複確認のためのフィルタを設定
add_action( 'rest_api_init', function() {
    // 標準投稿タイプにも適用
    add_filter( 'rest_post_collection_params', 'enable_meta_query_for_all', 10, 1 );
    // カスタム投稿タイプ youtube にも適用
    add_filter( 'rest_youtube_collection_params', 'enable_meta_query_for_all', 10, 1 );
});

add_action('rest_api_init', …)
- REST API のエンドポイントを登録するタイミング（rest_api_init）で、後述のフィルタを追加する準備を行います。
- つまり「REST API が使われる直前に、この処理を挟む」ということです。
add_filter('rest_post_collection_params', 'enable_meta_query_for_all', 10, 1)
- 標準投稿（post）に対する REST API（/wp-json/wp/v2/posts）のクエリパラメータを拡張します。
- ここでは「標準投稿にもメタキー／メタ値をパラメータとして渡せるようにする」ため、enable_meta_query_for_all() 関数を登録しています。
add_filter('rest_youtube_collection_params', 'enable_meta_query_for_all', 10, 1)
- カスタム投稿タイプ youtube（エンドポイント /wp-json/wp/v2/youtube）にも同じく、メタキー／メタ値を受け取るパラメータを追加します。
- youtube という名前の CPT を使っている前提ですので、このフィルタを通すことで REST API 側で meta_key と meta_value を受け取れるようになります。

2. メタパラメータを登録する関数

function enable_meta_query_for_all( $params ) {
    $params['meta_key'] = [
        'description'       => 'フィルタ対象の meta_key',
        'type'              => 'string',
        'sanitize_callback' => 'sanitize_key',
    ];
    $params['meta_value'] = [
        'description' => 'フィルタ対象の meta_value',
        'type'        => 'string',
    ];
    return $params;
}

引数 $params
REST API が受け付けるクエリパラメータの定義配列です。
たとえば標準では per_page, page, search, author など決まったものしかありませんが、ここで新たに以下を追加しています。

meta_key
- description：ドキュメント用の説明文（メタキーを指定するためのパラメータです）。
- type：string として扱うことを明言。
- sanitize_callback：sanitize_key を使って値をクリーンにします（英数字とアンダースコアだけを許容する）。
meta_value
- description：ドキュメント用の説明文（メタキーに対応する値を指定するためのパラメータ）。
- type：こちらも string として定義。
- sanitize_callback は指定していませんが、実際に利用するフィルタ関数内で sanitize_text_field() を使うようにしています。

最後に $params を返すことで、REST API 側で meta_key と meta_value の２つのパラメータを受け取れるようになります。

3. `meta_key/meta_value` → `meta_query` への変換

// meta_key/meta_value を meta_query に変換
add_filter( 'rest_youtube_query', 'add_meta_query_to_youtube', 10, 2 );
function add_meta_query_to_youtube( $args, $request ) {
    if ( ! empty( $request['meta_key'] ) && ! empty( $request['meta_value'] ) ) {
        $args['meta_query'][] = [
            'key'   => sanitize_key( $request['meta_key'] ),
            'value' => sanitize_text_field( $request['meta_value'] ),
        ];
    }
    return $args;
}

add_filter('rest_youtube_query', …)
- REST API で youtube 投稿タイプを検索するときに使われるクエリ引数（$args）をカスタマイズするためのフックです。
- つまり、最終的に内部で実行される WP_Query に渡る $args に手を加えられます。
関数内部の処理
- $request には、URL のクエリパラメータすべてが入っています。
- ここで「meta_key と meta_value が両方セットされていれば」、$args['meta_query'][] に次の配列を追加します：
```
[
  'key'   => (サニタイズ済みの meta_key),
  'value' => (サニタイズ済みの meta_value),
]
```
- これにより 「メタキーとメタ値がマッチする投稿だけを WP_Query で絞り込む」 という仕組みが働きます。
結果として
- たとえば /wp-json/wp/v2/youtube?meta_key=video_id&meta_value=abc123 のようにリクエストすれば、投稿メタ video_id = abc123 となっている youtube 投稿だけが返ります。

4. すべての投稿ステータスを検索対象にする

// すべてのステータスをAPIで使用できるようにする。
add_filter('rest_youtube_query', function($args, $request) {
    error_log("✅ rest_youtube_query: post_statusを上書きします");

    $args['post_status'] = ['publish', 'draft', 'pending', 'future', 'private', 'trash'];
    return $args;
}, 10, 2);

再び rest_youtube_query をフィルタ
- 先ほどの add_meta_query_to_youtube と同じフックに、追加で無名関数（クロージャ）を登録しています。
- 順序は「優先度 10, 引数 2」なので、この無名関数はメタクエリ変換のあと、などのタイミングで実行されます。
error_log("✅ rest_youtube_query: post_statusを上書きします");
- ログ出力して、「このフィルタが動いているか？」「実際に post_status を書き換えているか？」を確認できるようにしています。
$args['post_status'] = [ … ]
- デフォルトでは REST API で返される投稿ステータスは publish（公開済み）のみです。
- draft（下書き）, pending（承認待ち）, future（予約投稿）, private（非公開）, trash（ゴミ箱） などをすべて含めることで、
  「いかなる投稿ステータスの youtube 投稿でも検索対象にする」 という意味になります。
こうしておくことで
- 通常は、たとえ post_status[]=draft などを渡しても認証ユーザー以外には無視される仕組みがありますが、
- このフィルタを入れることで 「常にすべてのステータスを検索対象にする」 という強制的なオーバーライドを行っています。
- その結果、たとえば管理者権限であれば「下書きや非公開の投稿も REST API で取れる」ようになります。

5. 全体の役割をまとめると

rest_api_init でフィルタ登録
→ rest_post_collection_params と rest_youtube_collection_params に meta_key と meta_value を受け取る仕組みを追加
rest_youtube_query でメタクエリを実装
→ meta_key と meta_value が指定されたら、内部クエリ（WP_Query）に meta_query を追加してメタ検索を行う
同じ rest_youtube_query で post_status を上書き
→ 検索時に publish 以外のステータスも常に対象にする（未ログインでもフィルタ上書き可能な状態にする）

この構成により、外部のクライアントやバッチ処理から

GET /wp-json/wp/v2/youtube?
    meta_key=任意のキー&
    meta_value=任意の値&
    post_status[]=publish&
    post_status[]=draft&
    post_status[]=private

といったリクエストを送るだけで、

指定した カスタムフィールド（メタキーとその値） をもつ投稿を絞り込み
かつ 公開済み／下書き／非公開／ゴミ箱 など全ステータスを対象に検索

が可能になります。

🛠️ 実践的な利用例

YouTube ID をキーにして、すでに同じ動画IDが登録済みか（重複チェック）を行いたい
```
GET /wp-json/wp/v2/youtube?
    meta_key=video_id&meta_value=abc123
```
だけで「video_id = abc123 をメタに持つ投稿があるかどうか」を返す。
管理者ユーザーなら、下書きのまま保存してある動画情報も検出したい
メタクエリと合わせて post_status をすべて対象にしているため、
下書きステータス（draft）のものもヒットする。
外部で自動化バッチを実行し、すでに登録済みの投稿をスキップしつつ新規登録する
このフィルタがあれば、外部スクリプトから簡単に「この ID は既存か？」をチェックできる。

📝 最後に

rest_post_statuses のフィルタ を併用して show_in_rest をすべてのステータスに true にすると、さらに厳密に「REST API で全ステータスを認める」仕組みが必要になります。
ただしここでは rest_youtube_query で post_status を直接上書き しているので、最も簡単に全ステータスを検索対象にできる形です。

これで「メタキー／メタ値を使ったフィルタリング」と「すべての投稿ステータスを API で利用可能にする」仕組みの全体像がイメージできるはずです。
ご不明な点やさらに突っ込んだカスタマイズがあれば、遠慮なくお知らせください！

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